専業主婦から外資系企業 内部監査ポジションへ
東京大学を卒業後に結婚、出産を経て、公認会計士を取得。
その後は大手監査法人にて金融機関の監査を行っておりました。
しかし35歳という年齢に対して職務経験年数が1年半とバランスが悪いキャリアに悩み、転職することができるかという不安の中で、見事に2社から内定をもらうことができ、外資系企業の内部監査ポジションに就くことができました。
子育てで諦めた自分のキャリア
わたしは大学卒業と同時に結婚し、ほどなく長男ができたため、しばらくは子育てに専念していました。
もともと数学が得意だったため、会計監査の仕事に興味を持ち、子育ての合間を縫って会計士の勉強をしていました。
そして長男が3歳になったとき、監査法人に入所することができ、金融機関の監査を担当していました。
子育て中のため、自分だけ定時に帰るのは少し申し訳ない気持ちがありましたが、出張は免除されており、何とか仕事を続けることができていました。
しかし、長女が生まれ、いよいよ仕事を続けることが難しくなってしまいました。
育児休暇をとり復職することも考えたのですが、2人の子供の手が離れるのには時間がかかります。仕事と育児を両立することに自信がなく、結局1年半で監査法人を退職することになりました。
夫の海外勤務地で決意したキャリアの再開
その後、夫の海外転勤が決まり、家族で渡米したのですが、その時、現地で、二人、三人の子供を育てながら仕事をしている女性と何人も知り合い、一体どうしてそんなことが可能なのかと驚く一方、こどもがいても自分のやりたいことを実現するポジティブな姿勢に大きな影響を受け、帰国したら自分のキャリアを再開しようと考えるようになりました。
コンコードさんとの出会いで見つかった自分の強み
数年後、日本に帰国し、友人経由でキャリアコンサルタントを紹介してもらいました。
漠然と会計士の資格を生かしたいと思っていましたが、35歳という年齢に対して職務経験年数が1年半とバランスが悪く、実際どんな仕事の可能性があるのか分からず、最初は不安に思っていました。
しかし、コンコードさんと一緒に自分のキャリアの棚卸をして、経験の短い私にも、「会計士資格」「英語」「コミュニケーション能力」「キャッチアップが早い」という強みがあるということが分かり、外資系企業、海外子会社がある日系企業、外資金融機関にいくつか応募することになりました。
忘れかけていた応募企業への感謝、そして内定!
多めに書類を応募しましたが、やはり職務経験が短いこと、勤務時間が限られてしまうことにより、書類選考で一気に3社に絞られました。
正直落ち込みましたが、「Tさんのよさを分かってもらえない企業に入社しても、お互いにハッピーでない。書類が通過した企業はTさんに可能性があると判断してくれているのだから、一社一社大切にしていきましょう」とコンコードさんに励まされ、「3社も面接をしてくれる企業があるのだから感謝しなければいけない」と思い、まじめに面接の練習を重ね、応募先の面接に行き、オファーを頂いた2社から、外資系企業の内部監査ポジションに入社することになりました。
入社してから、本当は30歳以下で監査経験3年以上という応募条件だったことを知り、自分ひとりで仕事を探していたら、諦めて書類すら出していなかっただろうな、と、本当にありがたく思いました。
入社を決めた理由
2社の条件がほぼ一緒だったので、どちらにお世話になるか真剣に悩んだのですが、今の会社は、最終面接の際、「子育てで仕事が制限されると考えるのではなく、どうやったら育児も仕事も楽しくできるのかを一緒に考えてみましょう」と言ってくださったことが決め手になり、オファーを受けることにしました。
そういった企業であれば、入社してからも仕事と育児の両立を支援してくれると思ったからです。
仕事と子育てが両立できる充実感
今の会社では時短制度があり、よほど忙しくなければ定時に帰ることができます。
やむを得ない出張のときは、たまに子供を同伴させてもらい、シッターさんに見てもらっているのですが、子供たちは動物園や水族館に行ったり、現地のおいしいものをたくさん食べて旅行気分で楽しんでいるようです。
仕事をすることで、子供との時間を大事にするようになったことも収穫のひとつです。
よい職場に巡り合うことができて、本当に感謝しています。ありがとうございました。