エクサウィザーズ Exawizards
企業について
エクサウィザーズ HPより
エクサウィザーズは「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」をミッションに掲げるスタートアップ企業である。ディープラーニング等に強みを持つ技術者集団のエクサインテリジェンスと、「介護×AI」に取り組んできたデジタルセンセーションが2017年10月に経営統合してスタートした。
エクサインテリジェンスは、京都大学や大阪大学出身のAIエンジニア達と、元DeNA会長の春田真氏が立ち上げた企業。統計学や機械学習、ディープラーニングを駆使し、産業機械、医療、Webサービス領域の大手企業とオープンイノベーションプロジェクトを推進してきた。
一方、リクルートグループにてAI研究所を立ち上げた石山洸氏率いるデジタルセンセーションは、フランス発祥の介護手法である「ユマニチュード」とAI技術を連携させた事業を展開してきた企業である。
医療・介護、金融・保険、インフラなど幅広い領域のAIサービス開発を手掛け、2021年末には東京証券取引所マザーズ市場(現:グロース市場)へ上場した。
エクサウィザーズには、グローバルトップファーム出身者や未踏クリエーター(※1)、Googleに自社をバイアウトしたエンジニアなどユニークなメンバーが在籍しており、「2021年 世界で最も有望なAIスタートアップ100社」(CB Insights発表)にも選出されている。
大手企業と連携してAI技術を活用した世界規模のイノベーション創出を目指す「AI Solution」、利活用を促進するための人工知能モデルのプラットフォーム「AI PlatForm」などを展開する。また、AIを「知る」だけでなく、「使う」「作る」を体感可能なサービス「AI Training」、認知症ケア技法「ユマニチュードR」の普及やその技法を取り入れた「介護AI」ソリューション「Humanitude」、顧客のニーズの強い課題に対し、AIの学習済みモデル等を組み合わせたサービスを展開する「AI Service」なども手掛ける。業界をリードする大手自動車メーカーや医療機関といったさまざまなプレイヤーとAIのソリューションを多数開発してきた実績を持つ。
以下に多数のサービス・プロダクトの一例を紹介する。
exaBase BASICs
2021年8月に企業向けのAI・DXサービスのプラットフォーム「exaBase」をリリース。企業によるAI活用やDX推進と、それによるユーザー体験の向上を目指し、種々のAI/DXサービスを「exaBase」として統合したものである。exaBaseには以下の各サービスがある。
- exaBase Studio(AIソフト開発環境)
- exaBase DXアセスメント&ラーニング(DX人材育成ツール)
- exaBase 予測・分析(AI予測分析ツール)
- exaBase 1on1(1on1支援ツール)
- exaBase FAQ(FAQ&Chatbotツール)
- exaBase ウェルビーイング(ビジネスパーソン向けのウェルビーイング向上アプリ。旧:WellWiz )
- exaBase 企業検索(企業情報特化型AI検索エンジン)
- ミルキューブ(キューブ型AIカメラ)
- exaBase ロボティクス(ロボットAIソリューション)
- exaBaseコミュニティ(AI/DXの学習、相談コミュニティ)
- exaBase BASICs(社会課題解決フレームワーク)
ここでは、多数のサービス・プロダクトから成るexaBaseの中でも特に「exaBase BASICs」について記載する。
「exaBase BASICs」は、エクサウィザーズが開発した社会課題解決のためのフレームワーク。AIやDX、Web3.0を使用したサービスやプロダクトについて、成果創出の重要ポイントを担保できているか確認するために用いられる。
公共分野の課題解決はもちろん、社会的意義/社会貢献について考慮する企業にも欠かせないチェック機能である。
このフレームワークは、以下の5つの要素で構成されている。
- Behavioral change=行動変容
- Accountability=効果の可視化
- Scale& Continuous improvement=規模の追求と継続的改良
- Income with profit=持続できる経済性)
- Cultivate data value=データ価値の創出
尚、「exaBase BASICs」の「BASIC」はこれら5つの要素の頭文字から成り、最後の「S」は、本フレームワークの活用を「社会の成功=Society Success」に結びつけたいという思いが込められている。
CareWiz
介護分野における支援プロダクトシリーズ
- CareWiz ハナスト(介護用音声記録ツール。話すだけでAIが介護記録に関連する言葉だけを記録する)
※2023年2月14日、株式会社ケアコネクトジャパンへの譲渡決議を発表。 - CareWiz トルト(医療・福祉・介護従事者支援ツール。スマホ撮影により歩行分析を行う)
※1未踏クリエーター:経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)による「突出したIT人材」を発掘・育成する事業で発掘された若き逸材たちを指す。
プロジェクト事例
エクサウィザーズ HPより
exaBase ビジョンシミュレーター
2022年9月に、AIモデルのためのシミュレーション画像作成サービス「exaBase ビジョンシミュレーター」のα版をリリースした。
AIモデルの学習において必要となる膨大な実データは、収集コストが非常に高くなってしまうケースが多い。そのため、シミュレーション技術により大量のデータを自動生成する試みが以前から多く行われてきた。しかし一方で、自動生成されたCG画像はクオリティが期待される水準を下回ることが多く、これを学習した認識AIモデルの性能に影響してしまうという課題があった。
「exaBase ビジョンシミュレーター」は、画像データ収集コストを大幅に削減、よりリアルなCG画像、より高精度なAIモデルの開発を可能とし、この課題解決への糸口を示した。
ハカリウム
スマートフォンで食事を撮影するだけで、カリウムの摂取量を計ることができるAIフードスキャナーアプリ「ハカリウム」を製薬企業アストラゼネカと共同開発。
高カリウム血症の罹患者、カリウムの数値を気にする人の食事・栄養事情を可視化・管理を行うことができ、患者の回復や家族の負担軽減をサポートする。
exaBase ロボティクス
製鉄現場において超高温溶融物を扱う際などに行われる重機での遠隔操作には、作業員の経験や知識に基づく判断が必要だが、属人的な要素が強く、技能伝承が課題であった。
エクサウィザーズは、この課題解決のため、日本製鉄と共同で重機操業のデジタル化プロジェクトを推進。「exaBase ロボティクス」を活用し、重機操業の熟練技能伝承のためのデータ解析基盤を構築。勤続10年を超える熟練オペレーターに見られる操業技術を明確化することに成功した。
更に、AIによる作業者補佐システム敷設により、新人オペレーターでも、熟練オペレーターと同レベルの操業を可能とする環境を整備、作業効率化とクオリティの均質性向上が期待されている。
求める人物像
エクサウィザーズでは、全職種で「社会課題解決を解決したい」という強い思いと意欲のある人物が求められる。また、論理的思考能力、自己管理能力、コミュニケーション能力、オーナーシップ、メンタルタフネス、知的好奇心、向上心などを兼ね備えることも必要とされる。
常に多種多様なプロジェクトが並走しており、ポジションごとに詳細なスキルは異なるが、AI等の技術に対する最低限の理解や、テクノロジーに関する興味は必要とされる。
事業開発やAIコンサル等のポジションではコンサルティングプロジェクトのデリバリー経験やプロジェクトマネジメント経験、場合によっては対大企業の営業経験が求められることもある。
また、アライアンス組成経験や事業立ち上げ経験、高度な問題解決スキル、データ分析経験なども歓迎される。
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