A.T. カーニー A.T.Kearney,Inc.
A.T. カーニー HPより
企業について
〝日本を変える、世界が変わる〞を実現する「尖った個」の集団
最も評価され、信頼されるコンサルティングファームをめざす
A・T・カーニーは1926年に米国シカゴで創立された世界有数の経営コンサルティングファームである。全社戦略・事業戦略の立案からオペレーション改革の実行までを一気通貫で支援できることに定評があり、高度な専門性、目に見える成果の実現、顧客企業との密接な協働作業を最大の強みとする。
同社は、個々のコンサルタントがクライアントにとっての「Trusted Advisor」であり続けること、そして、クライアント企業をはじめとする社会の未来を形づくるリーダーにとっての「The Most Admired Firm」であることをめざしている。同社のクライアントは、あらゆる主要産業分野のグローバル企業や各国の大手企業、政府系機関が中心であり、「Fortune Global 500」に名を連ねる企業の75%が同社のクライアントである。
現在、A・T・カーニーは全世界40カ国以上、約60の拠点に、約4200名のスタッフを擁する。その中で、同社は日本オフィスを最重要拠点の1つに位置づけており、さまざまな挑戦がしやすい環境にあるという魅力から、他ファーム出身のパートナークラスの転職人気も高い。
「課題先進国」日本の社会課題解決を通して、より良い未来を創造する
「The Most Admired Firm」となるために、同社では大きく3つ、①社内外の才能溢れる「尖った個」からなるベストチーム、②日本企業と社会の「可能性を解き放つ」こと、③「創造と変革のリーダーの輩出」へのパッションを大切にしている。
A・T・カーニーのコンサルタントは、他社とは明らかに異なる真の基礎能力をもつ「強い個」となり、時代の変化を的確に捉え、先進企業の経営陣から信頼される「経営を語れる個」へと成長し、ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの3つの領域を越境できる「尖った個」へと成熟することが期待されている。また、志を共有する社外の才能溢れる「尖った個」とのネットワークも重視しており、プロジェクトで協働することにも積極的だ。クライアントへの提供価値の最大化を最優先に考え、真のベストチームを組成している。
また、日本は「課題先進国」だからこそ「課題解決先進国」になれるとして、社会課題の解決に向けて、日本企業と社会の可能性を解き放つことに取り組んでいる。
世界のフロントランナーと言える日本企業が数少ない中、同社は世界に向けた価値の創造と提供により、世界の時価総額ランキングに食い込むような大企業20社、グローバルで戦えるベンチャー企業200社を生み出すために、同社の現役コンサルタント、アルムナイ、社外の「尖った個」からなるKEARNEY Familyの力を20社+200社に集中投下するビジョンを掲げている。
さらに同社は、創造と変革へのパッションをもつリーダーの人数こそが、日本が「課題解決先進国」として提示できる解決策の数と、グローバル市場を牽引するような日本企業の数を決めると考える。そのため、クライアント内の創造と変革のパッションをもつリーダーを見出し、輩出するためのプログラムを提供している。その他、ベンチャー企業・デザインファームへの出向や留学、海外トランスファー、個人起業・NPO支援などを通じて、コンサルタントが、「尖った個」として、創造と変革のリーダーへと成長することを後押ししている。
「変革」と「創造」の両輪で価値を提供する
従来、同社はCEOやCxOのアジェンダである企業の「大規模変革(ラージ・スケール・トランスフォーメーション)」を推進している。事業ポートフォリオの改革や営業やマーケティングなどを中心としたDX、全社横断的な業務プロセス革新、M&A、PMI案件などを多数手がけている。これは、同社の強みであり、引き続き、多くのクライアント企業が期待と信頼を寄せている領域だ。
そして近年では、このような「変革」の支援だけでなく、新産業や新事業の「創造」にも積極的に取り組んでいる。
例えば、宇宙関連事業やまちづくりなど、日本の国際競争力の強化や社会課題の解決の観点から極めて重要である一方、単独企業では大規模な投資に足踏みしてしまうようなテーマにいち早く切り込み、新規団体の立ち上げや人材ネットワークの構築、政府における成長戦略の議論に関連した国家プロジェクトの組成などを支援している。また、クライアント企業に対しては、これまでに培ってきた信頼関係を活かし、戦略的M&Aによる新規事業の創造や新商品開発、新組織の立ち上げなどを支援している。
少数精鋭で「尖った個」を体現する
同社に入社した暁には、「尖った個」へと成長を遂げるべく、個々人が10年、20年は同社に軸足を置くことが期待されている。多くのファームは「Up or Out」である中、同社は「Progress or Out」が基本姿勢。個人として能力が成長していれば、ファームの中でどんどんキャリアを重ねることができる。
そのため、同社ではポテンシャルのある人材のみを厳選して採用している。採用試験では、処理能力を測るケース面接はもちろん、価値観など文化へのフィットを確認する「behavioral interview」に重点を置く。
採用基準としては、「圧倒的な知的好奇心があること」「チームやクライアントとの連帯感を築けること」「大胆に考え、実行に移せること」「感動品質・世界水準をめざすパッションを強くもっていること」などが挙げられる。周りからの指示を愚直にこなすというよりは、個人としての目的意識やビジョンを明確にもち、世の中への価値貢献志向が高い人が求められる。
A・T・カーニーをプラットフォームとして活用し、より良い社会の実現に貢献したい、そんな人にはぜひチャレンジしてほしいファームだ。
顧客企業の成功が、A.T. カーニーの成功である
A.T. カーニーは、1926年にアンドリュー・トーマス・カーニーによる創業以降、90年以上にわたり「机上の空論」に留まらない本質的なコンサルティングを提供している。高度な専門性と可視的成果の実現、クライアント企業との密な協働を強みとする。
経営理念に「顧客企業の成功が、A.T. カーニーの成功である」を掲げ、「Tangible Results(目に見える成果)」にこだわりをもってソリューションを提供している。
様々な業種、業界に対して、戦略、IT、オペレーションなどの多岐にわたるソリューションを一貫した高レベルで展開する。2022年現在、世界41の国と地域、63拠点に約4200名のスタッフとグローバルネットワークを有している。日本では特に金融機関や商社、消費財メーカーへのコンサルティングに実績を持っており、評価も高い。
Tangible Results(目に見える成果)にこだわる
A.T. カーニーでは、トップマネジメントに向けての戦略提案だけではなく、オペレーション支援の実行にこだわりをもっている。
A.T.カーニーは、あくまで結果を追求していくという一貫したスタイルでコンサルティングサービスを提供しており、それゆえ戦略よりもオペレーションに強い会社として、8割という驚異的なリピート率を誇る。
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代表者関灘 茂
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設立1972年(日本オフィス)
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所在地東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー 23階(日本オフィス)
News & Topics
A.T. カーニーの理念
以下にA.T.カーニーの企業理念を引く。
A.T. カーニー(グローバル・ブランドはKEARNEY)の各国オフィスでは、クライアント企業のCEOをはじめとした経営陣、従業員の皆さまと向き合う個々のコンサルタントが、個々のクライアント企業にとっての「Trusted Advisor」となり、「信頼される相談相手」であり続けることを理想として、追求しています。その結果、クライアント企業や社会の未来を形作るリーダーの方々にとっての「The most admired firm(最も評価され、信頼されるコンサルティング会社)」であることを目指しています。
A.T. カーニーの沿革
以下に同社の主な沿革を記載する。
- 1926年
- 前身であるカーニー・アンド・マッキンゼーが分裂。アンドリュー・カーニーがシカゴオフィスを率いて設立。
- 1946年
- A.T. Kearney & Companyに社名を変更。
- 1964年
- デュッセルドルフ・オフィスを開設。ヨーロッパに進出。
- 1972年
- アジアにおける最初の拠点、東京にオフィスを開設。
社名を現在のA.T.Kearney,Inc.に変更。 - 1985年
- 世界銀行のプロジェクトなど、中国で本格的にコンサルティングを開始。
- 1994年
- 中南米に進出。
- 1995年
- EDSの子会社となる。
- 1999年
- 南アフリカ共和国にオフィスを開設し、世界5大陸に拠点を拡大。
- 2006年
- MBOでEDSより独立。
A.T. カーニーのサービス
業界プラクティス
- 自動車・モビリティ
- 化学
- 金融機関
- 消費財・流通小売
- 宇宙・航空
- 公共部門
- ヘルスケア
- プライベート・エクイティ
- 交通・輸送
- 産業機械
- 鉱山・金属
- 通信
- メディア&テクノロジー
サービスプラクティス
- 調達
- デジタルトランスフォーメーション
- 戦略・トップライン変革
- M&A
- オペレーション・パフォーマンス
- リーダーシップ・組織改革
- グローバル・ビジネス・ポリシーカウンシル
- アナリティクス
- PCELab
- PERLab
A.T. カーニーの求める人物像
志・経営視点・専門性・実行力
A.T.カーニーでは
1.志
2.経営視点
3.専門性
4.実行力
この4つを、併せ持つ人間がプロフェッショナルであるとし、コンサルタントが目指すべきゴールと位置づけている。
「経営視点」とはトップダウンで企業を俯瞰することであり、「専門性」を高めることはコンサルタントにとって当然必要なものとされる。
「実行力」もまた「目に見える成果」を実現する上で、必須とされる。
さらに、A.T.カーニーでは一人一人の「志」の高さを大切にしている。志の高い人ほど、継続して努力を続け、その努力が社員一人一人にのみならずファーム全体の成長につながってくると考えている。
コンサルタントが共有する「会社を変える」という熱い想いやパワーが、クライアントの長期にわたる信頼につながっている。
A.T. カーニーでのキャリアパス
能力向上に合わせたプロモーション
A.T. カーニーでは、これまでの経験やキャリアによってポジションが決定され、能力向上に合わせてプロモーションする。
ポジションの詳細は以下の通り。
ビジネスアナリスト/シニアビジネスアナリスト
世界水準の仕事に求められる基礎能力の高さの理解と習得に向けた「自発的な行動」が求められる。多種多様な業務における「圧倒的なスピードと正確性の両立」を実現する。また、クライアント企業に新たな視点を提供することを通じた付加価値の提供やそれらの多様化が求められる。
アソシエイト
問題解決のための高レベルな基礎能力を有する高度プロフェッショナルであることが求められる。また、プロジェクト責任者として、マネージャー以上のサポートの下で、「クライアント企業の期待値以上の成果物」を提供し、その結果としてクライアント企業の「心からの納得」を引き出し、目に見える成果の創出に向け、クライアント企業の勢いを生み出すことが期待される。
マネージャー
プロジェクトメンバーの特性を理解した上で、メンバーの潜在能力を最大限引き出すような教育能力の習得・実践が求められる。また、プロジェクトの現場責任者としてクライアント企業に対して確信を持って主張・提言する。さらに、多岐にわたる知識を蓄積するだけでなく、特定の領域に特化した専門性を有する「T字型人材」であることが期待される。
プリンシパル
B領域の高い専門性をもとにT領域やC領域の専門性も蓄積し、「T字型人材」であることが求められる。また、国内外、社内外のトップ層人材とのネットワークを構築し、「感動品質・世界水準」の成果物を生み出し、クライアント企業と長く深い関係構築に努める。それらを通じて真のチームを段階的に構築することが期待される。
パートナー
パートナーは、クライアントに対するリレーションを構築・維持するとともに、顧客に対するすべての責任を負う。
コンサルティング・プロジェクトにおいては、最終責任者としての役割を担う。
さらに、トップマネジメントのパートナーとして、日常的に関係を深め、長期的なビジネス戦略の立案などを通じて、クライアントの価値向上に更に貢献していく。オピニオンリーダーとして広く産業界全体に改革や転換を働きかけていく事が期待されている。
そして、A.T.カーニーのグローバルマネジメントチームの一員として、A.T.カーニーを発展させることが求められる。
A.T. カーニーのトレーニング
在籍するコンサルタントの個性を尊重し、それらを最大限引き出すことで創造と変革のリーダーとしてクライアント企業及び日本社会に貢献することを目指し、各々の成長を最大限支援する。また、各コンサルタントがそれぞれのライフイベントやライフスタイルに合わせた働き方と持続的なキャリア形成を可能にするための支援制度を提供する。
トレーニング(国内・海外)
- 入社時集中トレーニング
- 昇進時トレーニング
- スキル別トレーニング
- プロジェクトマネジメントトレーニング
- ナレッジ・シェアリング・プログラム
- オンライン・トレーニング・プログラム
- キャリア開発支援制度
- チームアップ制度(プロジェクト公募制度)
- メンター制度
- グローバルプラクティス・アフィリエイトメンバー制度
- MBA留学・テクノロジー留学・クリエイティブ留学支援制度
- 海外オフィスへの移籍制度
- 公官庁・大企業・ファンド・ベンチャーへの出向制度
- 多様な働き方を支援する制度
- 出産・育児休暇制度
- 時短勤務・時差出勤制度
- リモートワーク制度
- 兼業・副業制度
- サバティカル制度
A.T. カーニーの社員の声
A.T.カーニーの社員の声を以下に引く。クライアント企業と伴走する事で得られる成果や信頼獲得に大きな喜びの声が伺える。
コンサルタント個人のやりたいことを尊重し、成長を重視する社風がみられる。
会社全体として、個の成長にも最大限コミットしてもらえる点です。入社1年強はM&Aを支援する案件に入ることが多く、その中では主に市場評価に関わる定性分析を担当し、ディールに貢献した実感が得られていました。一方で、M&A支援において定性評価とは両輪をなす、収益予測等の定量評価についてはやや経験が不足しているという不安があり、2年目にメンターに相談したことがありました。今後のキャリアを見据えた議論をした結果、今後自らが案件をリードする立場となる上で、一定期間は「苦手領域をなくす」プロジェクト選択をする、という方向で一致しました。この相談のあと、メンターから直接、プロジェクトチームを構成するシニアメンバーに声かけしてもらい、M&A案件の経験が多いマネージャーを中心としたチーム体制下で、定量分析を一任させてもらうことになりました。
このように、クライアントファーストの理念を第一としつつ、コンサルタント個人の成長も最大限尊重する体制で、常に上のレベルにチャレンジする環境に身を置くことができます。
入社してみると、A.T. カーニーは期待以上のファームでした。
「動かしてなんぼだよ」これは最初のプロジェクトのマネージャーの口癖で、今も心がけている言葉です。
私は、技術への理解度の高さと数字への強さを軸として、クライアントの信頼と納得を得ていくアプローチをとっています。
一方、周りのコンサルタントを見回すと、それぞれが各自のバックグラウンドを活かした得意な武器を持っています。多様なバックグラウンドの仲間と切磋琢磨しながら、自分の引き出しを広げていけることもA.T. カーニーの魅力の一つです。
上流の戦略策定のみにとどまらず、成果を可視化できるように努力する点に魅力を感じる社員の声も伺える。
当然、トップラインの成長戦略の立案といったいわば王道的なプロジェクトも多数ありますが、Kaerneyの場合、立てた戦略を言いっぱなし・クライアントに任せっぱなしにせず、必要であれば我々も(もしくはデザインファームのように我々が専門外のケイパビリティをもつ外部企業も活用し)伴走しながら目に見える成果を追い求める、これがKearneyの一番の魅力だと思います。
A.T. カーニーの社会貢献・ESG
復興と成長産業育成に向けた「産業集積・雇用創造」拠点を
A.T. カーニーでは、プロボノ活動にも力を入れている。最近では、東日本大震災の復興と成長産業育成のための支援を行っている。
このプロジェクトは福島県西郷村と下郷町と共同で取り組んでおり、産業集積、雇用創造によって両自治体の復興を支援しようとするものである。
A.T. カーニーでは、特に産業集積の構想策定において支援を行っている。
A.T. カーニーの関連書籍
A.T. カーニーへの転職を志す方へ、面接までに読むべきお勧めの書籍をご紹介します。
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会社を変える戦略
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コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術