自らキャリアをデザインする人生~大手メーカーから外資戦略ファームへの転職~
最初に
私は、大手メーカーで経理・経営企画として7年間勤務した頃に転職を考え始め、約半年の転職活動を経て外資戦略コンサルティングファームから内定を得ることができました。
転職をご検討されている方・迷われている方に、転職活動を終えたばかりの私自身の実感として、最初にお伝えしたいメッセージが二つあります。
一つ目は、「転職活動をする」ことは、どなたにとっても、多くの学びが得られる素晴らしい機会であるということです。
私は転職活動を通じて、自分自身とキャリアプランを見直し、また自分の知らなかった業界や仕事について知り、その上で「転職しない」という選択肢も含めて、どういう働き方を選ぶのか、自分自身で決断をしました。
このような主体的なキャリア選択を行うことは、納得感と充実感に満ちた職業人生を送るうえで、非常に重要な事かと思っています。
二つ目は、「良い転職活動には、良いエージェントが必要」ということです。
転職活動は結婚と似ており、自分の価値観や志向を知った上で、自分が望むキャリアを明確にし、それを実現できる職場と出会う必要があります。
しかし、この作業を自分自身で行うことは非常に困難でした。
コンコードさんからは、キャリア観を明確にするサポート、かつそれとマッチする的確な職場のご提案、そして目指す職場から内定を得るための戦略的なアドバイスを頂くことができました。
この事からも、「良いエージェント」の存在は、「良い転職活動」に不可欠だと強く感じています。
以下、私の転職活動の振り返りが、皆さんの転職活動のご決断と、良いエージェントとの出会いに少しでもお役にたてれば幸いです。
転職のきっかけ
大手メーカーで勤務する中、仕事の中身や待遇について大きな不満を感じることはなかったのですが、将来の自身の人材価値を考えた時に、大企業の歯車として「組織あってこその自分」になってしまうことには、漠然とした不安を感じていました。
そんな時に、コンサルティングファームをはじめ、所謂プロフェッショナルとして、自分自身の付加価値を軸に勝負していく働き方があることを知り、急速に気持ちが傾いていきました。
エージェント選びの決め手
第一回面談でのキャリアプランニング。
コンコードさんと初めてお会いした日に一緒に行った作業であり、これがコンコードさんに転職活動のパートナーになって頂こうと決心した決め手です。
キャリアプランニングは、候補者が転職動機などをエージェントに話していく中で、価値観やキャリア志向を明確にし、それをエージェントと共有する作業です。
考えてみれば、良い企業と出会うために欠かせない作業ですが、複数のエージェントを訪問した中で、この作業を最初にきちんと行うのはコンコードさんだけでした。
これが非常に重要であることが私だけの主観でないことを補足するエピソードを挙げますと、同時期に転職活動をしていた知り合いは他エージェントさんからアプライ直前だったにもかかわらず、コンコードさんのキャリアプランニングを受けて、急遽コンコードさんへエージェント変更をしていました。
応募企業の選定
私の場合、転職活動を始めた当初の動機は、極めて曖昧なもので、大組織の歯車で働き続けることの将来への不安、一方でプロとして自分の実力で勝負する世界への興味、という2点だけでした。
そんな私に対して、良い企業と出会う可能性を高めるために、「幅広くアプライすること」を提案して下さいました。
もちろん、やみくもにアプライするのではなく、最初のキャリアプラニングに基づいた必要最低限の企業フィルタリングを行った上で、候補企業リストを作成頂きました。
その中から私が関心を持つ企業の詳細情報を頂き、自分自身で応募先を最終選択できるようにして下さいました。
「幅広くアプライする」方針をとったことで、戦略コンサル以外の業界についても面接を通じて深く知ることができ、そちらとも十分に比較検討をした上で、納得して転職先を決断することが出来ました。
選考対策
選考対策は大まかに、①書類選考、②筆記試験、③一般面接、④ケース面接と4種類に分かれます。
各ステージで対策すべきことは異なりますが、コンコードさんと対策をさせて頂いて特に心強く感じた点を3つ挙げます。
1 候補者が納得するまで、とことん付き合って下さること
どこまでも、候補者に寄り添って下さるという点です。
私の場合、これは特にケース対策でした。
実は、私はケース面接に大変苦手意識を持っており、筋よく課題を構造化して、ロジカルに話を整理しなければならない、という先入観が変なプレッシャーとなり、上手くできず落ち込むという悪循環に陥っていました。
そんな私に対し、「美しい回答を出すだけが、面接で見られるポイントでは無い」と至極真っ当なアドバイスを与えて下さいつつも、それでも不安だという私に、何度でも練習に付き合って下さいました。
その回数は、優に20回近かったと思います。
最後は、お題のネタ切れになる程でしたが、ここまで候補者に寄り添って下さるエージェントと出会えたことは、本当に幸運であったと思います。
2 各社の傾向やポイントなど、重要情報を把握されていること
これは何も選考対策に限った話ではありませんが、同じ業界の企業であっても会社ごとのカラーや特徴があります。
その情報は、選考を通過するためにも、また最終的に転職先を決める際にも、大事な要素になります。
分かりやすい事例を挙げると、筆記試験です。
例えば戦略コンサル業界においても、会社によって出題される問題タイプは異なりますし、通過ハードルの高さも異なります。
これらを踏まえた上で対策を行うことで、勉強時間の配分や合格水準までの学習量をコントロールできました。
難関の戦略コンサルも含め、筆記敗退ゼロという結果を残せたのは、正しい事前情報があったからこそだと思っています。
3 妥協なく厳しく接して下さること
決して、体育会系の意味ではありません(笑)。
特に面接において重要な事ですが、自分の価値観や思考、キャリアプランが曖昧・非論理的な状態では、面接は上手くいきません。
その点において、「妥協なく自分を深堀して、しっかり考え抜く」ことを厳しく求められました。
このプロセスをしっかり行うことは、単なる面接対策という以上に、漠然としていた自分の将来像を浮かび上がらせ、それに向けて行動をしていくための、強いモチベーションに繋がります。
新しい自分に、出会えるかもしれませんよ(笑)。
最後に
冒頭で「転職活動をする」ことは、どなたにとっても、多くの学びが得られる素晴らしい機会だ、という事を書きました。
一方で、「転職をする」ことが良い結果となるかは、今後の過ごし方次第だと思っています。
しかし、転職先での挫折しそうな局面において踏ん張れるかどうかは、転職活動で描いたキャリアプランへの思い入れの深さにかかっている気がしています。
なので、良い転職活動を送ることは、結局転職そのものを成功させることにもつながっているのだろうと感じています。
転職をご検討されている皆さまが、良い転職活動を送られることをお祈りしています。