ベイン・アンド・カンパニー
– サスティナビリティ、社会貢献プラクティス
Bain & Company
企業について
ベイン・アンド・カンパニー HPより
ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)は、ボストンに本社を置く世界的コンサルティングファーム。世界約39カ国に約64のオフィスを展開する。
1973年にビル・ベイン他4名のコンサルタントによって設立された。「結果にこだわるコンサルティング」が特徴で、徹底した成果主義で知られる。
ベインでは多岐にわたる業界別プラクティスと機能別プラクティスによるコンサルティングサービスを提供している。
【業界別コンサルティングサービス】
- テクノロジー
- 消費財
- 産業材、サービス
- 通信
- プライベートエクイティ
- 金融サービス
- 小売
- 自動車
- ヘルスケア
- 産業機械、設備
- 化学製品
- メディア/エンターテイメント
- インフラ、建設、建築
- 航空、運輸
- 農業
- エネルギー、天然資源
- 石油、ガス
- 金属/鉱業
- 公共事業、再生可能エネルギー
- 林業/紙/パッケージ
- 公益事業/再生可能エネルギー
- 航空宇宙、防衛、政府関連
- ソーシャル、公共セクター
【機能別プラクティス】
- アジャイル
- デジタル
- デジタル・トランスフォーメーション
- IT
- 企業買収、合併(M&A)
- 組織
- オペレーション
- 業績改善
- チェンジ・マネジメント
- 戦略
- サステイナビリティ、社会貢献
- トランスフォーメーション
- アドバンスド・アナリティクス
- 顧客戦略/マーケティング
- カスタマー・エクスペリエンス
- コスト・トランスフォーメーション
- プライベートエクイティ
- 購買・調達
ここでは、ベイン・アンド・カンパニーの「サスティナビリティ、社会貢献プラクティス」について記載する。
サスティナビリティ、社会貢献プラクティス
ベイン・アンド・カンパニー サスティナビリティ、社会貢献プラクティス HPより
ベイン・アンド・カンパニー(以下ベイン)が提供する機能別プラクティスのひとつに「サスティナビリティ、社会貢献」がある。
サスティナビリティの向上に取り組む企業への支援を、戦略、オペレーション、顧客価値、改革といったアプローチから行っている。
同社の持つグローバルコンサルティングファームの視点、インベスターの視点、顧客の視点を融合させた、攻めと守りの両輪での支援を強みとする。
企業にとってリスクともなり得るサスティナビリティへの取り組みについて、ベインでは、単なるリスクではなく、同時に企業価値の増大、他社との差別化等の成長の機会でもあり、長期的に大きな価値をもたらすイシューであると捉えている。
サスティナビリティを「リスク」と考え、その対策を練るのではなく、「サスティナビリティへの取り組みと事業の一体化」「企業の持つ技術やイノベーションを、いかにサスティナビリティ向上に活かしながら事業化するか」というポジティブなアプローチがベインの支援の特徴と言える。
またベインでは、データ解析企業のアスタミューゼと共同でESGを機会創出につなげるためのヒントとなるようなレポートを発表したり、SaaS企業のパーセフォニ社との提携により脱炭素への取り組み支援強化を行うなど、他社とも積極的にコラボレーションを行っている。
実績
2019年から2020年にかけて、ベインでは500件超のサスティナビリティに関するプロジェクトを手掛けており、また、480人超がサスティナビリティ関連案件に携わった実績を持つ。
具体的にはプラスティック循環(リサイクル)や製品開発、フードシステム改革、ESG投資や気候変動といったテーマも手掛けている。
求める人物像
グローバルファームであるベインでは、ビジネスレベルの英語力が求められる。それに加え、コンサルタントとしての資質である論理的思考能力、定量的思考能力、分析的思考能力、思考の柔軟性、思考スピードの速さ、本質的課題の抽出能力などが必要とされる。
マインド面では、難易度の高い経営課題の解決に取り組むことへの意欲や志、経営視点、知的タフネスが求められる。
ベインのプロボノコンサルティング
ベインでは、事業としての社会貢献とは別に、プロボノコンサルティングサービス(一定期間無償でのコンサルティングを行う)を提供している。
教育、人種問題、社会正義、経済発展、環境といった社会課題に取り組んでいる非営利団体などを対象とし、支援対象団体とともに、社会に大きなインパクトを与えるべく活動している。
ベインはプロボノコンサルティングを非常に重要視しており、直近10年間で、10億ドル」を投資している。
以下に支援実績例を挙げる。
【Knowledge is Power Program(KIPP)】
米国の低所得層の子供のための教育を支援するネットワークであるKnowledge is Power Program(KIPP)に対し、カレッジ卒業生と同プログラムで学ぶ人の数を増加させる計画を支援。
【デンバー市の公立学校】
米国デンバー市の公立中学校とともに分散型リーダーシップとキャリア接続型学習などに取り組む。
【Endeavor】
起業家のためのグローバルコミュニティであるEndeavorに対し、グローバル戦略策定などを支援。
【The Nature Conservancy】
人と自然が繁栄できる世界を作るために活動しているグローバル環境非営利団体であるThe Nature Conservancyとともに、環境問題解決に取り組む。
【国連難民高等弁務官事務所】
国連難民高等弁務官事務所とともに、持続可能なファンドレイジングの戦略とコラボレーションモデルを開発、運用を支援。
レポート
ベインの発表しているESGレポートを以下に紹介する。