CYBERDYNE CYBERDYNE INC.
CYBERDYNE HPより
企業について
サイバーダインは人とサイバー・フィジカル空間を融合した新産業「サイバニクス産業」の創出を事業としている企業である。
2004年に筑波大学システム情報系・サイバニクス研究センター研究統括であった山海嘉之教授の研究成果による社会貢献を目的として設立され、同氏は現在サイバーダインの代表取締役社長を務めている。
同社では世界初の装着型サイボーグ「HAL」を開発しており、医療用タイプが各国で医療機器としての認定を取得しているほか、自立支援用や作業支援用、トレッドミルなど複数の製品化に成功している。
「HAL」を用いた治療は「サイバニクス治療」と呼ばれ各国で機能改善や機能再生治療に役立っており、日本国内では全国16ヶ所に「ロボケアセンター」を開設、専門スタッフが指導を行っている。
また新型コロナウイルスの感染拡大下においてはHALをレンタルして自宅で脳神経・筋系の機能の向上を促すことのできるプログラムもリリースしている。
同社事業は技術開発にとどまらずサイバニクス産業を創出するイノベーション・エコシステムを目指している点が特徴で、サイバニクス産業の創出を志すスタートアップ企業やアントレプレナーへのアドバイスや同社および同社のファンドを通じた出資も実施している。
ほかにも茨城県つくば市で最先端のロボット技術と触れ合える施設「CYBERDYNE STUDIO」を運営、2019年には東京国際フォーラムで「サイバニクスEXPO2019」を開催するなど事業領域の啓蒙活動にも力を入れている。
同社の技術と事業は海外でも高く評価されており、いくつもの賞を受賞し各国で医療機器としての認証が進んでいるほか、日本国内では山海嘉之社長が2019年に紫綬褒章を受章した。
サイバーダインは最先端のテクノロジー企業であるため、研究開発メンバーの5割が博士号取得者となっているのも特徴の一つ。
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代表者代表取締役社長/CEO:山海嘉之
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設立2004年6月24日
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所在地茨城県つくば市学園南二丁目2番地1
CYBERDYNEの理念
サイバニクスで未来を拓く
CYBERDYNEの沿革
- 2004年
- 会社設立
- 2013年
- HAL福祉用が世界で初めてISO/DIS13482認証(サービスロボットの国際安全規格)を取得
- ロボットスーツHALが欧州の医療機器認証を取得
- HALによる治療がドイツで労災保険適用、欧州における機能改善治療事業を開始
- 2014年
- 東京証券取引所マザーズ市場に上場
- HAL医療用が「エジソン賞」金賞を受賞
- 「DEALWATCH AWARD 2013」で「IPO Of the year」を受賞
- 作業支援用HALをリリース
- HALが作業者/介護者向け装着型ロボットとして世界初の国際安全規格認証を取得
- HALによる治療が東京圏国家戦略特区で混合診療の対象に指定
- HAL医療用(下肢タイプ)が厚生労働省の希少疾病用医療機器に指定
- オムロン株式会社と事業推進の基本合意を締結
- 2015年
- 日本ベンチャー大賞で経済産業大臣賞を受賞
- 第9回IPO大賞でルーキー賞を受賞
- 山海嘉之社長が文部科学大臣表彰「科学技術賞科学技術振興部門」を受賞
- 「DEALWATCH AWARDS 2014」で「Innovative Equity Deal of the Year」を受賞
- 羽田空港国内線旅客ターミナルに次世代型ロボットを導入
- HAL医療用下肢タイプが厚生労働省から医療機器としての製造販売承認を取得
- 2016年
- 慶應義塾大学医学部とHAL活用の連携協定を締結
- 福島県郡山市に次世代型多目的ロボット化生産拠点が竣工
- 医療用HALが「ロボット大賞(初の厚生労働大臣賞)」を受賞
- 医療用HALが「新機械振興賞(中小企業庁長官賞)」を受賞
- 2017年
- HAL作業支援用(腰タイプ)が成田国際空港に導入
- 第3回 日本ベンチャー大賞(内閣総理大臣賞)を受賞
- ポーランドで医療用HALによるサイバニクス治療への民間保険適用が開始
- 「サイバニックシティ」実現に向けて茨城県及びつくば市と包括連携協定を締結
- 株式会社コヴィアと合弁会社「CYBERDYNE Omni Networks株式会社」を設立
- サウジアラビアで医療用HALの医療機器製造販売承認を取得
- HAL腰タイプ 自立支援用の販売を開始
- HAL腰タイプ 作業支援用の新モデルを発売
- 米国フロリダ州に医療用HALによるサイバニクス治療センターを創設
- みずほ銀行及びグローバル・ブレイン株式会社と「CEJファンド」を創設
- 米国で医療用HALが医療機器承認を取得
- 2018年
- サイバニクス技術のインターフェース「Cyin」をリリース
- 次世代型清掃ロボットCL02を発売
- 米国に「CYBERDYNE & BROOKS, Inc.」を設立し米国で事業を開始
- Cyin福祉用の一般販売を開始
- 2019年
- 第7回技術経営・イノベーション賞 文部科学大臣賞を受賞
- 第51回市村産業賞 貢献賞を受賞
- サウジアラビア保健省と医療用HAL臨床試験実施について合意
- フィリピンでHALの運用を開始
- マレーシアにサイバニクス治療センターを開設
- HAL単関節タイプ「足関節アタッチメント」を発売
- ブルガリアで欧州4ヶ国目のサイバニクス治療が開始
- マレーシア政府/社会保障機構及び筑波大学とサイバニクス治療普及の各種協定を締結
- 欧州でHAL医療用「単関節タイプ」が医療機器認証を取得
- イタリアで「医療用HAL国際フォーラム」を開催
- マレーシアでHAL医療用下肢タイプが医療機器認証を取得
- 台湾でHALの運用を開始
- 山海嘉之社長が紫綬褒章を受章
- 2020年
- 足関節の随意運動と歩容改善を促す新サービスの提供を開始
- ロボケア事業拡充の新会社「ムーブテクス株式会社」を設立
- タイでHAL下肢タイプが医療機器承認を取得
- 個人向け新サービスとして自宅で「Neuro HALFIT」サービスを開始
- インドネシアでHAL医療用下肢タイプが医療機器認証を取得
- 令和2年度「知財功労賞」経済産業大臣表彰を受賞
- 日本でHAL医療用「単関節タイプ」が医療機器認証を取得、保険適用決定
- 豪州でHAL医療用下肢タイプが医療機器承認を取得
- 台湾でHAL医療用下肢タイプが医療機器承認を取得
- 「自宅でHAL」がリニューアル
- インド大手病院がHALシリーズを導入
- シンガポールで医療用HALが医療機器承認を取得
- トルコで医療用HALが医療機器登録を完了
- 2021年
- 山海嘉之がスウェーデン王立科学アカデミーのInternational Fellowに就任
- タイでHAL単関節タイプの医療機器承認を取得
- 経団連に入会
- スペインに医療用HALを導入
- フランスに医療用HALを導入
- 医療用HAL単関節タイプが米国食品医薬品局のクラスI医療機器に登録
- スマホアプリ開発の株式会社C2の全株式を取得し子会社化
- 豪州で医療用HAL単関節タイプが医療機器承認を取得
CYBERDYNEのサービス
インダストリー
- ロボット
- 医療
ファンクション
- 装着型サイボーグ「HAL」開発
- 各種ロボット開発
- サイバニクス治療及び周辺事業
- ロボット交流施設運営
CYBERDYNEの社会貢献・ESG
サイバーダインでは2015年の「国連持続可能な開発サミット」で宣言された「持続可能な開発目標(SDGs)」に寄与するために、4つの点から取り組みを行っている。
「平和のためのモノづくり」では同社技術を新分野への提供にあたっては社内の平和倫理委員会が審理し、軍事転用を防止している。
また「製品展開を通じた社会課題の解決」では災害復興作業における要請に応じてHALを展開しているほか、さらに迅速で効果的な展開に向けた仕組みづくりに取り組んでいる。
他にも「パートナーとの連携」では事業支援や資金供給を、「労働環境の整備」においても新しいワークスタイルへの転換を進める施策を進めている。