エス・エム・エス SMS Co., Ltd.
エス・エム・エス HPより
企業について
エス・エム・エスは、高齢化社会に突入した日本の現状を背景に、今後ビジネス領域の急拡大が見込まれる介護、医療、アクティブシニア(主に1947〜49年に生まれた、いわゆる「団塊の世代」層。全国で約700万人)の3つの分野に特化した情報インフラを創出している企業である。
2003年に諸藤周平氏によって設立された。
エス・エム・エスは情報インフラを「情報を伝えたい人と求める人との間で、情報を収集・整理・伝達する仕組み」と定義しており、主力はインターネット上の各種サイトによるサービス提供であるが、書籍や看護師向けの月刊誌などの紙媒体も手がけている。
エス・エム・エスが運営している主なサイトは以下のとおりである。
【介護分野】
- ケア人材バンク:ケアマネジャー向けの人材紹介サイト
- カイゴジョブ:介護職向け求人情報サイト
- ケアガク:介護福祉学生のための就職情報サイト
- ケアマネドットコム:ケアマネージャーに特化したコミュニティサイト
- シカトル:介護・福祉・医療の資格講座情報サイト
- けあとも:介護従事者向けのコミュニティサイト
- カイポケビズ:中小介護事業者向けの会員制ビジネスポータルサイト
【医療分野】
- ナース人材バンク:看護師向けの人材紹介サイト
- ナース専科 求人ナビ:看護師向けの求人情報サイト
- ナース専科 就職ナビ:看護学生向けの求人情報サイト
- ナース専科コミュニティ:看護師および看護学生のための情報交換コミュニティサイト
- ココヤク:薬剤師および薬学生のための情報交換コミュニティサイト
【アクティブシニア分野】
- なるカラ:健康やカラダの悩みについて、医療や介護、ヘルスケアなどの専門家に回答してもらえる会員制Q&Aサイト
エス・エム・エスは設立5年目の2008年には東京証券取引所マザーズに上場し、さらに2011年には東京証券取引所1部に市場変更するなど、高い成長性を示している。
事業所は全国に16あり、グループ会社は中国、マレーシア、シンガポール、ベトナム、台湾、韓国などアジア諸国のものを含め12に上る。
また20時半以降の残業禁止徹底化など、ワークライフバランスを重視したユニークな社風も魅力の一つとされている。
-
代表者代表取締役社長 後藤 夏樹
-
設立2003年
-
所在地東京都港区芝公園2-11-1 住友不動産芝公園タワー
エス・エム・エスの理念
以下にエス・エム・エスの企業理念を引く。
経営理念
– 普遍的に追い求めるもの –
永続する企業グループとして成長し続け、社会に貢献し続けるバリュー
– 根本的な価値観 –
社会からの要請を真摯に受け止めること
価値主体であり続けること
変化対応し、成長し続けること
誠実であり続けること人材理念
– 人材に求める根本的な考え方 –
「情熱」「誠実」をもって「プロフェッショナル」であることを追求するミッション
– 実現すべき使命 –
高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける
エス・エム・エスの沿革
以下に同社の主な沿革を記載する。
- 2003年
- 諸藤周平氏により株式会社エス・エム・エス設立。介護の求人情報サイト運営と人材紹介業を開始。
- 2004年
- 東京都千代田区飯田橋に本社移転。
大阪市と名古屋市に大阪事業所、名古屋事業所をそれぞれ開設。 - 2005年
- 東京都千代田区麹町に本社移転。
福岡市に福岡事業所開設。
横浜市に横浜事業所を開設。
医療従事者を対象とした医療ポータルサイト「m3.com」運営元のソネット・エムスリー(現エムスリー)と資本業務提携。 - 2006年
- さいたま市に大宮事業所を開設。
- 2007年
- 東京都港区三田に本社移転
札幌市、千葉県船橋市、広島市に札幌事業所、千葉事業所、広島事業所をそれぞれ開設。 - 2008年
- 東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。
静岡事業所、京都事業所、神戸事業所、立川(東京)事業所をそれぞれ開設。 - 2009年
- 看護師向けサービスを行う株式会社アンファミエの医療事業を譲受け東京都千代田区神田須田町に本社移転。
ソネット・エムスリー株式会社(現エムスリー)との共同新設分割により、エムスリーキャリア株式会社を設立し、医師・薬剤師を対象とした人材紹介事業を同社に継承。 - 2011年
- 東京証券取引所1部へ市場を変更。
エス・エム・エスのサービス
サービス
- 介護
- 医療
ファンクション
- 人材紹介
- 資格情報
- 求人情報・求人広告
- 各種ポータルおよびコミュニティサイト運営
エス・エム・エスでのキャリアパス
エス・エム・エスのキャリアパスの一例として、事業経営者としてのキャリアパスイメージが掲げられている。
それによると、まず入社3年を目処として、小規模事業の経営を任される。
イメージとしては小さなベンチャー企業の社長のイメージで、ここで事業の収支責任を持ち、戦略やサービスを考え、売上計画の実行をしていく。
5年目ごろに新しい事業の立ち上げを担当し、7年目に海外拠点の責任者、といったキャリアパスのイメージが描かれている。
このように年齢や社歴に関係なく、20代でも経営に関わる意思決定をすることができる。
また昇給に関しては、「役割度」が給与に紐付けられているのが特徴の一つである。
半期ごとの人事考課で業務を振り返り、翌半期の役割度が決定され、その役割度に応じて給与が決定する。
従って年功序列を元にした給与体系にはなっておらず、昇給だけでなく働き方次第では降給の可能性もある。
実力主義が徹底されており、「できる」社員にとってはやりがいのある職場環境と言えよう。
エス・エム・エスのトレーニング
まず入社後に、人材開発主管のオリエンテーションが2日間行われる。
社内の各部門の概要や戦略、会社のルール・制度などについての説明があり、ここでエス・エム・エス社員としての最低限のルール・知識を身につける。
エス・エム・エスは人材育成をトータルマネジメントするために、「人材マネジメントシステム」を採用している。入社時の採用・配置から、業務への取り組み、キャリア形成、退職までのプロセス全体を人材マネジメントの対象範囲とし、人材プロセスの効用最大化支援のために、業績評価方法や報酬体系、研修プログラムなどが用意されている。
また企業理念や人材理念、行動指針などに基づいた個人のエピソードや、新しい気付きなどを共有する朝会制度や、ビジネス関連書籍の購入金額を全額会社負担する書籍購入制度、新規事業のプレゼンを年に一度行って競い合う新規事業提案制度など、若い会社ならではのユニークな制度も多数設けられている。