#3 ロボット、再生医療領域のコンサルティングの第一人者(産業戦略グループ:三治様)
Index
- #1 最先端領域・脳科学の産業応用をリード(情報未来研究センター:萩原様)
- #2 持続可能な地域づくりをハンズオンで支援(ライフ・バリュー・クリエイションコンサルティングユニット:矢野様)
- #3 ロボット、先端医療領域のコンサルティングの第一人者(産業戦略グループ:三治様)
- #4 育成のポイントは“走”“攻”“守”(人事部長:野々山様)
- 編集後記
#3 ロボット、先端医療領域のコンサルティングの第一人者(産業戦略グループ:三治様)
CEG 山口 続いて、事業戦略コンサルティングユニット 産業戦略グループ長の三治さんにお話をお伺いしたいと思います。まずは三治さんが御社に入社された経緯とグループの概要についてお伺いできますでしょうか。
経営研 三治 私はもともと別のシンクタンクにいたのですが、ちょうど2年程前に、組織改編が行われまして、私は民間コンサルティングが専門ということになりました。私は官と民を融合させて、新しい産業を作り出す役割を担いたいと思っていましたので、それが叶う当社に参画しました。
入社後はほぼ1人でしたが、徐々に拡大していきまして、1年半経過した今は、コンサルタント、スタッフも合わせて順調に増えており、組織として成立するようになってきました。今年度は、さらなる拡充を図っているところです。
私どもが担っている事業領域は、ロボットやAI、先端医療を中心としており、クライアントは官と民の両方です。非常に広く強い顧客基盤を持っておりまして、有難いことに強い引き合いをいただいています。
グループはどんどん成長はしているのですがそれでも人手が足りていないので、採用・育成を活性化させていきたと考えているといった現状です。
CEG 山口 当初、三治さんがジョインされた時は、ロボット・AIをメインで行っていらっしゃったと思いますが、今はその領域以外にも先端医療など事業範囲を拡大されていらっしゃるようですね。
経営研 三治 そうですね。分野としては、ものづくり領域として、ロボット・AIがあり、もう1つがヘルスケア領域として、先端医療と介護があります。そしてその領域を横断する形で、技術インキュベーション、研究開発といった切り口で事業支援を行っています。全部で5つのチームがあります。経営・事業戦略から技術支援までハンズオンでの支援が私どものフィールドで、これらの領域の人脈をすべて繋げられていることが我々の強みとなっています。
CEG 瀧田 得意とされている領域について、詳しくお伺いできますでしょうか。
経営研 三治 ロボットやAIの産業活用支援を得意としています。
先端医療の中では、再生医療や介護、遺伝子治療、解剖分野の商用化や活用を支援しています。
また、他業界や技術の組み合わせも積極的に行っており、例えば介護とロボットを結びつけて、ロボット介護機器や介護ロボットといった新産業の発展に取り組んでいます。
このように分野をどんどん広げていますので、先端技術を用いて産業を興していくことで、非常に広いクライアント層にリーチできています。
CEG 瀧田 なるほど。介護とロボットはどちらも注目されている領域ですが、どう結び付けて活用していくのでしょうか。
経営研 三治 今、介護の課題は、各施設内における生産性を上げることや経営を効率化・高度化することが挙げられるのですが、それらに先端技術をどう適用していくかが重要なポイントとなります。私たちはその先端技術に精通していますので、クライアントに技術を紹介したり安全かつ効率的に使っていただく方法を考えたりと様々なアプローチを行っています。
私は東京都の介護ロボット機器活用のアドバイザリーにも就任しているのですが、自治体などがロボットを介護現場に導入して根付かせていくというお手伝いを先駆的に行っています。
CEG 瀧田 先端技術を使われているゆえの醍醐味を教えてください。
経営研 三治 ロボット領域は、他のコンサルティングファームも手掛けていると思いますが、経験値と専門性の観点から、まだアマチュアであるなという認識を持っています。この領域の先頭を走ってらっしゃる業界の方々から見た当社の認知度は抜群で、非常に高いプレゼンスを誇っています。その為、難易度の高いプロジェクトや国を巻き込んだプロジェクトなどを依頼されることが多く、それが醍醐味ですかね。
また、当社の場合、AIや脳科学といった先端技術の領域でもリーダー的な存在でありますので、非常にやりやすい環境が整っています。
CEG 瀧田 クライアントからの引き合いがかなり強そうですね。
今まで三治さんが携われたプロジェクトで、特に印象に残っているものはありますか。
経営研 三治 そうですね、業界横断的なテーマというのは個社毎で行うのは非常に難しいので、そこに我々が旗振り役として入らせていただいたプロジェクトは特に印象に残っています。
例えば、市場予測から国の研究開発プロジェクトの組成も担いましたし、ロボットの材料の開発も手掛けました。
更に、ロボットのオリンピックと言われる「World Robot Summit」の運営事務局を担っておりまして、2020年に協議会や展示会を開催予定で、様々なロボット関係者たちとプロジェクトを組成しています。
CEG 瀧田 ロボットや介護といった領域は、産官学の協力も必要不可欠かと思いますが、そこをコンサルティングというビジネスにどう結び付けていらっしゃるのでしょうか。
経営研 三治 有難いことに私たちはアカデミアの方々から高い信頼をお寄せいただいています。ロボットや医療のコミュニティーの中には、その中での共通言語がありますので、それを理解するとともに先を見据えた提案をすることを強みとしている為です。その信頼関係が基盤にありますので、アカデミアのご支援をいただきながら、利害関係の調整を図りつつ、正しいことを官に対しても言っていく、更にそれを民間に下ろしていくという流れで行っています。その中で、リサーチ業務や、プロジェクト組成、民間事業のコンサルティングを担っています。
また、私どもは技術起点のコンサルティングも行っておりまして、技術インキュベーションという形で技術を起点にした新規事業の開拓、育成を行っています。ジョイントベンチャーやアライアンスなどの提案を行うことも多いです。
CEG 瀧田 これから手掛けていこうとされている分野はありますか?
経営研 三治 これからの分野という点では、まずは今行っているこの領域を確固たるものにしていくことで当面は進むことになると思いますが、ある種新しい分野は人によって広がっているところもありますので、新しい得意分野をお持ちの方がジョインいただくことで広がっていくことはあるかもしれませんね。
CEG 山口 では、自身のチームを持ちたいといった志向の方や、今まだ三治さんのグループにない領域でエッジを立てられているような方のジョインも歓迎ということでしょうか。
経営研 三治 もちろんです。早い成長により自分の領域を持ちたいという方はウェルカムですね。もちろん、しっかりとパフォーマンスを発揮していただくことやコンプライアンスを遵守いただくことなどが前提にはなりますが、チームを持ちたいという意欲がある方にはその環境を整えていくこともできます。
CEG 山口 例えば他の大手コンサルティングファームで、なかなか上が空かない状況に歯がゆさを感じている方などには非常に魅力的ですね。三治さん自身、1年半前にこちらにジョインされて、スピード感の早さとか自由度の高さとかを感じられる部分は大きいですか?
経営研 三治 それはかなり感じますね。会社としての変な制限が全くないので、ちょっとアクセル踏みすぎたのを緩めていかないとと思っているくらいです(笑)。
CEG 山口 本当にびっくりするくらいこの1年半で急速な成長を遂げられていますよね(笑)。
経営研 三治 案件も人も増えてますね。年あたりで数倍は、大きくなっているのではないでしょうか(笑)。
CEG 山口 そうですよね。後は、実際に三治さんのプロモーションの早さも凄いですよね。今日、新しいお名刺拝見して、「もうアソシエイトパートナーになっていらっしゃる!」と驚きました。意外と外資系よりも外資っぽいところがありますよね。
経営研 三治 そうなんですよ。アップオアアウトの環境ではないのですが、プロモーションに関しても意思決定に関しても、ある種外資よりもスピード感があると思っています。
当社社長は当社だけではなく社会にとって良いと思ったことへの判断が早く、思い切りも良いと思います。成長しているところ、勢いがあるところを止めないというところが非常に大きいと思います。
CEG 瀧田 そこは大きいですね。
経営研 三治 大きいんですよ。決断力もそうですが、胆力があるんじゃないかなと思いますね。
CEG 瀧田 後は、外資と違って、本国の意向に縛られないというのも大きいですよね。
経営研 三治 そうなんです。親会社との繋がりもあるのですが、コンサルティングファームとしての独立性は担保してもらっていますし、事業の意思決定などに関しての自由度は非常に高いです。当社の経営層や、親会社へ協力を仰ぐときも、率先して動いていただいています。外から来たものとしては素直にこれは凄いな、と思います。
CEG 瀧田 NTTという名前から、お固そうなイメージを持たれることもあるかと思いますが全く違いますね。
経営研 三治 本当に外資より自由度がありますよ。新しいことを始めようとするときに、足を引っ張ろうとする人もいないです(笑)。フラットな環境でありながら、パートナーみんなが尊敬されていますから、非常に雰囲気の良い中で仕事が出来ていると思います。
CEG 瀧田 次に、採用要件についてお伺いしたいのですが、今1番求めていらっしゃるのはどのような方でしょうか。
経営研 三治 正に業界を変えたいという方が1番欲しい方です。そのために、がむしゃらになって働いていらっしゃるような方、ただやり方が分からない。自分の知見がまだ足りないと自分の限界に悩んでいらっしゃる方には、ぜひチャレンジしていただきたいと思っています。
CEG 瀧田 その業界とは、三治さんのチームがカバーされている、ロボット・AIや先端領域、介護といったところですよね?
経営研 三治 そうですね。基本的にはその3つになります。
ただ、AIや技術インキュベーション研究開発といった業界横断の事業支援も行っていますので、将来を見据えて、この領域と技術を融合して新しいものを生み出したい、という方も歓迎です。
CEG 瀧田 募集されている層としては若手の方からベテランの方まで?
経営研 三治 そうですね、幅広く採用する予定です。現状のプロジェクトも人手が足りずにお断りすることもあるくらいですので、この領域でやっていきたいと思っているポテンシャルの方も歓迎ですし、新しい領域を立ち上げたいというシニアクラスの方もお待ちしております。
CEG 瀧田 選考に際しては、どのような点を重視されていらっしゃるのでしょうか?
経営研 三治 シニアな方の場合は、一本立ちして、自分でチームを率いたい方が望ましいと考えていて、それが実際にできるかどうかといった点を重視しています。
若手の方に関しては、専門性をこれから磨いていく中で、ものづくりや先端医療、介護といった業界についての課題意識を持っていて、この業界の中で自分のエッジを立てていきたいと考えていらっしゃるかどうかを特に見ています。
これは年次に関係なくなのですが、その方が日々どのようなことを考えて生活して、世の中でも現職にでもいいのですが、どのような問題意識をもって改善提案をしてきたのか、ということは伺うようにしています。
CEG 山口 ちなみに、特にその若手の方に関してなのですが、入社された方のプロジェクトのアサインのされ方としては、基本的にどこかのチームに入ると、そのチームの案件だけを担当するという形になるのでしょうか。
経営研 三治 基本はどこかのチームに所属していただくことになるのですが、担当する領域については案件との絡みで変わります。様々な経験を積むことがコンサルタントとしては必要だと思っていますので、その領域だけやっていただくということはないです。
CEG 山口 色々と経験した上で、自身の志向する領域の専門性を磨いていけるのはとても良いですね。ご経験豊富な方にもポテンシャルの方にとっても、非常に魅力的な環境であることが良くわかりました。
経営研 三治 それは良かったです。ぜひ多くの優秀な意欲のある方の応募をお待ちしております。
CEG 瀧田 本日はありがとうございました。
⇒#4 育成のポイントは“走”“攻”“守”(人事部長:野々山様)
大手シンクタンクを経て、2015年NTTデータ経営研究所入社。現職では、官民連携を旗頭に、ロボットをはじめとしたものづくり分野と再生医療を中心としたライフサイエンス分野のコンサルティングを手掛ける。ロボット、再生医療関連の講演会、委員会、執筆活動等を通じた業界活動を積極的に行なっている。