ベイン・アンド・カンパニー Bain & Company, Inc.
ベイン・アンド・カンパニー HPより
企業について
真の結果を追求し、確かな成果を実現する約1万2000人のグローバルワンチーム
フル・ポテンシャル実現に向け「結果」を出すことが使命
ベイン・アンド・カンパニー(以下、ベイン)は1973年に米国ボストンで創設され、現在では世界38カ国61拠点のネットワークをもつ世界有数の戦略ファーム(2022年現在)。ベイン東京オフィスは1982年の設立以来、国内外の大手企業のコンサルティングパートナーとして、確実かつ長期的な結果をもたらす革新的・実践的なソリューションを提供してきた。
最大の特徴は、徹底した「結果」へのこだわり。クライアントから受け取るコンサルティング収入(コンサルフィー)を大幅に上回るリターンを生み出すことを1つの規律としている。
決して安価ではないコンサルフィーを大幅に上回るリターンを実現するようなテーマは、局所的な業務改善やコスト削減などではなく、企業を抜本的に変革していくようなトランスフォーメーションや全社戦略が中心。その実現には、クライアントの強い意志が不可欠だ。
従って、ベインのクライアントは自社を変革する強い意志や情熱を有するクライアントで占められている。また、結果を追求するベインは、時にクライアントの依頼とは異なる提案をすることがある。あらゆる業界の企業の戦略立案と実行を支援し続けているベインのコンサルタントは、クライアントが見えていない本質的な経営課題を瞬時に見つけ出すことが多々ある。そして、その課題解決策が、依頼内容とは異なるケースもある。そのような状況に対峙したとき、ベインのコンサルタントは「経営のプロ」として忖度することなく正しいソリューションを提言する。
真に進むべき道を追求し、提言する姿勢をベインでは「True North(真北)」と呼ぶ。このTrue Northは会社のロゴマークにも使われており、社員の行動指針となっている。経営のプロとして、愚直なまでに結果にこだわるコンサルティングスタイルは、多くのクライアントから高く評価され、強固な信頼関係を構築している。
トランスフォーメーションなど全社戦略を中心に社会貢献プロジェクトにも取り組める
ベインが支援するプロジェクトのテーマは、トランスフォーメーションのような全社戦略立案が圧倒的に多い。全社戦略案件は、周辺事業への進出を含む成長戦略、あるいは業績不振からのターンアラウンド(企業再生)など全社的な経営戦略の立案と実行支援が中心だ。全社戦略プロジェクトから個別事業や機能別の戦略立案およびM&Aの支援に展開することも多く、昨今ではESG関連のケースも増えている。
また、通常のコンサルティングとは別に、ベインが長年取り組むのがプロボノ※・コンサルティングだ。結果主義というベインのDNAとそのコンサルティング手法を活かした社会貢献活動として、各種非営利団体への無償コンサルティングを実施している。
日本には人身売買や小児がん、学童保育問題など、広く知られていないが深刻な社会問題が多くある。そういった問題の解決に向けた活動をしている団体を支援する中で、ベインのコンサルタントは自身のスキル・ノウハウを異分野で活かす貴重な社会貢献の経験が得られ、価値観や学びの幅を広げられる。
圧倒的な成果を実現する、グローバル1万2000人を超える協力体制
徹底した結果主義のもと、同社は世界中の多くの業界・企業の飛躍的な成長に貢献してきた。この成果実現の背景には、「グローバルワンチーム(Global One Team)」による強固な協力体制がある。
外資系ファームは、世界中に拠点があるとはいえ、各拠点が独立しているケースが多い。しかし、ベインは真のグローバルファームとして、世界各国の総勢1万2000名を超えるコンサルタントがオフィスの垣根を越えてワンチームでプロジェクトを遂行する。
同社はコンサルタントの採用・評価の基準、トレーニング方法、評価方法などをすべてグローバルで統一している。一度も会ったことがない海外オフィスのコンサルタントと東京オフィスのコンサルタントが明日から一緒に仕事をすることになったとしても、このグローバル共通のキャリア形成システムが円滑にチームを編成することを可能にしている。
複数の海外拠点に在籍するコンサルタントが1つの場所に集結してプロジェクトを遂行することも珍しくない。世界中のコンサルタントがもつ高度な専門性や知見・ノウハウを総動員することで、クライアントの価値創造を実現するのだ。このような経験を通し、ベインのコンサルタントはグローバルな経営のプロとしての視座を高めることができる。
個人の結果の追究を助け合う
ベインのコンサルタントはグローバルワンチームのメンバーとして、世界各国の仲間たちと互いを高め合い、協力し合い、クライアントの課題解決に全力を注ぐことが期待される。そんなベインが求める人材は、統合型思考をもち、IQとEQを兼ね備え、クライアントの共感を引き出すことができ、チームワークに長けている人だ。
戦略コンサルの中で、ベインは人材育成に力を入れていることで有名だ。世界を代表する企業の経営幹部から頼られるアドバイザーに育成するために、ファームは多くの時間と労力を個々人の育成に投資している。そして、このような充実した研修制度だけでなく、仲間の成長を気にかける風土に根差した日々のきめ細かなフィードバックが、1人ひとりのコンサルタントに気づきを与え、成長を加速させている。
戦略コンサルとしてあくまで結果を追求するベインの仕事は容易ではなく、個々人に求められる成果の質も高いが、「A Bainie never lets another Bainie fail」という、仲間が困っているときには必ず手を差し伸べ、皆で助け合って成長していく文化も兼ね備えた、「厳しくも温かい」環境がそこにはある。また、ベインはグラスドアの従業員が選ぶ「働きやすい企業」で、コンサルティング会社で唯一13年連続5位以内にランクインしている。
※プロボノ:各分野の専門家が、職業上もっている知識・スキル・経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般、公益事業を指す。
「終わりなき革新」の支援
ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)は、ボストンに本社を置く世界的コンサルティングファーム。世界約38カ国に約61のオフィスを展開する。
1973年にビル・ベイン他4名のコンサルタントによって設立された。
同社は、徹底した成果主義で知られる。その徹底ぶりは、BCGやマッキンゼーなどの競合コンサルファームと明確に差別化されており、ハーバード・ビジネス・スクールのケーススタディーにてその差別化がと取り上げられるほどである。
同社の創設者であるビル・ベインは「レポートを提出したら終わり」というそれまでのコンサルティングの在り方に意を唱え、BCGから独立。クライアント企業とともに問題解決を推進し、具体的な結果につなげることまでをその業務の範疇とするベイン・アンド・カンパニーを設立した。
同社の「結果にこだわるコンサルティング」の徹底は、こうした創業者の意志を現在まで受け継いだものである。
同社は、プロジェクト後の顧客の企業価値変化をモニタリングするシステムを導入したり、ベインキャピタル(プライベート・エクイティ・ファンド)、ブリッジスパングループ(非営利組織に特化したコンサルティングファームを立ち上げたりと、顧客企業のみならず、コンサルティング業界においても変革を起こし続けている。
※現在、ベインキャピタルとベイン・アンド・カンパニーは法的、資本的にも関係はなく、完全な別会社となっている。勿論、機密情報の共有なども一切ない。
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代表者デイヴ マイケルズ
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設立1982年(日本オフィス)
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所在地東京都港区赤坂 9-7-1 ミッドタウン・タワー 8階(日本オフィス)
News & Topics
ベイン・アンド・カンパニーの理念
信条
ベインは、クライアントが期待する「結果」の実現にフォーカスし、経営コンサルティング業界に新たなグローバルスタンダードを設定するというミッションを掲げて、1973年に創業されました。当社自身に対しても、またクライアントに対しても、現状に決して満足しない起業家精神文化をもって、業界の改革者であり続けています。
ベインはTrue North(真北)の精神である、「常にクライアント、社員、コミュニティに対して正しいことを行う」という信条に従って、クライアントがトランスフォーメーションを達成することをミッションとして活動しています。
私達はクライアントと共に、優れた新しい業界スタンダードを定め、高い価値を創造できるように支援しています。ベインの「True North(真北)の追求」の内容を以下に引く。
パッションとコミットメント:
「結果」を求める熱意、それはクライアントの成功のために全力でクライアントに寄り添うことです。ベインは最高のクオリティ、プロフェッショナリズム、そして倫理規範の順守をもって揺るぎないコミットメントを確約します。
オープンで誠実:
誠実に、現状をありのままに伝えることを大切にしています。現在信じていることに対して、1%でも誤っている可能性があれば、それを正直に伝えます。
実践的:
実践的で「自ら動く」アプローチをもって、実務遂行を重視し、判断をアクションに転換します。
One Team:
「ワンチーム(1つのチーム)」の考え方で信頼しあい、敬意を表してお互いをサポートする。常にこの考え方を大切にしています。この行動規範のもと業務を遂行することで、クライアントの成功を実現します。
ベイン・アンド・カンパニーの沿革
以下に同社の主な沿革を記載する。
- 1973年
- ボストンコンサルティンググループ(BCG)から独立したビル・ベインにより米国ボストンに設立。
- 1980年
- 結果主義が常に遂行されるよう、プロジェクト後における顧客の企業価値のモニタリングシステムを導入
- 1981年
- 東京オフィス開設。
日本企業へのグローバル視点でのコンサルティングの提供、海外企業への日本企業の優位性という視点から学び取ること を視野に入れて設立。 - 1984年
- ベインキャピタル設立。
- 1990年代 前半
- アジア地域で北京、香港、ソウル、シンガポールオフィスを開設。新リーダー、ミット・ロムニーのもと経営改革を行う。
- 1999年
- ベインのオンラインスキルディベロップメントシステムが"The Corporate University Awards"を受賞。
- 2021年
- Glassdoor 2021「働きやすい企業(Best places to work)」で1位を獲得
ベイン・アンド・カンパニーのサービス
業界別コンサルティングサービス
- テクノロジー
- 消費財
- 産業材、サービス
- 通信
- プライベートエクイティ
- 金融サービス
- 小売
- 自動車
- ヘルスケア
- 産業機械
- 化学製品
- 航空宇宙、防衛、政府関連
- インフラ、建設、建築
- 航空、運輸
- 農業
- エネルギー、天然資源
- 石油、ガス
- 金属/工業
- ソーシャル/公共セクター
- 林業/紙/パッケージ
- 公益事業/再生可能エネルギー
- メディア/エンターテイメント
機能別プラクティス
- アジャイル
- コーポレート・ファイナンス
- デジタル
- IT
- 企業買収、合併(M&A)
- 組織
- オペレーション
- 業績改善
- チェンジ・マネジメント
- 戦略
- サステイナビリティ
- トランスフォーメーション
- アドバンスド・アナリティクス
- 顧客戦略/マーケティング
ベイン・アンド・カンパニーの求める人物像
ベイン・アンド・カンパニーでは、以下のような人物が求められている。
【IQとEQ】
単に論理的で賢いアドバイスを提供できるだけでなく、クライアントの共感を引き出す力を持つ人物。
【統合型思考】
戦略・運用・組織と各ステークホルダーを横断して思考する能力を持つ人物
【チーム力】
1+1+1を3でなく、5にする姿勢やスキル、力を持つ人物
ベイン・アンド・カンパニーでのキャリアパス
上下関係を排した、可能な限りフラットな組織
ベインにおけるキャリアは以下の職位で進んでいく。
■ アソシエイトコンサルタント、
■ シニアアソシエイトコンサルタント、
■ コンサルタント、
■ マネージャー、
■ シニア マネージャー、
■ アソシエイト パートナー
■ パートナー
ベインではフラットな関係の中で活発に意見し合うことに価値があると考えており、この職位は上下関係を示すものではない。
ベインのキャリアパスはその時点で求められている能力・レベルを表しており、実力さえあれば短期間で昇進することも可能である。
社員のキャリア構築は、トレーニング、メンタリング、フィードバックなどによって支援されている。
プロジェクトへのアサインメントはスタッフィングマネージャーがベインでの経験や目標を元に決定する。
ベイン・アンド・カンパニーのトレーニング
極めて密度の濃い、実践的なトレーニング
ベインのトレーニングの特徴はその密度の濃さとグローバル感覚である。オンラインでのトレーニングシステムも用意しており、いつでも自分を成長できる環境が整っている。
具体的なトレーニングは以下の通りである。
■ 東京オフィスでの1〜2週間の導入プログラム、及びグローバルでのトレーニング
■ アソシエイトコンサルタント・トレーニング(米・ケープコッド、バージニア等にて開催)
■ シニアアソシエイトコンサルタント・トレーニング(タイ・プーケット、メキシコ・カンクン等にて開催)
■ コンサルタント・トレーニング(米・マイアミ、カナダ・モントリオール等にて開催)
■ シニアコンサルタント・トレーニング(米・カリフォルニアにて開催)
■ マネージャー・トレーニング(スペイン・バルセロナ、米・マイアミ等にて開催)
■ 18~24ヶ月ごとのグローバル研修
■ エクスターンシップ(4~6ヶ月の社外研修)■ その他、語学研修等の多彩な国内トレーニング
ベイン・アンド・カンパニーの社員の声
「結果主義」はクライアントの成果の追求を第一に考えるベインの特徴である。
ベインのプロジェクトでは、アソシエイトからパートナーまで全員が、クライアントにとって「何が本当の課題なのか」を考え抜くことが求められます。ベインの中途採用面談の際、ベインの面接官は「どのようなクライアントとどんなプロジェクトを行ったか」よりも、「クライアントにとって何が重要なのか、それをどのようにクライアントと一緒に解決したのか」を熱く語ってくれました。様々なコンサルティング会社の面接の中で、ベインがとても特徴的でした。実際に入社直後から、プロジェクトで常に自分の意見を持つことが求められました。クライアントに対しても、社内でパートナーに対しても自分で考え、自分の意見を持ち、率直に伝えることが重要です。
ベインは「Global One Team」を標榜している。理念や指針は国境をこえて共通に浸透している。また、世界中のオフィスとの連携を肌で感じる社員も多い。
海外オフィスで働く中で感じたのは、ベインのシンボルにもなっている「True north (真北)」という共通指針の存在です。「True north」とは、クライアントが真に進むべき方向性を示す、という意味を表すベインの理念の一つですが、海外のオフィスでも、「クライアントにとって何が本当に正しいと思うか?」と問われ続ける日々でした。日本で生まれ育ち、アフリカ・ヨーロッパ市場の知見をほとんど持ち合わせていない私にとって、その問いへの答えを追求し続ける日々は、決して楽なものではありませんでした。しかしながら、海外オフィスでも一人のコンサルタントとして、クライアントにとっての「True north」は何か、という共通の問いと向き合い続けたことが、確実に自身の成長に繋がったと感じています。また、東京オフィスに戻ってからも、世界中のオフィスで働くベイン社員との繋がりを感じる日々です。海外オフィス時代、グローバルの研修で知り合った同僚とは、今でも友人としての関係が続いているのみならず、日々密に連携しながら仕事をしています。
研修制度やトレーニングが充実し、フラットな風土を持つベインでは若手もベテランも関係ない。
コンサルタントに必要なスキルを身につけるためのフォーマルなトレーニングプログラムだけでなく、日々の仕事のなかでも、スーバーバイザーから毎日詳細なフィードバックをすることが徹底されています。単にクライアント向けの仕事の質を高めるのみでなく、自身のワークライフバランス向上のためにも、日々成長していくことは欠かせません。
https://www.bain.com/ja/our-team/kaoru-perkins---recruitingより引用
ベインでは、年次を問わず、入社直後から活躍のチャンスが与えられます。私自身、入社後に初めて参画したプロジェクトで、コンサルタントとして働くことの醍醐味を感じる貴重な経験を得ることが出来ました。ベインでは、「まだ半年だから、1年目だから」という言い訳は通用せず、全員がプロフェッショナルであることが求められます。「自分の分析がクライアントの意思決定にどれだけ重要かを見ておきなさい」とのマネージャーの意向の下、入社2ヶ月でクライアントの経営陣が出席するミーティングに同席しました。クライアントは、日本を代表する大企業、そこで私は、自分の分析がマネージャーによってプレゼンされ、経営陣の関心が高まっていく姿を目の当たりにしました。この時、自分の仕事が持つインパクトの大きさを実感し、震えを覚えたことを今でも鮮明に覚えています。
ベイン・アンド・カンパニーの社会貢献・ESG
ベインでは、社会課題に取り組む組織に対して、無償でコンサルティング活動を行っている。主に以下の4分野が支援の中心である。
教育
恵まれない子供たちに適切な機会が与えられるよう、教育関連の非営利団体や学校の制度運営担当者等と協働している。
経済開発
市場の力や事業会社モデルなどを活用し、雇用の創出や所得増加、世界の貧困層の生活改善などを支援している。
環境
環境保全への取り組みサポートや、サステイナビリティの導入、環境インパクトの削減に取り組んでいる。
人種・社会的公平性
コミュニティでの人種や社会的公平性を推進するための誓約を発表。
ベイン・アンド・カンパニーの関連書籍
ベインへの転職を志す方へ、面接までに読むべきお勧めの書籍をご紹介します。
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AX(アジャイル・トランスフォーメーション)戦略 :次世代型現場力の創造
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日本企業 復活の戦略 先が読みにくい時代の5つの定石
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TIME TALENT ENERGY ―組織の生産性を最大化するマネジメント