資生堂 Shiseido Company, Limited
資生堂 HPより
企業について
資生堂は、創業150周年(2022年)を超える老舗企業にして、日本を代表するグローバルカンパニーの1社。グローバルビューティーカンパニーとして化粧品関連事業を主力に、美容室事業やレストラン事業なども手掛ける。グループ87社、3万人を超える従業員を擁する。(2022年現在)
BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)をミッションに掲げ、約120の国と地域でビジネスを展開。化粧品業界では国内トップ、海外売上比率は6割超え、世界でも第5位のシェアを誇る。
明治の創業から、常に時代の変化や社会のニーズをとらえ、新しいチャレンジを続けてきた。
特に2000年以降は、女性活躍推進、SDGs、デジタル化などの取り組みをさらに強化し、日系の先進的企業として国や各機関から高評価を得ている。
人事制度、福利厚生、人材育成などについては国内でもトップレベルの施策を実施。従業員のロイヤリティも高い企業として知られる。
【資生堂ジャパン】
2015年には、完全子会社である資生堂販売(1995年に複数の販売会社合併により設立)を「資生堂ジャパン」へと商号変更。化粧品事業の一部を継承させるとともに、日本地域本社として体制を整備した。以後日本で展開する資生堂化粧品に特化した企画・マーケティング・カウンセリング・販売は資生堂ジャパンが担っている。
【資生堂インタラクティブビューティー】
2021年にはアクセンチュア社との合弁により、資生堂インタラクティブビューティーを設立、購買活動やマーケティングのデジタル化への対応力強化にも積極的に取り組んでいる。
【ジャパンリテールイノベーション】
ユニ・チャーム、ライオンと共に株式会社ジャパンリテールイノベーション(JRI)を設立、物流を統合して共同配送を行う仕組みを構築。店頭メンテナンスをはじめ、売り場のデータ収集や分析の効率化など業界への新しい価値提案となっている。
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代表者日本地域CEO 直川 紀夫
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設立2015年
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所在地東京都港区浜松町2-3-1 日本生命浜松町クレアタワー
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代表者代表取締役会長 CEO 魚谷 雅彦
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設立1927年(創業:1872年)
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所在地東京都港区東新橋1-6-2
資生堂の理念
以下に資生堂の企業理念と倫理行動基準を引用する。
THE SHISEIDO PHILOSOPHY
私たちは100年先も輝きつづけ、世界中の多様な人たちから信頼される企業になるべく、企業理念THE SHISEIDO PHILOSOPHYを定義しました。
私たちは国・地域・組織・ブランドを問わず、THE SHISEIDO PHILOSOPHYを常によりどころとして、世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニーを目指します。THE SHISEIDO PHILOSOPHYは、以下で構成されています。
1.私たちが果たすべき企業使命を定めた OUR MISSION
2.これまでの150年を超える歴史の中で受け継いできた OUR DNA
3.資生堂全社員がともに仕事を進めるうえで持つべき心構え OUR PRINCIPLESOUR MISSION
OUR MISSIONは、世界中の人々や社会・地球環境に対して資生堂が果たすべき企業使命です。
OUR MISSION is
BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD
私たちは、美には人の心を豊かにし、生きる喜びやしあわせをもたらす力があると信じています。資生堂は創業以来、人のしあわせを願い、美の可能性を広げ、新たな価値の発見と創造を行ってきました。
これまでもこれからも、美しく健やかな社会と地球が持続していくことに貢献します。美の力でよりよい世界を。
それが、 私たちの企業使命です。OUR DNA
OUR DNAは、1872年の創業時より社員が脈々と受け継いできた遺伝子です。
これらはOUR MISSIONを実現するうえで、資生堂人としての要となるものであり、日本で生まれた資生堂の真髄です。ー PEOPLE FIRST
資生堂の事業は「人」がすべてです。お客さまはもとよりすべてのステークホルダーのおかげで今日の資生堂があることを常に忘れません。
ー DIVERSITY
多様性をただ認めるだけではなく、異なる価値観に共感しかけあわせることで、いままでにない新たな発想やイノベーションを創出していきます。
ー ART & SCIENCE
ART & SCIENCEという2つの異なる優位性を融合し、私たちは、世の中になかったユニークな価値を創出していきます。
ー JAPANESE AESTHETICS
人の表層的な美しさだけにとどまらず、生き方やありようを含めた本質的な美しさを追求する日本独自の美意識を、私たちは常に研ぎ澄ませていきます。
ー UNCOMPROMISING QUALITY
法令はもとより独自の厳しい基準を遵守し、品質に一切の妥協をしません。最高の品質を追求した研究、開発、製造、販売を行うことを約束します。
ー OMOTENASHI
すべての資生堂社員は、相手に対し心を込めて向き合い、あらゆる場面においてOMOTENASHIの心とともにあります。
OUR PRINCIPLES (TRUST 8)
OUR PRINCIPLESは、すべての資生堂社員が日々ともに仕事をするうえで大切にしている心構えです。お互いへの信頼(TRUST)をベースとし別名“TRUST 8”と名付けています。
ー THINK BIG
広い視野から、大局を捉えて、物事を考えよう
クリエイティビティを発揮して、新しい価値を作り出そうー TAKE RISKS
リスクを恐れず挑戦しよう
Try & Error & Tryを実践しようー HANDS ON
現場にある真実を理解し、意思決定しよう
自らが動き、汗をかき、手を動かそうー COLLABORATE
組織の壁を取り払おう
1人ひとりの異なる強みを活かし、協力し合おうー BE OPEN
本音を語ろう
“バッドニュース”も安心して共有できるチームになろうー ACT WITH INTEGRITY
いかなる時も、誠実で謙虚な心構えで行動しようー BE ACCOUNTABLE
目標達成にコミットしよう
最後まで責任を持ち、やりきろうー APPLAUD SUCCESS
仲間の成功を喜び、皆でたたえ合うカルチャーを作ろう
資生堂の沿革
- 1872年
- 福原有信により東京・銀座に民間では初となる洋風調剤薬局として創業
- 1897年
- 化粧品業界へ参入
- 1915年
- 商標「花椿」の考案(のちの1919年に商標登録)
- 1919年
- 資生堂ギャラリーを開設
※現存する日本最古の画廊 - 1921年
- 資生堂五大主義を制定
- 1923年
- 資生堂化粧品連鎖店(チェインストア)制度を開始
- 1927年
- 株式会社資生堂設立
- 1928年
- 資生堂アイスクリームパーラー(現:資生堂パーラー)開店。飲食事業開始
- 1931年
- 初の海外展開:東南アジア向け「ローズ化粧品」の輸出を開始
- 1939年
- 資生堂化学研究所の完成
- 1949年
- 東京証券取引所に株式上場
- 1953年
- 資生堂美容研究所(現:資生堂ビューティークリエーションセンター)開設
- 1956年
- 東京・渋谷に資生堂美容室開店。美容室事業開始
- 1957年
- 台湾での販売がスタート
- 1959年
- 資生堂美容学校(現:資生堂美容技術専門学校)開校
- 1962年
- 初の海外の販売会社、資生堂オブハワイを設立
- 1963年
- 欧州向け化粧品輸出スタートとしてミラノでの販売を開始
- 1968年
- 資生堂研究所(現:資生堂グローバルイノベーションセンター)完成
- 1986年
- 株式会社イプサを設立
- 1986年
- ピエールファーブル社と合弁会社「ピエール ファーブル ジャポン」を設立
- 1987年
- 資生堂薬品株式会社を設立
- 1989年
- フロンガス使用全面廃止決定(1990全廃完了)
ハーバード大学と世界初の皮膚科学研究所を開設 - 1991年
- 株式会社エテュセを設立
- 1992年
- 資生堂エコポリシー(環境に関する経営方針)を制定
- 1995年
- 株式会社資生堂インターナショナルを設立
- 2000年
- 新研究所「資生堂リサーチセンター」開設
株式会社エフティ資生堂を設立 - 2001年
- 東京銀座資生堂ビル完成
- 2004年
- 国連グローバル・コンパクトへの参加を表明
資生堂プロフェッショナル株式会社を設立
- 2007年
- 資生堂女性研究者サイエンスグラント開始
- 2009年
- 化粧品業界初となる「エコファースト企業」認定(環境省)を受ける
- 2013年
- 本社新社屋 資生堂銀座ビルオープン
ジャパンリテールイノベーション設立(ユニ・チャーム、ライオンとの合弁) - 2015年
- 資生堂ジャパン設立
- 2016年
- DOLCE&GABBANAとライセンス契約を締結
- 2017年
- 日本企業として初めてUN Women((ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関))と契約締結
保育事業を行う「KODOMOLOGY株式会社」設立 - 2018年
- 日本初の旗艦店「ザ・ギンザ コスメティックス 銀座」オープン
資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)の始動
- 2019年
- シンガポールに資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンターを開設
世界最大ドラッグチェーンワトソンズグループと戦略的提携 - 2020年
- Beauty Innovation Hubを中国・上海にオープン
第2回日経SDGs経営大賞 社会価値賞を受賞
女性が輝く先進企業表彰で「内閣総理大臣表彰」を受賞 - 2021年
- アクセンチュアと合弁会社 資生堂インタラクティブビューティー株式会社を設立
経済産業省認定の「DX認定事業者」に選定
中国、新興企業に投資する「資悦ファンド」を設立 - 2022年
- 100%再生可能エネルギー利用を目指す「RE100」に加盟
資生堂のサービス
- 化粧品事業
- レストラン事業/フーズ事業
【子会社】資生堂パーラー・L’Osier|ロオジエ
・FARO|ファロ
・BAR S|バー エス
・S/PARK Cafe - 美容室事業
【子会社】資生堂美容室ヘア、エステ、ブライダル
- 保育事業
【子会社】KODOMOLOGY(コドモロジー)・事業所内保育所の運営サポート
・独自の保育プログラム開発 - 教育事業
・資生堂美容技術専門学校
・SABFA
資生堂の求める人物像
資生堂は、求める人材について「OUR PEOPLE BELIEF」と「OUR PEOPLE COMMITMENT」で明文化している。
OUR PEOPLE BELIEF
資生堂の事業は「人」がすべてです。だからこそ、私たちはPEOPLE FIRSTを掲げます。
人には、イノベーションを起こすインスピレーションと変革を実現する力があります。資生堂を世界一のスキンビューティーカンパニーに導くのは、社員一人ひとりに他なりません。世界中で、資生堂のヘリテージに誇りを持つ私たちの仲間が互いに認め合い協働しながら、使命を果たすべく切磋琢磨しています。また、成功への高いモチベーションをもち、日々自らの可能性を最大限に引き出すために挑戦を重ねています。
社会とお客さまのよりよい未来へつながる価値を創出するために資生堂社員は、アジリティ・誠実さ・責任感をもって新しい道を切り開き続けます。
OUR PEOPLE COMMITMENT
多彩な人材がすべてです
真のグローバルファミリ―となるため、多様な仲間が集まっています。
一人ひとりの声が聞かれ、才能が花開き、最大限の可能性が引き出される場を目指します。変革をもたらすリーダーシップを歓迎します
変化する環境へ迅速に適応し周りを導く革新力のあるリーダーになることを、私たちは全力で支援します。進化し続けるデジタル社会の中で変革とイノベーションをリードするため、自ら決め行動できる環境をつくります。高いパフォーマンスを称賛します
リスクをとって挑戦する権限と責任を与えます。資生堂の持続的な成長への価値ある貢献を認め評価し、さらなる成長機会などの報奨をもって応えます。多様なプロフェッショナル人材より引用
また、THE SHISEIDO PHILOSOPHYにおけるPRINCIPLES(TRUST 8)にも表れている。
資生堂でのキャリアパス
【制度】
資生堂では、ジョブ型の人事制度を取り入れており、2020年にジョブグレード制度を導入、2021年には国内の一般社員に適用。
海外社員も含めた国内外の社員のキャリアアップ制度の統一化と、さらなる効果と効率化を目指し、2022年にはグローバルグレード制を導入している。
【キャリア開発】
2020年から、主体的なキャリア開発と専門性強化のためにキャリアワークショップを実施している。
自分自身でキャリア・ディベロップメントプラン(CDP)を作成し、中長期のキャリア目標達成に向けた活動計画を上司と共有し、効果的な業務アサインや育成につなげている。
また、「総合職」「美容職」「生産技術職」など、それぞれの領域におけるプロフェッショナル人材のキャリアを支えるための幅広いプログラムを提供するなど、社内でのキャリアアップ展望を描きやすい環境を整えている。
以下に例を挙げる。
Future Leader Program
マネージャー以下を対象に、自分で成長のチャンスを掴める公募型のプログラム。毎年250名以上が手を挙げ、参加している。
海外/国内MBA留学(フル/短期)、世界中の若手社員が集結して学ぶプログラム、イングリッシュキャンプなど複数のプログラムから選択してチャレンジできる。
キャリア面談
自分の中長期のキャリア目標・ビジョンを上司に共有できる面談の機会が、年に一回設けられている。強みの伸ばし方・活かし方、成長課題を克服する方法などを話し合い、成長のためのプランを立てる。
ジョブエントリー(社内公募制度)
自らチャレンジしてみたい職種を希望できる「ジョブエントリー(社内公募制度)」がある。
それまで培った経験やキャリアをさらに拡大できる。応募者は年々増加しており、異動が実現した社員は高いパフォーマンスを上げている。
【美容職】
ビューティーコンサルタント(BC)としての成長をサポートする体制も完備。中長期の目線でBCとしての成長を支援する公募制メニューも豊富だ。BCの育成・成長を支援するリーダーポジションもある。
また、店頭活動だけでなく、店頭での経験を活かして他の領域(営業・マーケティング・企画など)での活躍も可能。
【生産技術職】
生産工場での職務を遂行するための総合力、安全・品質、生産性を高める育成が実施されている。年数回の上司との面談で一人ひとりに合うキャリアプランを見据えるとともに、主体的なキャリアの開発を促している。
資生堂のトレーニング
目的や対象者(職種・ポジション)に応じた「選抜型」「選択型」「必須」のプログラム研修を提供している。プログラムの種類は多岐にわたり、グローバルなプロフェッショナルとしての成長を促進している。
【総合職】
- Future Leader Program(対象:マネージャー以下)
- 資生堂リーダーシップアカデミー(選抜型)
- 女性リーダー育成塾「NEXT LEADERSHIP SESSION for WOMEN」(選抜型)
- セールスアカデミー/マーケティングアカデミー(選択型)
- 企業内大学「エコール資生堂」
- e-ラーニングや通信教育講座
【美容職】
- 資生堂ビューティーアカデミー(2年)
- 資生堂ビューティーアカデミージュニアコース
- BC海外短期派遣(派遣期間:30日~50日程度)
- BC技術認定支援プログラム
- BC交流制度(マーケティング、教育、企画の職務を経験)
【生産技術職】
- 生産技術専門研修
- 新人フォローアップ研修
- ステップアップ研修
- コース転換・キャリア採用研修
- 初級マネジメント研修(リーダー層/プレ管理者)
- 実践型リーダーマネジメント研修(選抜)
- マネジメント研修(管理担当者)
【研究開発職】
- コア技術セミナー
- グローバルR&D技術研修制度
資生堂の社員の声
社員の女性比率が80%を超える資生堂では、仕事と子育てを両立しながら活躍するための支援は国内トップレベルである。子育て中の女性の「働く」の助けになる、配慮の行き届いた細かい制度が設けられている。
育児支援制度が充実しているのも資生堂の魅力。私は前述の「ひとり人事」時代に2度の出産を経験しました。復帰前には上司とランチをしながらじっくり話す機会があり、不安なくスムーズに職場復帰できたのを覚えています。職場の仲間も協力的で、子どもが熱を出したときは「休んで大丈夫だよ」とか、残業をしていると「私がやるから早く帰って!」と明るく声をかけてくれて、本当に救われました。
今、利用しているのが、1日2時間の育児時間を取れる「育児時間制度」です。我が家は夫が送り担当、私がお迎え担当なので、終業時刻を早めに設定させてもらっています。法定の制度よりグッと手厚く、小学校3年生まで取得できるので、周りのママ友にうらやましがられています。https://corp.shiseido.com/jp/careers/diversity_r/interview/03.htmlより引用
現在、子育てのために時短勤務をしていますが、周囲のフォローが厚いおかげでプライベートと仕事のメリハリがつけられています。だからこそ、そのどちらに向き合う際にも「よし、やるぞ」と意欲が湧いてきます。どうしても業務が残ってしまい、同僚に頼る日もあるのですが「子育てはみんなが順番よ」と声を掛けてくれる先輩やまわりの理解がある温かい社風なので心強いです。
結婚し、初めての子どもを授かった時期、ちょうど育児休業制度が導入されました。翌年には短時間勤務も取り入れられるなど、制度はさらに充実。タイミング的に、私はいち早く各種制度の恩恵にあずかった世代に当たります。その後も進化し続ける出産・育児関連の制度を広く活用、部署の異動はあったものの、現在まで楽しく働き続けることができています。
https://corp.shiseido.com/jp/careers/japan/job/career01.htmlより引用
資生堂の一員でありながら、共に働く資生堂社員(人)に魅力を感じている社員も多い。心理的安全性のもと、各々が新しい挑戦に立ち向かえる環境がある。PeapleFirstの精神が社員レベルまで浸透していることがうかがえる。
私の業務は毎日がチャレンジの連続です。「やってみたい」と思うことがあったら、すぐに実現可能性を見極め、行動に移します。
最近では、店頭のお客さまの「リアル」な反応を製品開発に活かしたいと思い、営業職で働く同期にお願いし、私自らも店頭で販売をさせてもらったこともありました。個人の性格的なものもあるかも知れませんが、自分が遠慮さえしなければ、周りはサポートしてくれる環境だと思います。仲間たちはみんな「資生堂という看板を背負っている」という熱い想いを持った人が集まっており、ものづくりに対しても非常に誠実です。
憧れの会社の中に入った上でも、幻滅するどころか入社前と同じか、それ以上に資生堂の文化を好きでいられるのは、実はすごいことかもしれないと思いますね。
大阪茨木工場に赴任してしばらくのころ、システムでさまざまなトラブルが重なり、一日中その対応に追われることがありました。トラブル対応は重要な仕事ですが、それだけに時間をとられてしまうと、中長期的な仕事ができなくなってしまいます。それで、グループの同僚に状況を話して助けを求めたところ、すぐにグループ全体の問題として共有し、いろいろな調整をしてくれました。とても素晴らしいチームだと、感謝しています。
https://corp.shiseido.com/jp/careers/diversity_r/interview/09.htmlより引用
有効成分の研究というと、一人で黙々と作業を行っているイメージかもしれません。しかし成分の開発には時間がかかり、数年単位で取り組んでも成功するとは限らないため、研究テーマとして取り上げる際には上司や同僚としっかりと話し合い、認められる必要があります
ーーーー中略ーーーーー
社内には幅広い分野の研究者がいるので、困ったときにはいつでも相談することができ、相談の中で新しい気づきや発見があったときには仲間のありがたさを感じます。
NARSの提案するメイクは個性的です。ルールに縛られず、その人に合ったメイクを提案する。それがNARSのメイクです。新商品を作る上では、常に新しいものを目指し、お客さまを感動させることを目指しています。情熱とチャレンジ精神、何でもトライしてみようという姿勢を持っていることは資生堂の自慢できるところです。
ルールに縛られないNARSでは、働くメンバーも一人一人が個性的で格好いいメイクをしており、私も刺激を受けることが多くあります。もちろん外見だけでなく、仕事へ取り組む姿勢からも多くを学べるものです。たとえば、チームの先輩は判断が早く、問題解決力が高く、仕事は的確でスピーディ。それでいながら、自分が忙しくても周りの人に気を配ることを忘れない。そのスマートな姿を目標にしながら努力することで、私も日々成長できていると感じています。
資生堂では、多様な人材が働いており、ダイバーシティの浸透度も高い。肌の色の違いや障がいの有無はもちろん、個々の個性やバックグラウンドが尊重される精神が根付いているようだ。これが世界で戦える資生堂の組織力の一因と言えるのかもしれない。
資生堂は様々なフィールドで活躍する人が集まっている会社です。例えば、私が関わっているプロジェクトで、オリジナルのステッカーを制作した時、チーム内のクリエイティブ部門の方が主体的にデザインし、必要な画像は自分たちで撮影しました。自分に足りないものを周りの方と補いながらつくり出す風土が、この会社にはあります。私は社内でバンドを組んでいて、先日は社内の大きなイベントのオープニングでライブ演奏をして、とてもワクワクする経験をしました。
会社帰りには、資生堂の社員がよく利用する飲食店に立ち寄ったりもします。そこで偶然会った同僚や他部署の人と交流するのも楽しみの一つです。自分からアンテナを張って、どんどんチャンスを増やしていくことが、この会社でならできると思います。https://corp.shiseido.com/jp/careers/diversity_r/interview/08.htmlより引用
私は、資生堂に入社してから、人間関係で悩んだことがありません。皆さん本当にオープンで温かく、仕事に集中できるいいコミュニケーションができています。
同じチームに聴覚障がいのある同僚がいるのですが、最初のミーティングでびっくりしたのは、何も指示がなくてもごく自然に誰かがサポートして、会議の内容を文字化しチャットで共有していたこと。私も含めて、障がい者であるということを意識させられたり遠慮を感じたりすることがなく、必要なときには助け合うのが当たり前という雰囲気ができています。これが、ダイバーシティが浸透しているということなんだな、と実感しました。https://corp.shiseido.com/jp/careers/diversity_r/interview/07.htmlより引用
資生堂の社会貢献・ESG
資生堂が持つ知見、社員の知識や技術を活かした社会的な課題解決支援を行っている。
以下に例を挙げる。
【出前授業】
- 資生堂子どもセミナー
4・5・6年生向けの出前授業。セミナー開催を足がかりに大学生への社会貢献活動の指導も行う - 資生堂マイクレヨン プロジェクト
自分らしさや個性を知る出前授業
【資生堂社会福祉事業財団の取り組み】
- 社会的スキル習得のためのセミナー
(児童養護施設などで暮らす高校3年生が対象)
【クレ・ド・ポー ボーテによる女子教育支援の取り組み】
- yユニセフとパートナーシップを締結
- バングラデシュ、キルギス、ニジェールなどの教育プログラム、システム改革を支援
- 恵まれない女子に対するSTEM教育促進プログラム
- 2019年、パワー・オブ・ラディアンス・アワードを設立
【トラベルリテール地域本社(シンガポール)の女性就労支援の取り組み】
- カンボジアの女性たちに美容訓練プログラムを提供
- 美容訓練のカリキュラム構築をサポート