三菱総合研究所
– 未来共創グループ
Mitsubishi Research Institute, Inc.
三菱総合研究所 HPより
企業について
三菱総合研究所(三菱総研:MRI)は、エコノミー、ファイナンス、社会課題、政策、サイエンス、テクノロジーなど、広範なテーマを網羅する我が国の代表的総合シンクタンク。特徴は、研究色の強さと、自然科学分野への幅広い取り組みである。金融政策提案の分野にも強く、安全政策や科学技術政策、地球環境への提言など、他社があまり手がけない領域での活動も多い。提言の実現、実装までを支援するため、ITソリューション分野の強化、拡大を続けている。
2005年には、システム開発を行う現・三菱総研DCS(旧・ダイヤモンドコンピューターサービス)を傘下に加え、翌2006年には三菱東京UFJ銀行、三菱UFJリサーチ&コンサルティングとも業務提携を開始した。シンクタンク・コンサルティング・ICTソリューションのそれぞれの分野を相乗させて、ソリューションを提供していく。
ここではその中でも、未来共創グループについて記載する。
未来共創グループ
三菱総合研究所 HPより
未来共創グループが目指すのは、社会課題をビジネスとイノベーションで解決に導くこと。常にグローバルな視野を持ち、優先して取り組むべき重要課題を設定し、産学官民と共通の課題解決に向けて取り組んでいる。軸となる活動は「未来共創イニシアティブ(ICF)」、「生活者市場予測システム(mif)」、「ThinkLink」の3つである。
未来共創イニシアティブ(ICF)
社会課題をビジネスとイノベーションで解決するためのプラットフォーム。社会課題の設定、社会に対してインパクトを与える事業の構想、実現を目指す。
生活者市場予測システム(mif)
次の2つのデータベースで構成されるリサーチシステム。
- 20代~60代の生活者3万人、シニア約1万5000人、ティーンズ約2000人を対象にした2000問の設問項目のアンケートで構成する定量データベース「アンケートパネルサービス」
- オンラインのリサーチ専用コミュニティで生活者に議論・意見交換をしてもらい、知見を抽出する定性データベース「MROC(Marketing Research Online Communities)」
上記を用いて、生活者意識や行動変化から未来を予測している。
ThinkLink
シンクタンクの知見を生かして社会の未来像を描き、問いを立てて、MRI研究員が捉える社会課題のテーマや研究仮説について社外有識者と直接対話、新たな未来像や問いに還元する未来志向の共創コミュニティ。研究の高度化や解決への提言、事業との連携を進めている。
実績・プロジェクト事例
カーボンニュートラル(CN)の実現に向け、短期視点では生活者や企業の行動変容が、長期視点ではCNを可能にする新技術の開発・普及が求められる中、MRIでは、生活者の行動変容を促すため、民間企業の活動に関するアイデア創出と、その実現に向けた方策の検討に取り組んでいる。
未来共創グループのその他の社会課題への取り組み
MRIは、2023年1月10日から、環境省「令和4年度ナッジ×デジタルによる脱炭素型ライフスタイル転換促進事業」の一環として、環境に配慮した行動を促進する実証実験を大阪市・阪急三番街で実施した。スマートフォンアプリを用いて、CO2排出量の削減につなげようという試みである。
実証実験の対象者は、大阪市・阪急大阪梅田駅直結の商業施設「阪急三番街」への来館者等。環境に配慮した行動を行うと、デジタル地域通貨サービス「Region Ring®」のポイントが発行される。MRIは、この実証実験のためのプラットフォームとして「Region Ring®」を提供し、プロジェクト全体の企画・運営・効果検証を担う。
MRIは、生活者による環境に配慮した行動のさらなる拡大と、実証実験への参加者の増加を目指している。さらに、CO2排出量の削減に向けて、一人ひとりの環境に配慮した行動をより効果的に促進するための施策を検討するとしている。
求める人物像
三菱総研の未来共創グループでは、商社や事業会社等にて事業・アライアンス企画~推進した経験、或いはベンチャーキャピタル等でスタートアップ企業の支援事業の経験があるような人物が求められている。
また、新事業企画やアライアンス先の探索や関係構築の経験の他、会計の基礎知識やビジネスレベルの英語力を持つ人物なども歓迎されている。
レポート
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