三菱UFJリサーチ&コンサルティング Mitsubishi UFJ Research and Consulting Co., Ltd.
三菱UFJリサーチ&コンサルティング HPより
企業について
コンサルティング×シンクタンク「ハイブリッド型」の支援で企業・社会へ貢献
MUFGのシンクタンク・コンサルティング機能として進化を続けるファーム
三菱UFJリサーチ&コンサルティング(以下、MURC)は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)の総合シンクタンク・コンサルティングファームだ。設立から30年以上の歴史をもち、三菱総研・野村総研などとともに日本を代表するシンクタンク・コンサルファームの1つである。
同社は大企業から中堅・中小企業、国内外の政府関係機関、金融機関に至るまで、幅広いクライアントに対し、経営戦略・組織人事戦略・デジタル化戦略・サステナビリティ経営支援・海外ビジネス展開支援など、多彩な経営コンサルティングサービスを提供している。
歴史に裏打ちされた専門性に加え、近年では未来社会予測やESG・デジタル・スマートシティへの取り組みなど、社会の課題に直結する分野への取り組みを強化している。
MURCは、日本最大の金融グループであるMUFGの中において、民間企業に対するマネジメントコンサルティング機能を専門的に担う存在として位置付けられている。MUFGは、全世界で約270社以上のグループ会社、約18万人の従業員が働く日本最大、そして世界有数の総合金融グループだ。国内では130万社を超える法人の取引先をもつ(2021年現在)。
長引く金融緩和の中、巨大金融グループであるMUFGはグループを挙げて非金融分野の強化を急ぐ。その先鋒がMURCだ。「MUFGの充実した顧客・経営リソース」「先端領域を含む、経営コンサルティング力」「シンクタンクの基盤」この3つをあわせもつMURCのコンサルティングサービスには大きな可能性がある。
加えて、近年はデジタルやグローバルの分野などで外部機関との提携にも力を入れており、同社のコンサルティング領域の進化と拡大は続いている。
さまざまな領域で専門家がコラボレーション「知のハイブリッド」でクライアントに貢献
MURCの強みの1つは、コンサルティング部門とシンクタンク部門が連携して、クライアントの経営課題を解決できること。両部門はそれぞれ独立した組織だが、社内に経営・機能の視点と、政策・産業の視点の2つをもつことで知見の深まりや、アプローチの多様性が生まれている。
例えば、スマートシティに関するプロジェクトでは、諸外国を含めた国レベルの政策や地方自治体の実情理解などを行ったうえで、民間企業や地方自治体を戦略策定から実現支援まで伴走して支える取り組みを行う。こうした動きは同社ならではのユニークなものだ。
また、近年拡大中のデジタル分野のコンサルティングでもコラボレーションの事例は多い。IT改革の専門家に加えて社内の人事・経営管理などの専門家、セクターの専門家とチームアップを行い、企業のデジタル化に貢献するといった例も増えている。
海外ビジネス展開支援では、MUFGの約600の国内拠点、世界約50カ国以上、約1200の海外拠点のネットワークを活かし、「国境を越えたマッチング」を強力に支援することができる。日本の地方の良いモノを世界に発信し、販路拡大を支援するプロジェクトはその一例だ。内需が縮小する中で、MUFGの強固なネットワークを活かした海外ビジネス展開支援は日本企業のプレゼンス拡大に貢献している。
同社の基盤である専門性の高いコンサルティングサービスに、同社内外の専門力を組み合わせてハイブリッドに提供する、新しいシンクタンク・コンサルティングファーム像を志向している。
柔軟で自由度の高い働き方 成長できる環境
日本最大の金融グループの一員であるMURCのクライアントの業種や規模は多岐にわたっている。日本を代表するような超大手企業の案件からスタートアップ企業への支援までさまざまだ。中堅企業を相手に経営者の悩みに直接応じるような案件も若手コンサルタントのやりがいになっている。多様なファイナンスソリューションを提供するMUFG各社の営業や企画、調査、開発メンバーとの協働案件も非常にユニークで刺激的だ。
プロジェクトには、3~4名のコンサルタントがアサインされ、3カ月~1年間程度で遂行することが多い。現時点では、クライアント先への常駐は少なく、多くのコンサルタントはいくつかの案件を並行して担当する。
複数の業界の知見を同時に得ながら、自身の専門性を高めていく例が多い同社では、新卒採用、キャリア採用の双方を行っており、毎年数十名程度のコンサルタントが入社している。コンサルタントが生産性高く活躍できるよう、リモートワーク環境の整備や各種のオンラインリソース、ナレッジシェアの仕組みが整備されている。金融機関系としては少し意外に思われるが、フリーアドレス、服装原則自由などの働き方を従来から採用している。
コンサルタントには「しっかりとした実力を身につけ、長く活躍してほしい」というスタンスの同社だが、コンサルタントとしての経験を積んだのちに、企業の経営幹部職、スタートアップ企業やベンチャーキャピタル、大学教員、起業、NPOなどで活躍する人材も多いという。
社会全体を考える高い視座から日本経済に貢献する
日本をマザーマーケット(基盤市場)とする総合金融グループの一員として、MURCは日本企業の繁栄と社会の発展に強い責任感とプライドをもつ。同社では経営幹部から若手まで「日本企業の強み・良さを真に活かすために何が必要か」を常に問い、実行に移している。
これは、プロジェクト単位の短期的な成果にとどまらず、クライアントとの強固で永続的な信頼関係を構築していく総合金融グループとしてのDNA、使命と言える。日本企業の成長が、日本社会の発展につながる。大きな責任と、それを実現していく高い志をもつ有力ファームだ。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(略称:MURC。以下MURCと略)は、三菱UFJフィナンシャル・グループの総合シンクタンク・コンサルティングファームである。
拠点は東京・名古屋・大阪の3ヵ所。システム開発部門や、コンピューター事業を持たない純粋なシンクタンク・コンサルティングファームであり、2017年時点で従業員数は約800名と、金融系シンクタンクとしては日本最大レベルの陣容を誇っている。
2002年に三和総合研究所と東海総合研究所が合併し、UFJ総合研究所が誕生(ちなみに「UFJ」は「United Financial of Japan:日本金融連合」の頭文字である)。さらに2006年に三菱系の東京リサーチインターナショナル、ダイヤモンドビジネスコンサルティングの2社がUFJ総合研究所に合併し、現在のMURCとなった。
主な事業内容はコンサルティング、グローバル経営サポート、政策研究・提言、マクロ経済調査、人材開発など。中央官庁向けの政策研究や大企業向けの戦略コンサルティングから、地方公共団体向けの調査業務や中小企業向けコンサルティングまで、クライアントやその活動内容が広範囲にわたっている点が特徴である。
MUFGグループとの連携や、かつての東京銀行系列が得意としたアジア地域でのコンサルティング、経営サポートも、MURCの大きな強みである。
また、機関誌や出版物の刊行、セミナー・イベントの開催など、提言や情報発信も積極的に展開。研究者やエコノミスト、政界人など各界へ人材を輩出していることでも知られ、MURC出身の著名人も多く存在する。
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代表者池田雅一
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設立2006年1月
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所在地東京都港区虎ノ門5-11-2
オランダヒルズ森タワー
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの理念
企業理念( Philosophy )
“Humanismに立脚し、RomanticismとRealismの両立を目指す。”
私たちは、明るい未来を拓くため、 人と社会に対する信頼を基盤として、理想と実現性を踏まえた先駆的な知的価値を創造します。
企業使命( Mission )
プロフェッショナルチームが常にベストを提供し、お客様の成功に貢献します。
社会が有する知的資源の融合を主導し、社会のさらなる可能性を追求します。
そのために、お客様の繁栄と社会の発展に貢献する、インフルエンシャル・フォースを目指します。経営方針( Policies )
複合的な事業分野と内外ネットワークの有機的活用により、総合シンクタンク機能を発揮します。
多様な人材が集い、仕事を通じて切磋琢磨し自己実現を図る、魅力ある知的集団を形成します。
現場の活力と情報を生かしながら、戦略的かつ整合性のとれた展開ができる組織運営を行います。
グループ各社との連携を深め、グループ全体のプレゼンス向上に貢献します。
公正中立で、透明性が高い経営を行い、持続的かつ自立的に発展できる収益基盤を確立します。行動指針( Principles )
- 3つの挑戦(情熱・最善・研鑚)と2つの約束(協働・倫理) -
真のプロフェッショナル集団として、
【情 熱】 高い志と情熱をもって、未来を先取る価値創造に果敢に挑戦します。
【最 善】 常にお客様のために最善を尽くし、期待を超える付加価値を提供します。
【研 鑚】 一流の気概をもって自ら研鑚に努め、知見を共有して仲間の成長に貢献します。
【協 働】 互いの信頼と尊重に基づき協働し、組織として相乗効果を発揮します。
【倫 理】 公正中立の立場で高い倫理観を持ち、社会的規範に則った行動をします。当社は三菱UFJフィナンシャル・グループの一員として「MUFG行動規範」に基づき活動しています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの沿革
以下に同社の主な沿革を記載する。
- 1979年
- 株式会社東銀リサーチインターナショナル設立が設立される。
株式会社セントラル経営センター設立が設立される。 - 1980年
- ダイヤモンドセミナー株式会社設立が設立される
- 1985年
- 株式会社三和総合研究所設立が設立される。
ダイヤモンドセミナーがダイヤモンドビジネスコンサルティング株式会社に社名変更。 - 1988年
- セントラル経営センターが、株式会社東海総合研究所に社名変更
- 2000年
- 東銀リサーチインターナショナルが、株式会社東京リサーチインターナショナルに社名変更
- 2002年
- 三和銀行と東海銀行の合併(UFJ銀行発足)に伴い、三和総合研究所と東海総合研究所が合併、株式会社UFJ総合研究所に社名変更
- 2006年
- (UFJ銀行が東京三菱銀行に吸収合併され、三菱東京UFJ銀行となる。)
FJ総合研究所、ダイヤモンドビジネスコンサルティング、東京リサーチインターナショナルの3社が合併し、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社設立。 - 2007年
- 投資調査部を三菱UFJ証券(現・三菱UFJ証券ホールディングス)に移管。
投資調査部を三菱UFJ証券(現・三菱UFJ証券ホールディングス)に移管。
東京都港区港南に本社を移転。 - 2011年
- 東京都港区虎ノ門に本社を移転
三菱UFJリサーチ&コンサルティングのサービス
インダストリー
- 小売・流通・消費財
- 食品・飲食
- ヘルスケア/医療・介護
- 情報・通信/メディア
- 建設・不動産
- 自動車・産業機械
- 環境・エネルギー
- エレクトロニクス
- 素材
- 物流・運輸
- 教育(学校)
- 旅行・レジャー
- 金融
ファンクション
- コンサルティング
- グローバルビジネス
- 政策研究・調査
- 人材開発
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの求める人物像
MURCは、社員の多様性から生み出されるダイナミズムを重視している会社である。
社員の専門性やバックグラウンドが多様であればあるほど、多彩を極めるクライアントの要望にも応えられるからだ。
したがって画一的な、個性の乏しい人材は求められない。
しかし、社員全員が最低限共有すべき要素ももちろんある。
以下にそれらを列挙する。
- クライアントの繁栄や社会の発展に貢献することに喜びを見いだせる「世の中の役に立ちたいという志」
- 正しい倫理観、価値観を土台とする「自分自身の軸」
- 世の中への幅広い関心、問題意識をキャッチアップするために「知的好奇心のアンテナを常に拡げる」
- 物事の本質を見極めるまで、決して諦めずに「徹底的に考え抜く力」
- 理想を目指し、成長するための「たゆまぬ自己研鑽と人から学ぶ謙虚さ」
三菱UFJリサーチ&コンサルティングでのキャリアパス
MURCでは、キャリアは5つのステージに分けられており、研究員とコンサルタント、それぞれのステージにおけるミッションも明確化されている。
キャリアステージ1
研究員:準研究員
コンサルタント:アソシエイト
ミッション:基礎的知識・技能を習得し、仕事の進め方を学ぶ
キャリアステージ2
研究員:研究員
コンサルタント:コンサルタント
ミッション:自分の専門分野の方向性を固める
キャリアステージ3
研究員:副主任研究員
コンサルタント:シニアコンサルタント
ミッション:プロジェクトリーダーとしてプロジェクトを運営・完結する
キャリアステージ4
研究員:主任研究員
コンサルタント:チーフコンサルタント
ミッション:部の運営において中心的役割を担い、講演・執筆等の対外活動も行う
キャリアステージ5
研究員:主席研究員
コンサルタント:プリンシパル
ミッション:キャリアステージ4に同じ
三菱UFJリサーチ&コンサルティングのトレーニング
グローバルに対応可能なトレーニングシステム
MURCの研修は、実際の業務で得られた経験・知見を元に、現場の研究員、コンサルタントが講師を務めるのが基本である。
研修内容は、階層別研修と業務別研修の2種に大別できる。
階層別研修は、社員のキャリア、ステージに応じて以下の5種が設けられている。
・新入社員導入研修
・フォローアップ(2~3年目研修)
・中堅社員研修
・リーダー層研修
・新任管理監督者研修
業務別研修は、まずキャリアに関わらない研修テーマとして、下記の7種が用意されている。
・コミュニケーションスキル
・チームマネジメント
・プロジェクトマネジメント
・リーダーシップ・人事マネジメント
・キャリアデザイン
・コンサル・リサーチ基礎スキル
・コンプライアンス・リスク管理
Career Stage1の時期には、コンサル・リサーチ基礎スキルの研修があり、その後はプロジェクトマネジメント研修が実施される。
またCareer Stage2まではキャリアデザイン研修があり、それ以降は人事マネジメント研修が行われる。
また自己研鑽支援として、IT研修、研究支援講座・講習会のほか、社員が自主的に集まり研究を行う「社内学会」や知見の共有・創出・蓄積のための「知見交流大会」などのナレッジマネジメント、外部研修費用等の自己投資支援制度、書籍購入費用等のリベラルアーツ投資支援制度も行われている。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの社員の声
MURCの社員達は、それぞれの業務の中で達成感、充足感を感じている。
以下が仕事のやりがいを語る声である。
専門とするテーマであるM&Aやグループ組織再編は、クライアントにとって大きな出来事になります。
数十年に一度の大きな転機となるプロジェクト、という風に位置づけられているケースも少なくありません。
そうした重要なプロジェクトにリーダーとして参画することには、多大な責任とプレッシャーが伴います。
しかし、だからこそ、プロジェクトを成功させた際には大きな影響力を発揮することができますし、味わえる喜びややりがいも、また格別なものがあると感じます。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの社会貢献・ESG
MURCの社会貢献活動の中核は、「ソーシャルビジネス支援プログラム」という活動である。
ソーシャルビジネスを手がける事業者に資金支援と人的支援を実施するもので、年に1度、公募に応募した事業者を選考、その結果選ばれた対象事業者を半年にわたって支援する。
対象事業は少子高齢化対策、まちづくり・社会活性化、共生社会づくり、次世代教育、環境保全、伝統・文化継承、途上国支援、その他持続可能な社会の構築に資する事業、の8つである。
2013年度は岐阜県郡上市の地域活性化を目指すNPO法人、日本の難民の企業を支援する公益社団法人、子育て中の親の孤立予防、子育て支援などを手がけるNPO法人の3団体を選出、支援を行った。
また東日本大震災に対して、震災直後に「BEYOND0311」という社長直轄の復興プロジェクトを立ち上げ宮城県気仙沼市の復興計画作成支援や、被災者支援マッチングプロジェクト、復興に関する政策提言、レポートやコラムの発信などを実施。
2012年6月からは「復興推進室」を設置し、気仙沼市や女川町への復興支援業務等を実施した。