リクルート Recruit Co., Ltd.
リクルート HPより
企業について
リクルートホールディングスは、HRテクノロジーやメディア&ソリューション、人材派遣を軸に運営するリクルートグループの持株会社である。2012年10月、株式会社リクルートの持株会社化に伴い、株式会社リクルートホールディングスに社名を変更し現在に至る。
1960年、江副浩正氏により大学新聞広告社として創業。就職、求人系雑誌を皮切りに、生活に密着した情報誌やフリーペーパを続々と発刊、紙媒体からWebメディアやアプリへの変遷や、様々な買収・合併を経て、日本を代表する一大企業群へと成長した。
同ホールディングスはグループ全体で46,800名、売上2兆2,693億円の国内屈指の人材数と売上を誇り、連結子会社は2021年3月時点で351社と大規模な組織になっている。(2021年3月時点)
同グループは国内最大級の求人プラットフォームの「リクナビ」や飲食店情報・予約サイトの「ホットペッパーグルメ」、美容室予約の「ホットペッパービューティー」、国内最大級の中古車検索サービス「カーセンサー」、世界最大級の求人検索エンジンの「indeed」など様々な事業を展開している。
グループ企業として以下の企業群を擁する。
(株)リクルート
各種メディアの運営とそれから派生したサービス等を展開する。2021年4月、それまで領域ごとにあった7企業を吸収合併する形で統合。
(株)リクルートマネジメントソリューションズ
主に人材採用/人材開発/組織開発/制度構築を事業領域として、トレーニング/アセスメント/コンサルティング等のサービスを提供する。
(株)リクルートスタッフィング
人材拝見事業を展開する
(株)スタッフサービス・ホールディングス
技術者/ITエンジニア/介護/看護/医療事務/製造業/事務職等の人材派遣・人材紹介サービスを提供する
RGF International Recruitment Holdings Limited
香港にてエグゼクティブ人材紹介サービスを提供。
また、アジアでの人材紹介サービス事業の統括を行う。
RGF Staffing B.V.
欧州での人材サービスを展開するRGF Staffingの持株会社
The CSI Companies, Inc.
北米にて展開する人材派遣企業。財務・経理/ヘルスケア/プロフェッショナル、テクノロジーを中心に人材派遣を行う。
Staffmark Group, LLC
米国にて展開する人材派遣企業。主に軽作業領域の人材派遣を行う。
RGF Staffing UK Ltd.
英国にて各種人材サービスを提供
RGF Staffing Belgium NV
ベルギーにて各種人材サービスを提供
RGF Staffing France SAS
主にフランスにて各種人材サービスを提供
RGF Staffing Germany GmbH
ドイツにて各種人材サービスを提供
RGF Staffing The Netherlands B.V.
オランダにて各種人材サービスを提供
Chandler Macleod Group Limited
オーストラリアを中心としたオセアニア地方にて各種人材サービスを提供
Indeed, Inc.
北米にて世界最大級の収集型求人情報検索エンジンサイト「Indeed.com」を展開
Glassdoor, Inc.
北米にて企業の口コミ情報/求人情報検索サイト「Glassdoor」を展開
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代表者代表取締役社長 北村吉弘
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設立2012年 10月1日
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所在地東京都千代田区丸の内1-9-2
グラントウキョウサウスタワー
リクルートの理念
基本理念
私たちは、新しい価値の創造を通じ、社会からの期待に応え、
一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す。ビジョン
Follow Your Heart
一人ひとりが、自分に素直に、自分で決める、自分らしい人生。本当に大切なことに夢中になれるとき、人や組織は、より良い未来を生み出せると信じています。
ミッション
まだ、ここにない、出会い。
より速く、シンプルに、もっと近くに。私たちは、個人と企業をつなぎ、より多くの選択肢を提供することで、「まだ、ここにない、出会い。」を実現してきました。
いつでもどこでも情報を得られるようになった今だからこそ、より最適な選択肢を提案することで、「まだ、ここにない、出会い。」を、桁違いに速く、驚くほどシンプルに、もっと身近にしていきたいと考えています。
バリューズ
新しい価値の創造
世界中があっと驚く未来のあたりまえを創りたい。遊び心を忘れずに、常識を疑うことから始めればいい。良質な失敗から学び、徹底的にこだわり、変わり続けることを楽しもう。
個の尊重
すべては好奇心から始まる。一人ひとりの好奇心が、抑えられない情熱を生み、その違いが価値を創る。すべての偉業は、個人の突拍子もないアイデアと、データや事実が結び付いたときに始まるのだ。私たちは、情熱に投資する。
社会への貢献
私たちは、すべての企業活動を通じて、持続可能で豊かな社会に貢献する。
一人ひとりが当事者として、社会の不に向き合い、より良い未来に向けて行動しよう。
リクルートの沿革
- 1960年
- 大学新聞広告社設立
- 1962年
- 大学生向け求人情報誌「企業への招待」創刊
- 1963年
- 社名を「株式会社日本リクルートセンター」に変更
- 1971年
- 情報誌等の印刷前工程の迅速なデジタル化の為、子会社リクルートコンピュータプロント設立
- 1976年
- 住宅情報誌「住宅情報(現SUUMO新築マンション)」創刊
- 1980年
- 女性のための転職情報誌「とらばーゆ」創刊
- 1984年
- 中古車販売専門情報誌「カーセンサー」創刊
- 1987年
- スーパーコンピュータ研究所設立
- 1990年
- 旅行関連情報誌「じゃらん」創刊
- 1993年
- 結婚関連情報誌「ゼクシィ」創刊
- 1995年
- 情報誌コンテンツを活かし、ネット機能を活用する多様なサービスを提供する「Mix Juice(現ISIZE)」開始
- 1996年
- 「RECRUIT BOOK on the NET(現リクナビ)」「Digital B-ing(現リクナビNEXT)」を開始し、就活情報誌をオンライン化
- 2000年
- 生活やグルメに関する生活情報誌「Hot Pepper」創刊
- 宿泊施設オンライン予約サービス「ISIZEトラベル(現じゃらんnet)」開始
- 2007年
- サロンのオンライン予約サービス「Hot Pepper Beauty」開始
- 2011年
- 大学受験勉強支援サービス「受検サプリ(現スタディサプリ)」開始
- 2012年
- ビューティーサロン向けクラウド型オンライン予約管理システム「SALON BOARD」開発
- 2013年
- レジ業務をiPadまたはiPhoneで行えるPOSレジアプリ「Airレジ」リリース
- 2015年
- 中小規模クライアント向け決済サービス「Airペイ」開始
- 革新的技術の研究開発を行う「Recruit Institute of Technology(現Megagon Labs)」設立
- 2016年
- 金融領域でのデジタルイノベーション創出に向けFintech推進室設立
- 2018年
- シフトの作成・管理等を行うSaaSベースのシフト管理サービス開始
- 2019年
- 中小企業向け業務・経営支援サービス「Airレジ」「Airペイ」等を集約し、「Airビジネスツールズ」とする
リクルートのサービス
株式会社リクルート
以下のようなメディア、サービス等を運営する。
就職・求人系メディア/人材紹介
- リクナビ
- リクナビネクスト
- リクナビ派遣
- リクルートエージェント
- リクナビ就職エージェント
- CAREER CARVER
- GLOVER Refer
- とらばーゆ
- はたらいく
- タウンワーク
- フロム・エーナビ
住宅・不動産系メディア/紹介・仲介サービス
- SUUMO
- SUUMO新築マンション
- SUUMO注文住宅
- スーモカウンター新築マンション
- スーモカウンター注文住宅
- スーモカウンターリフォーム
- SUUMOマガジン
婚礼~出産関連
- ゼクシィ
- ゼクシィ縁結び
- ゼクシィBaby
旅行
- じゃらん
飲食
- ホットペッパー
- ホットペッパーグルメ
美容
- ホットペッパー
- ホットペッパービューティー
- ホットペッパービューティーコスメ
- サロンボード
学習
- スタディサプリ
自動車
- カーセンサー
決済サービス・業務支援
- リクルートカード
- リクルート簡単支払い
- Air ペイ
- Airウェイト
- Airカード
- AirシフトAir
HRテクノロジーSBU
求職者の活動と企業の採用支援として、先進技術による人材ビジネス関連サービスやオンライン求人プラットフォームを提供/運営している。
Indeed(2012年に買収)とGlassdoor(2018年に買収)の2サービスを世界60か国以上で展開
メディア&ソリューションSBU
販促領域と人材領域の2つの事業領域で構成されている。
販促領域では、オンラインプラットフォームを通じた広告ビジネスを展開。飲食・美容・旅行・住宅・結婚等広範な領域をカバーしている。
また、主に中小企業向けにSaaS (Software as a Service)ソリューションの提供を行っている。業務負荷軽減や生産性向上を支援するサービスを展開。
人材領域では、人材紹介事業やメディア運営を展開。
求職者と採用企業の採用活動支援を行っている
人材派遣SBU
総合人材派遣サービス事業をグローバルで展開。
国内のほか、北米・欧州・豪州などを中心に軽作業や事務職、製造業務、各種専門職の人材派遣を行っている。
リクルートの求める人物像
起業家精神と圧倒的な当事者意識を持つ人材を求めている。
上記を持っている人材であれば、若い年齢であっても大きな仕事やチャンスを与えられるため、より早く成長できる。
また、企業理念の中のバリューズにある「新しい価値の創造」「個の尊重」「社会への貢献」に貢献できる人材が社内でも活躍できる人材といえるだろう。
リクルートでのキャリアパス
中途採用のキャリアパスとして、コーポレート職とビジネス職、テクノロジー職の3職種の間口がある。
それぞれで、キャリアを歩んで行くことになるが、エンジニアなどのテクノロジー職はCTOを目指し様々なシステム開発に従事する。
ビジネス職は顧客と接点を持つことや事業企画、プロダクト開発など様々な道がある。
これを経て、マネジメント職やPM職、それぞれの業務に特化したプロフェッショナル職にキャリアアップ可能。
コーポレートスタッフはリスク回避業務や企業買収、組織変革など企業の根幹となる重要な責務を負う。そのため、会社の経営側の重要なポストに着ける可能性は高いだろう。
リクルートのトレーニング
リクルートの人材開発方針として「価値の源泉は人」という考えがある。
「一人ひとりが起業家精神を持ち続けること」という考えを人材マネジメントの根底に持ち、そのための「成長する機会を提供する」ために以下のような研修メニューを用意している。
キャリア開発支援
Will Can Mustシート
半期に一度「WCMシート」を記入する。これは、社員自身が実現したいこと(Will)、活かしたい強みや克服したい課題(Can)、能力開発につながるミッション(Must)の項目からなる目標管理シートで、後述の人材開発委員会での考課で参考とされる。
人材開発委員会
「WCMシート」の「Can」でまとめた強み・課題に対し、どの仕事やポストが適切かの検討が行われる。
PVA
従業員の能力開発を目的に「PVA(Professional Value Assessment)」という360度サーベイが年1回実施される。従業員本人による自己評価のみならず、ともに働く上司・同僚・部下、関連部門の担当者等、多方面から多面的なフィードバックを得ることで、個人の成長に活かそうとするもの。
ミッショングレード制
年齢や入社年次に左右されず、担当するミッションのレベルとその成果によって給与・賞与等の報酬を決定する人事制度。
能力開発・スキル向上支援
選択型研修プログラム
国内グループ企業において実施される研修プログラム。各従業員の「自分自身で成長を実現していく能力」の開発を支援することを目的とする。
能力開発やスキル向上に寄与する多種多様なプログラムが用意されている。
例えば、ロジカルシンキング、マーケティング、アカウンティング、リーダーシップなどの講座があり、各個人の志向や将来像、キャリアデザインに合わせて受講することができる。
GLOBA (Global Business Academy)
GLOBAは、世界の動向やトレンド、ナレッジのほか、世界で活躍する人のスキル・スタンスなどをテーマに開催される短時間の社内向けセミナーである。
メディアプロデュース職向け「メディアの学校」
メディアプロデューサーやITエンジニアを対象とした研修。メディアづくりに必要な基礎知識や発想の広げ方、新技術を学ぶほか、これまでに同社が起こしてきた様々なムーブメントの共有の場にもなっている。
リクルートの社員の声
リクルートは多くの経営人材を生み出しており、その社風から刺激を受ける社員も多い。
実際に入社してから思ったことは、新しいことをはじめるのも、撤退も、すごくテンポが早いということ。意思決定のスパンが短い。社長へのヒアリングに同席したときに聞いた話も印象に残っています。(中略)守るだけでなく、攻めていくからこそ判断のスピードが重要になる。日々の仕事でも、いかにスピーディーに情報を収集するか、そして、いかに精度高く判断していくかが求められる環境の中で、毎日刺激を受けながら働いています。
また、社員の意見を尊重し、価値のある提案は行動に移すという文化がリクルートにはある。そのため、挑戦心が強い社員が多いのも特長である。
一人ひとりが人生をかけて向き合うのが仕事なのだから、課題が大きくても常にポジティブに、自己肯定感を持ってイキイキと仕事をするほうが絶対にいい。自分が介在することで、どれだけのインパクトを社会に与えられるか。メンバーにもそこを追求して欲しい。全員に、期待を大きく超える仕事、相手を驚かせるような仕事をして欲しいし、自分自身もそうありたいと思っています。
https://recruit-saiyo.jp/business_development/recruit_story01/より引用
前例のないことであっても、そこに事業のポテンシャルがあり、リクルートとして社会に提供する価値があれば、挑戦できる。現場から戦略を立て、事業を推進していくから、難しいことであっても意志を持ってやり切ることができる。個がやりたいと考えて実行した施策だからモチベーションもあがり、その単体施策だけに留まらず、結果的に、組織の成果最大化につながっていく。だからボトムアップが推奨されている。それがリクルートの文化だと思います。
https://recruit-saiyo.jp/business_development/recruit_story02/より引用
リクルートの社会貢献・ESG
リクルートは社会貢献や地球環境問題への活動・支援を行っている。
社会貢献としては以下のようなことを実施。ここでは一部を抜粋して紹介する。
就労支援
2011年からホンキの就職と銘打ち、無料で若者に対する就職応援プログラムを実施している。
国内で問題となりつつある、若年就労問題に対して働きたいのに働けない若手人材に対し、就職できるように支援することが目的となっている。
2016年からは国内だけではなく、タイやベトナムといったアジア諸国の学生に対しても同プログラムを実施している。
若者支援
公益財団法人江副記念リクルート財団を創業10周年の1971年に社会貢献を目的に設立している。
支援対象として「リーダーシップのある人・向学心旺盛な人・将来何かやりそうな人」を応援し、2021年3月時点で累計690名へ奨学金の給付などの支援を実施。
ボランティア
リクルートは2011年に社員からの要望を受けて、ボランティア休暇制度を設置している。その他に、ボランティア活動にかかる費用の一部助成を行い支援も実施。
その他にも、被災地に従業員をボランティアとして派遣する活動も行い、がれき撤去や行政や現地事業の支援も行っている。
その他にも環境マネジメントや気候変動への取り組み、資源の保全など様々な環境問題への支援及び活動を実施していることが同社の特徴である。