電通コンサルティング Dentsu Consulting Inc.
電通コンサルティング HPより
企業について
株式会社電通コンサルティング(以下電通コンサルティング)は、大手広告代理店電通のメンバーとして、革新的な成長戦略を実現する戦略コンサルティングファームである。
電通グループであった電通ネットイヤーアビーム(※1)を前身とする。
2006年11月設立。東京と大阪にオフィスを構え、「妄想を構想に。」というタグライン(スローガン)の下、既存の概念や過去の勝ちパターンに捉われない新たなアイデアや発想を重視している。
事業戦略をはじめ、新規事業、イノベーション、マーケティングからM&Aや海外展開まで、クライアント企業の戦略コンサルティング全般を提供しており、製品やサービスを開発するだけでなく、企業や社会がきちんと価値を提供し続けていくためのビジネスのしくみ自体の創出を目指したコンサルティングを行っている。
同社の特長的なソリューションのひとつに、「MDBD」という独自の事業開発手法による新業態開発がある。
MDBDとは「Marketing-Driven Business Design」を意味し、専任のチームを組成し、電通コンサル特有の「TPMサイクル」というプロセスを回していくことで事業開発を推進していく手法である。
TPMサイクルとは「Targeting」「Positioning」「Making」という3つのステップから成る電通コンサル特有の事業開発プロセスであり、これを繰り返すことで新業態開発を成功へ導こうとするものである。
「Targeting」は、リサーチ・分析・検証などによる正しく顧客を理解するステップ。「Positioning」は、Targetingで得た顧客理解をベースに、新たなビジネスやソリューションなどのしくみをデザインするステップ。
「Making」は、迅速に事業や製品をローンチし、顧客、ユーザー等の反応に応じて、改善を繰り返していくステップである。
上記のような、戦略コンサルティングファームの強みである「課題解決に向けたロジカルで抽象的なアプローチ」を基本とし、さらに広告会社の強みである「消費者をはじめとしたステークホルダーの視点における事業やブランドのあるべき姿を把握する、客観的かつ具体的なプロセス」を融合させたソリューションが電通コンサルの大きな特徴である。
また電通グループの持つ調査・研究等の知見やグローバルネットワークなどのリソースも同社の優位性のひとつであり、対象インダストリーは金融、IT・通信、メディアやエネルギー・社会インフラから医療までと幅広く、クライアント企業には日本を代表する企業が多数名を連ねている。
(※1)電通ネットイヤーアビーム:電通イーマーケティングワン、ネットイヤーグループ、アビームコンサルティングの3社が共同出資し、設立したマーケティング戦略立案会社
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代表者代表取締役社長 執行役員 森 祐治
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設立2006年11月
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所在地東京都港区東新橋 1-8-1
電通コンサルティングの理念
電通コンサルティングの理念を以下に引く。
PURPOSE
パーパス外なる当事者として企業と人の「勇気」に寄り添い、ともに成果を創出する。
変化が激しく先の見えない不確実性の時代。
電通コンサルティングは、外なる当事者として企業と人の一歩踏み出す「勇気」に寄り添います。
一気通貫の支援体制を構築し、成長領域における課題の発見から成果の創出にいたるまで継続的に伴走します。MISSION
ミッション本質的な「問い」を立て、実現力のある「企て」を通じて、サステナブルな「営み」を創り出す。
本質的な「問い」を立て、解決すべき課題を発見する。
電通コンサルティングの仕事は、そこから始まります。
次に、事業デザインと実行計画による「企て」によって、課題解決と新しい価値の創出を実現。
さらに、サステナブルな「営み」を創り出し社会基盤化することで、継続的なグロースを支援します。VISION
ビジョン企業も社会も「人」が動かす。人の、人による、人々のためのグロースパートナーに。
企業も社会も、その構成単位は人であり、人の創意と実行で成り立っています。
人の力をいかに引き出し、いかに人々の幸せを実現するか。
電通コンサルティングは、企業や社会を動かす人の成長を通じて価値創造を支援するグロースパートナーを目指します。VALUE
バリュー1 構想力
2 突破力
3 自己変革力
4 異能連携力
ロジカル&デザインの両利き思考による、大胆な「構想力」と柔軟な「突破力」。
顧客の成長を実現するために自分の能力をアップデートし続ける「自己変革力」。
そして社内外の異能を掛け合わせてチーミングする「異能連携力」。
電通コンサルティングで仕事をする人間は、この4つの力を備え、常に磨いていきます。
電通コンサルティングの沿革
- 2002年
- 電通イーマーケティングワン、ネットイヤーグループ、アビームコンサルティングの三社の出資により電通ネットイヤーアビームを設立
- 2006年
- 電通が電通ネットイヤーアビームの全株式を取得し、電通コンサルティングを設立
- 2010年
- 大阪市北区に大阪オフィスを開設
電通コンサルティングのサービス
経営課題全般をカバーする戦略コンサルティングファームとして、あらゆる業界の企業や組織に、電通グループ連携による質の高いサービスを提供している。
得意とする産業は「小売・流通」「食品・飲料・日用品・嗜好品」「通信・インフラ」「デジタルサービス」であり、企業ブランド戦略、CI/VI戦略、ビジネスインテリジェンス戦略、統合マーケティング戦略の領域に強みを持つ。
インダストリー
- 金融
- IT・通信・エレクトロニクス
- メディア・エンタテインメント
- エネルギー・社会インフラ
- 産業財
- 耐久消費財
- 公共
- 医療・健康
- 消費財
- 流通・サービス・交通
ファンクション
- 全社・事業戦略
- 成長戦略
- 新規事業戦略
- イノベーション戦略
- マーケティング戦略
- 顧客獲得維持戦略
- M&A・アライアンス戦略
- 海外展開戦略
電通コンサルティングの求める人物像
電通コンサルティングでは、応募する役職について、企業または官公庁などでの実務経験を持つ者を基本として、以下のような人材を歓迎している。
- 新しいビジネスモデルや新規事業開発に関心がある
- 戦略立案のみならず、テストマーケティングを行ったり、実際に戦略を遂行する力がある
- クロスメディアやクロスチャネルを駆使したマーケティング戦略の企画経験がある
- 業務やプロジェクトを全うする強いコミットメント能力を持つ
- マーケッターとして成長する意欲やモチベーションを持ち続けることができる
- ロジカルシンキングスキルを持ち、同時にクリエイティビティも発揮することができる
- コミュニケーション能力に長けており、チームワークを大切にできる
- ティーチングとコーチングを使い分け、チームメンバーを統率できるリーダーシップやファシリテーション能力を持つ
- 好奇心や遊び心を持ちながら仕事に取り組むことができる
- 自発的にスキルアップを目指すセルフマネジメント能力が高い
電通コンサルティングでのキャリアパス
以下の6段階の職位がある。
アナリスト(Strong Contributor)
基本的な業務を着実に行っていく中で、プロジェクトの推進とチームビルディングに貢献することが求められるポジション。
コンサルタント(Key Player)
プロジェクトのコアとなる業務を着実に行っていくことで、プロジェクトの推進とチームビルでイングにおいて主要な役割を果たすことが求められるポジション
マネージャー(Strong Leader)
チームを着実に運営していくことで、プロジェクトをリードし、チームビルディングにおいて協力なリーダーシップを示すことが求められるポジション
シニアマネージャー(Outstanding Leader)
チームの創造的な運営により、プロジェクトをリードし、チームビルディングにおいて傑出したリーダーシップを示すことが求められるポジション
ディレクター(Evangelist of the firm)
プロジェクトおよびファームのあらゆる局面において「あるべき姿」を見極め、その実現に向けて導いていくことが求められるポジション。
シニアディレクター(Evangelist of the Industry)
プロジェクト、ファームのみならず、産業界のあらゆる局面において「あるべき姿」に向けて導いていくことが求められるポジション
電通コンサルティングの関連書籍
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しくみづくりイノベーション