博報堂コンサルティング HAKUHODO CONSULTING INC.
博報堂コンサルティング HPより
企業について
「ブランド」をテコにトップラインを伸ばす生活者発想の戦略ファーム
ブランドをテコに事業を変革する
博報堂コンサルティング(以下、博報堂コンサル)は、2001年に博報堂から独立した、ブランディングとマーケティング領域に特化した戦略コンサルティングファームだ。同社のミッションは、「ブランドをテコにクライアントの持続的な事業成長を実現する」こと。広告会社が手がけるTVCMなどのプロモーションではなく、より上流のブランディングやマーケティングの全社・事業レベルの戦略立案と実行を支援している。博報堂が培ってきた生活者発想と、コンサルタントがもつ経営戦略のノウハウを融合させ、成長に向けた戦略から核となる事業活
動まで、ブランディング、ビジネスモデル、マーケティングの仕組みを組み合わせて提供する独自性の高いコンサルティングスタイルが注目を集めている。
博報堂グループのフィロソフィーである「生活者発想」とは、「人は単なる『消費者』ではなく、多様化した社会の中で主体的に生きる『生活者』であり、彼らを深く洞察することが新しい価値を生み出す」という考え方である。博報堂コンサルはこの哲学のもと、顧客心理を動かし、既存の枠組みを超える新たな戦略をクライアントに提供する。
同社の特徴は、コストカット中心の「引き算型」の業務改善ではなく、トップラインを伸ばして企業成長を促す「足し算型」のプロジェクトに注力すること。経営戦略やマーケティング戦略を立案するだけにとどまらず、戦略を組織全体に浸透させ、具現化していくことで、クライアントの事業、マーケティング、イメージの変革を支援する。
博報堂グループを中心とした最適なチームでブランド価値を高める
博報堂コンサルの営業チャネルは、博報堂からの既存クライアントの紹介と独自チャネルの2つ。独自チャネルの場合も、各案件に最適な企業・チームを博報堂グループ内外から組成し、高度な実行支援が提供できる点は大きな特色である。
具体的な実績事例として、ある老舗ジュエリーメーカーのケースがある。この会社では商品の品質は高い評価を受けながらも市場の縮小とターゲット層の高齢化に伴い、業績不振に陥っていた。コストカットによる収益改善を進めたが行き詰まり、抜本的なブランド刷新の依頼が博報堂コンサルに来た。同社はトップラインを伸ばすため、メインターゲットの年齢層を引き下げ、それに伴うブランドの抜本的な改革を推進。商品自体の構成や販売方法、出店計画の変更はもちろん、ブランドイメージに関わるCIや店舗のデザインも刷新し、さらに新たなブランドイメージを体現した空間を仮設して、社員にそれを体感してもらうことで、組織内の意識改革をも博報堂グループを中心とした最適なチームでブランド価値を高める行った。最後は新イメージの社会への定着のため、博報堂グループとさまざまな協業先を統括して多様なコミュニケーション施策を実施。その結果、クライアントの時価総額は業績不振に陥る前の数倍に達し、今では海外進出を果たすなど、強力なブランドへと成長している。
このように、博報堂コンサルでは上流の部分で理論的な裏付けのあるマーケティングの知見を活かす一方、実行支援の部分では博報堂グループ内外のパートナーとワンチームで実施することで、ブランドのポテンシャル向上に注力しつつ、ユニークかつ考え抜かれたソリューションを生み出していく。
DX、コーポレート・ブランディングの案件が増加中
最近のトレンドとしては、DXの相談案件が増えている。デジタルテクノロジーの進歩により、多くの業界・企業は既存のビジネスや仕組み自体を抜本的に見つめ直し、現代に適した新たな事業活動・価値提案をすることが求められている。博報堂コンサルはこうした課題に対し、生活者発想に基づいた「生活者インサイトの抽出力」「イノベーションを産み出す設計力」で解決する。2つの力の融合によってユーザーの特色を明らかにし、企業の変革を支援している。
また、多くの海外拠点をもつグローバル企業のコーポレート・ブランディング案件も増えている。近年、国内企業はグローバル展開の足がかりとして海外企業のM&A(合併・買収)を実施することが多いが、企業間の文化や風土が大きく異なるため、グループ全体の目線合わせが必要とされる。博報堂コンサルでは、ブランドの構築からグローバル拠点全体へのブランド浸透までを強力に支援している。
高度な理性と感性をもつ「ハイブリッド人材」を求める
博報堂コンサルのコンサルタントは、戦略コンサルで必要とされる経営者的視点やロジカルな思考力をもつだけでは勤まらない。必要なのは、生活者的視点やクリエイティビティがわかる感性である。トップライン伸長をめざす経営戦略に定石はない。予測が困難な生活者の行動の背景にある感情や欲求、市場の潮流を嗅ぎとる感性が不可欠だ。戦略コンサルタントとしての理性と、プランナーやクリエイターのもつ感性を高次元に融合している「ハイブリッド人材」こそ、同社での活躍が期待される。
同社で働く最大の魅力は、ブランディングやマーケティングに特化してプロジェクト経験が積める点。自分たちの企業のあるべき姿を考え、事業を成長させていくための具体的なマーケティングの発想を身につけられる。実際、同社の出身者は、経営者・マネジャーとしてビジネスの第一線で活躍している。
また、戦略立案から戦略の実行フェーズまで、クライアントに寄り添いながら関与できる点も大きな魅力だ。クライアントとともに会社の未来を思い描き、それをともに実現させる瞬間を体感できることは、コンサルタント冥利に尽きる。コンサルティング分野として今後の成長が期待できるブランディングやマーケティング領域で自分のキャリアを築きたいという人にとって、最先端の戦略と実行の双方を学べる稀有で魅力的なファームだ。
博報堂コンサルティングは、企業のブランディング戦略、BtoBマーケティングに強みを持つ博報堂グループの戦略コンサルティングファーム。博報堂社内組織であった博報堂ブランドコンサルティングを前身とする。
博報堂が培ってきた「生活者発想」と、コンサルティングファームが持つ経営戦略のノウハウを融合させ、「ブランドをテコに持続的な事業成長を実現する」をミッションに掲げる。2001年に博報堂より分社化、独立し、株式会社博報堂コンサルティングとして設立された。東京、大阪、シンガポールに拠点を持つ。
マーケティング・ブランディング領域に特化した少数精鋭の戦略コンサルティングファームとして、生活者と経営者への深い洞察と、ブランドマーケティング領域で培ってきた“目に見えない人の気持ちを動かすノウハウ”をもとに、独自性・創造性のあるアウトプットでクライアントを変革する。
具体的には、コンサルティングによってクライアントのブランドビジョンを具現化し、ビジネスモデル、組織変革、コミュニケーションなどのビジョンを体現する「キーアクション」への落とし込みまでを支援している。
マーケティング・ブランディング・ビジネスモデルの3つを掛け合わせて提供することで、クライアントのトップライン(売上)を伸ばし、事業変革と持続的な成長の実現を目指すのが特長。
親会社である博報堂からの制約はない一方で、必要に応じて博報堂/博報堂グループのメンバーをプロジェクトにアサインすることや、博報堂が有する各種マーケット情報/生活者調査資料などを活用することもできるなど、グループによる強力な営業基盤を強みとする。
複数業界の知が掛け合わされることで、あらゆるマーケティング・ブランディング課題に対応できるのみならず、様々な知見の融合によるユニークなソリューションを提供できる点が、博報堂コンサルティングの魅力と言える。
-
代表者会長 牧口 松二
代表取締役社長CEO 土屋 亮 -
設立2001年4月
-
所在地東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 丸の内二丁目ビル6階
博報堂コンサルティングの理念
パーパス
ブランドの力で、 人と企業の想いをむすび、 社会の可能性をひらく。
国内外の情勢の変化や未曾有の事態、技術の進展と、社会や産業構造を取り巻く状況が大きく変わろうとしています。かつてのように自社だけが自分だけが勝てばいい、経済的な価値だけ満たしていればいい、これでは長く続く・愛される存在にはなれないと考えます。
これからの時代を生きる個人や企業は、この潮流にどう応えればいいのか?
強いから賢いから生き残るのではなく、変化する者だけが生き残る。
その変わりたいという願いに私たちは応えたい。共に座り続けたい。ブランドの力で、人と企業の想いをむすび、社会の可能性をひらく
企業と社会の架け橋として、世界に想いを共鳴させたい。
私たちは、博報堂コンサルティングです。https://www.hakuhodo-consulting.co.jp/company/corporate-philosophy/より引用
コンサルティングウェイ
生活者発想を、経営戦略にインストールする。
博報堂グループが発明した「生活者発想」の活用は、もはやマーケティングやコミュニケーションの領域にとどまりません。
生活者発想とは、全ての経営課題を解決するための新たな技術です。
これからの「生活や社会が求める経営の姿」から課題を紐解くための特別なナレッジです。例えば、最近注目される人事・組織改革の課題。
人材を単なる従業員(働く人)として捉えていては、根本的な解決策は見つかりません。
人材を「その企業に流れる特有の価値観や文化、生活価値観を持つ“生活者”」として捉え、いかにモチベートを与え、潜在能力を引き出せるかが鍵となります。
それは同様に、BtoBの分野では「納入先のさらに先にあるエンドユーザーを視野に入れた事業開発」、M&Aの増殖化が進むグループ経営を「現場レベルから融合させるPMI」など、様々な経営テーマで効力を発揮しています。博報堂コンサルティングは、博報堂グループが脈々と培ってきた生活者データベースはもちろん、最新の「生活者DMPやテクノロジー」を駆使した本質的な分析力、そして社会イシューや生活者インサイトを掘り下げ、常識やセオリーにとらわれない「創造的破壊」を実践するプロフェッショナルスタッフが常駐します。
ファクトベースでの間違いない戦略だけではない、これからの社会や生活という視座でとらえ直したドラマティックな戦略を提案します。https://www.hakuhodo-consulting.co.jp/company/consulting-wayより引用
博報堂コンサルティングの沿革
- 1999年
- 博報堂社内にて博報堂ブランドコンサルティング設立。社長直轄組織としてブランド戦略領域のコンサルティング業務を担う
- 2001年
- 株式会社博報堂ブランドコンサルティングとして分社化、独立。首藤明敏氏が代表取締役社長に就任。
- 2006年
- 企業ロゴを刷新
- 2011年
- 博報堂コーポレートデザイン部との組織統合により改組。「株式会社博報堂コンサルティング」に社名変更。
- 2013年
- 海外拠点第一号としてシンガポールにて「Hakuhodo Consulting Asia Pacific Pte. Ltd.」設立
博報堂コンサルティングのサービス
- 事業変革・ブランドアクティベーション
- ブランドマーケティング
- 事業変革を担う人材育成
- マーケティング業務・プロセス設計
- ブランドコミュニケーション
- ブランドマネジメント
- ブランド提供価値規定
- アジア市場戦略
- 日本市場参入戦略
博報堂コンサルティングの求める人物像
ブランディングやマーケティングに特に強みを持つ同社では、第一にブランドやマーケティングに対する興味関心と理解が必要とされる。「経営者の眼」と「生活者の心」を併せ持ち、ブランドという目に見えないリソースを経営に生かすことができる人物が求められている。
様々なバックグラウンドを持ったメンバーが協業するが、コンサルティングファームで、プロジェクトマネジメントの実務経験のある人物は歓迎される傾向にある。論理的思考力と創造的思考力の両方を兼ね備え、コンサルティングの可能性を広げることができることが重視される。
また、リーダーシップ、協調性があり、顧客企業の成功のためにコミットできること、課題解決力に加え、個性や周囲から愛される人間性を持つ人物などが求められる。
博報堂コンサルティングでのキャリアパス
当社のコンサルタントは、多様なプロジェクトへのアサインを経て、能力や経験に基づいた以下のポジションが与えられる。
(1)アナリスト:主にリサーチ業務を担う。コンサルタントとしての基礎的な業務に携わりながらマーケティングのプロフェッショナルとして求められる知識やスキルを身につける職位。
(2)アソシエイト:仮説構築や検証作業など、主にプロジェクトの実作業に関わる業務を担う職位。
(3)コンサルタント:プロジェクト業務をリードする職位。クライアント対応やプロジェクトの運営に加え、アソシエイトの指導も担う。
(4)マネジャー:プロジェクトの責任者となる職位。プロジェクトのクオリティや進捗に責任を持ち、、顧客開拓や社内マネジメントも担う。
(5)パートナー:プロジェクトの統括責任者となる職位。顧客開拓を主として担うとともに、複数プロジェクトを統括する。ファームの経営者としての役割もあり、人材開発やサービス開発、社内組織管理なども担う。
プロジェクトへのアサインは、社長と取締役が一括して管理・調整している。
メンバーは、年に2回ある「フィードバック面談」で、自分の取組テーマ・目標と、それに対する成果を話しつつ、「次はこういうことをやってみたい」「将来的にはこうなりたい」などの希望を伝えることができる。
年俸制を採用しているので、成果や業績次第で高収入が期待できる。
また、裁量労働制によって時間にとらわれない働き方を実施できる。
当社はマーケティング人材輩出のプラットフォームとしても機能している。
コンサルティング卒業後に、当社で身につけたブランドマーケティングのスキルを生かして多様な分野で活躍している人が多い。事業会社の経営に携わる人もいる。
博報堂コンサルティングのトレーニング
担当トレーナーの指導の下、日々のプロジェクト業務を通じたOJTを実施するほか、コンサルタントの「型」を学ぶ体系的な研修を設けている。
博報堂グループ内の研修やセミナーにも参加できる。
博報堂コンサルティングの社員の声
当社は、ブランドを軸に企業経営にまつわるさまざまなプロジェクトに挑戦できるという特徴を持つが、自ら考えて行動できる環境に自身の成長を感じている社員もいる。
事業戦略・事業成長にチャレンジしたいという想いが高まってきたこと、「ブランド」という左脳と右脳を掛け合わせた領域にチャレンジしたいという想いが重なり、入社を決めました。
コーポレートブランディング、ブランドマーケティング、事業戦略策定、ブランドマネジメントを行う組織づくりなど、 ブランドに関連するコンサルティングファームとしては他と比較にならない国内随一の知見があると本当に実感しています。
組織の規模から社員同士の距離が近く、風通しの良く、建設的な議論ができる環境に魅力を感じている社員もいる。
弊社の強みは、風通しよく建設的な議論ができるところです。
クライアントとっての最適解の導出めがけて一丸となり、チームメンバーと職位関係なくフラットに議論できる雰囲気づくりを大切にしています。