ミクシィ MIXI, Inc.
ミクシィ HPより
企業について
ミクシィは現・取締役ファウンダーである笠原健治氏が1999年に「有限会社イー・マーキュリー」として設立した企業で、2004年にサービスを開始したソーシャルネットワーキングサービス「mixi」の大ヒットで知られている。
「mixi」は、サービス開始以来、和製SNSとして認知を獲得し、順調にユーザーを獲得、2009年には約1800万人のユーザーを抱えるまでに成長した。
2006年に、「株式会社ミクシィ」に改称、同年マザーズに上場。2020年、東証一部に市場変更。
近年はデジタルエンターテインメント領域にも力を入れており、アクションRPGの「モンスターストライク」は高い知名度を誇る同社の柱を形成する事業に成長している。
現在、ミクシィの事業は「mixi」に代表されるライフスタイル、「モンスターストライク」のデジタルエンターテインメントにスポーツを加えた3領域に拡大しており、各領域がグループ企業を含めた複数の事業から成立している。
ライフスタイルはミクシィが「mixi」のほか美容系アプリ「minimo」や、写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」、カラオケ動画コミュニティ「KARASTA」等を運営しているほか、創業当時からのビジネスであるIT・Web業界の求人情報サイト「Find Job!」を株式会社ミクシィ・リクルートメントが展開している。
デジタルエンターテインメントは「モンスターストライク」を核にeスポーツや公式オンラインストアなどビジネスを多角化しているのが特徴である。
エンターテインメント事業では新たに友人や家族と楽しめる王道バトルコンテンツを提供する新ブランドとして「XFLAG」を設定しており、今後のさらなる成長も期待されている。
そしてスポーツ事業では、株式会社ジェッツふなばしによるプロバスケットボールチーム運営、株式会社ネットドリーマーズが展開する「週刊ベースボールONLINE」「netkeiba.com」等のメディア運営などを行っている。
同社のビジネスはインターネット上のサービスだけでなく、前述のプロバスケットボールチームやライフスタイル領域に含まれる自立型会話ロボット「Romi」の開発など多彩であり、地方創生の一環として公営競技場の再整備事業に取り組むなどますます幅を広げている。
他にもミクシィはシナジーが期待できるM&Aや出資にも注力しており、2018年以降に4社1事業に対し計約240億円のM&Aを実施した実績を持つ。
同社のグループ会社は以下の通りとなっている。
- 株式会社ミクシィ・リクルートメント
- 株式会社チャリ・ロト
- 株式会社スフィダンテ
- 株式会社千葉ジェッツふなばし
- 株式会社ネットドリーマーズ
- アイ・マーキュリーキャピタル株式会社
- 株式会社ミクシィ・エンパワーメント
- mixi America,Inc.
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代表者代表取締役社長 木村 弘毅
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設立1999年
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所在地東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア36F
ミクシィの理念
ミクシィの想い
コミュニケーションに徹底的にこだわる
それがミクシィグループの誇りサービスの先にいるユーザーの気持ちや要望に
常に真摯に応えるのはもちろんのこと、
ユーザーの想像や期待を超える価値を、
「コミュニケーションサービス」を通じて
提供することを目指しています。“コミュニケーションを通じて世界を鮮やかに変えていく。”
それがミクシィグループのミッションです。
私たちの理念/ステートメント
ユーザーサプライズファースト
我々のサービスの先にいる顧客(ユーザー)に対して 常に真摯に応えるはもちろんのこと、さらに想像や期待を超える価値を 「コミュニケーションサービス」を通じて提供していきます。
私たちのやるべきこと/ミッション
フォー・コミュニケーション
これまでになかったつながりを作るため。
考え抜いた先に閃いたアイデアをさまざまな技術革新に乗せてユーザーに届ける。
おどろきとよろこびを持って受け入れてもらう。
それが、大きなうねりを生み出し、世界中へ拡がっていく。
コミュニケーションを通じて世界を鮮やかに変えていく。
それが、わたしたちミクシィグループです。私たちの行動指針/バリュー
誠実に真摯に -Integrity-
どんな時、場面でも、高潔・誠実・真摯であること。
仕事を行う上で、社内外はもちろん、ユーザーに対しても持ち続けなければならないもの。
その強い意思を込めた言葉です。創造し続ける -Be Creative-
頭の中には無限の宇宙がある。
一人ひとり、個々人がサービスを創っていくこと。
新しいものを生み出すために、自分の頭で考え続け かつてない発想に到達して、実行していくこと。
そんな我々の思いを込めた言葉です。最初に行動 -First Mover-
新しいことを最初に考え、立ち上げ、広める者。
環境や時代の変化を洞察して、
ユーザーのためにいち早く行動できる人間。
我々のありたい姿を表現した言葉です。全てを包み込む -Inclusiveness-
カルチャーや考え方が違う仲間がいても、
個性を大切にし、それを包み込み、よりよく昇華していく。
我々の個性豊かな姿を表現した言葉です。
ミクシィの沿革
- 1997年
- 求人情報サイト「Find Job!」サービス開始
- 1999年
- 有限会社イー・マーキュリーを設立
- 2000年
- 株式会社イー・マーキュリーに組織変更
- 2004年
- SNS「mixi」サービス開始
- 2006年
- 「株式会社ミクシィ」に社名変更
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場 - 2011年
- 「Find Job!」事業の分社化に伴い(株)ミクシィ・リクルートメントを設立
- 2013年
- 子会社「(株)ノハナ」を設立
スマートフォンゲームアプリ「モンスターストライク」正式サービス開始
(株)Diverseの全株式を取得し子会社化
- 2014年
- サロンスタッフ予約アプリ「minimo」サービス開始
- 2015年
- (株)フンザの全株式を取得し子会社化
家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」正式サービス開始 - 2018年
- (株)フンザの「チケットキャンプ」サービスを閉鎖
(株)Diverseの全株式を譲渡 - 2019年
- (株)チャリ・ロトの全株式を取得し子会社化
(株)ノハナの全株式を譲渡
(株)スフィダンテの全株式を取得し子会社化
「共闘ことばRPG コトダマン」のパブリッシャーとなる
千葉ジェッツふなばしの全株式を取得し子会社化
(株)ネットドリーマーズの全株式を取得し子会社化 - 2020年
- 東京都渋谷区渋谷に本社を移転
東京証券取引所市場第一部に市場変更
ミクシィのサービス
主に以下3つの領域で企業を展開している。
- デジタルエンターテインメント
- ライフスタイル
- スポーツ
ミクシィの求める人物像
ミクシィは求める人材として「新しい価値を生み出すためにチャレンジする人材」と説明しており、そのために柔軟な姿勢で学ぶ姿勢や成し遂げるための強い思い、それに独自の工夫や周囲を巻き込む行動力を重視している。
ミクシィでのキャリアパス
ミクシィでは半年に一度、振り返り面談を実施して目標達成度を測る「コミットメント」と、個人の成長度合いを示す「コンピテンシー」という2つの指標から評価を行っている。
同社のキャリアパスには「明確なキャリアパスがありません」「10人いれば10通りのキャリアがあります」と説明されており、自主的・自律的に成長していくことの重要性を感じさせている。
こうした考えは制度面でも担保されており、ミクシィでは「ミクシィ・キャリア・チャレンジ(社内公募)制度」を用意、社内で公開されたポジションの募集要件へのチャレンジを通じて自律的なキャリア形成をサポートするシステムとなっている。
ミクシィはキャリア形成とともにワークライフバランスの推進にも積極的であり、フレックスタイムのほか、リモートワークを週3日まで活用できるマーブルワークスタイルを導入している。
さらに許可制で副業を認めている点もキャリア形成における同社の特徴のひとつと言える。
職種は新卒採用ではエンジニア職、デザイナー職、ビジネスプランナー職となっており、エンジニア職では通常選考のほかGitHub選考が可能となっている。
デザイナー職はゲーム開発デザイナー、サービス開発デザイナーなどの業務を担当する職種で、ビジネスプランナー職は各プロダクトのプランニングやアライアンス、ユーザーサポート、事業企画、コーポレート業務などを担当する職種である。
キャリア採用は社内の多岐にわたる職種ごとの募集となっているが、ミクシィでは入社後に職種を変える人もいるとしており、本人の意向によっては職種変更も可能と言える。
ミクシィのトレーニング
ミクシィでは人材を「人財」と表記しており、従業員を自社の重要な資産として育成することが組織の強化につながると考えている。
また近年の事業領域の拡大によって従業員数が急速に増加していることから、基礎研修だけでなく階層別研修や外部講師による研修などさまざまな教育体制を強化しており、早期の人材育成に努めている。
研修は全社研修として「法務研修」「セキュリティ研修」「ハラスメント防止研修」「モラル教育研修」を用意。
さらに、業務スキルの向上に関連する研修として「1on1関連研修」「評価者研修」「コンピテンシーコーチング研修」「新任役職者オリエンテーション」「トップマネジメント研修」「経営リテラシー修得研修」などを挙げることができる。
スキルアップに関しては他にも、英語学習やプログラミング学習にパートナー企業のサービスを特別優待で利用できる制度や、書籍の購入を支援する制度、社外のビジネス研修を選択して会社負担で学習することができる制度も。
エンターテインメント企業としてユニークなのが、有料アプリやアプリ課金の利用体験促進のために購入金額の50%を補助する制度で、AppleとGoogleのカードが対象となっている。
新卒採用においては、内定者向けのアルバイトや合宿、研修や入社時研修、エルダー制度、配属後研修によって早期の戦力化を実現している。
ミクシィの社員の声
ミクシィのスタッフは新規事業への積極性やコミュニケーション、エンターテインメントなど事業領域に魅力を感じて入社したケースが非常に多い。
最終的にミクシィに入社を決めた理由の一つも、“すぐにゲーム作りができるから”でした。
理由は「コミュニケーション」「テクノロジー」をかけ合わせた事業を展開していることに魅力を感じたからです。
内定をいただいた企業の中で、ミクシィが一番新規事業を求めていると思ったからです。
ミクシィはコミュニケーションをキーワードにサービスを展開しているところにも魅力を感じました。
ミクシィが提供しているサービスはマネタイズだけを意識することなく、ユーザーに寄り添うような「優しさ」を感じていました。
また、選考時や入社時の面接官や社内の様子など、社風が印象に残っていると語る人も目立っている。
ミクシィグループの社員さんのアットホームな雰囲気と、丁寧にコミュニケーションを取ってくれることに惹かれて入社を決めました。
ミクシィとの選考で印象的だったのは、面接官とのコミュニケーションがとても親身だったこと。
無事内定のご連絡をいただき、しかも人事の方が花束を用意していてくださっていて…。私を思ってわざわざ花束を選んでくださったのかと思うと、涙が出るほど嬉しかった。
もうひとつ決め手になったのが “空気感”です。新卒採用の面接時にオフィスを案内していただいたのですが、食堂で楽しそうに話し合う社員さんたちの姿を目にしました。
新しい事業領域へのチャレンジを続ける企業らしく、刺激や勉強になると語るスタッフも。
次々と新しい領域にチャレンジしている環境に自分の身をおくことで、自分自身も成長できる、挑戦し続けられると思っています。
事業の立ち上げ経験がある人が多くて刺激を受ける毎日でした。
実際のところ、ビジネスモデルや時間軸などとにかく全て斬新でした。
ミクシィには自身の今後について積極的な意欲を持っている人材が多いのも特徴である。
小さな成功はいくつか積ませてもらったので、そこで得た信頼をチャンスに変えて、戦況をガラリと変えるような大きな成功を目指します!
これまでなかった新しい技術や手法で、プロダクトの成長を牽引していきたいです。
将来的には小さくても良いので何かサービスを立ち上げてみたいという目標もできました!
今後は一人で案件を動かせるようになりたいです。そのためにまずは、思考の言語化を鍛えるところから。もっと思考を深掘りして、ユーザー体験を追求していきたいと思っています。
しっかり戦略を打ち立てて、成果を生み出す、集客していく、という成功体験を積んでいけたらと思っています。
ミクシィの社会貢献・ESG
ミクシィはグループ全体でITやコミュニケーション技術を通じてサステナブルな社会づくりに貢献する姿勢を打ち出している。
環境面ではオフィスの照明にLEDを採用、階段の利用を奨励している他、ワークフローのオンライン化を通じて紙資源の削減に努めている。
また社会づくりにおいては地域への貢献として岡山県玉野市と静岡県伊東市の地域創生に取り組んでいるほか、本社所在地である渋谷で「一般社団法人 渋谷未来デザイン」への協力を行っている。
さらに同社の技術を活用した人工生命とアンドロイドの共同研究プロジェクトへの参加、BIT VALLEYプロジェクトの発足などIT業界への貢献にも積極的である。
ほかにも児童ネット被害予防や学校・自治体での情報モラル講演活動、ゲーム業界と連携してのトラブル予防施策など社会課題への取り組みに力を入れている。
ミクシィの社会貢献姿勢は次世代の育成にも及んでおり、中学生・高校生の企業訪問を受け入れ、エンジニアや人気ゲームアプリ担当者が仕事について解説する機会を設けている。
同社のサステナブル社会づくりへの貢献は非常に幅が広いのが特徴と言える。