P&Gジャパン The P&G Japan Limited
P&Gジャパン合同会社 HPより
企業について
革新的な技術とアイデアで「暮らし感じる、変えていく」
プロクター・アンド・ギャンブル(以下P&G)は、世界180か国、約50億の人々に信頼と高品質の製品を届ける世界最大の日用消費財メーカー。
「暮らし感じる、変えていく」という企業メッセージのもと、時代とともに変化する消費者ニーズの深い理解に努め、革新的な技術とアイデアによって、よりよい暮らしを追求。人々の価値観や暮らしを見つめ、“生涯のパートナー”となりうる製品を生み出し続けている。
アリエール、ジレット、パンテーン、ウエラ、SK-II、ブラウンなど、世界の人々から愛される主力製品を持ち、暮らしと密接につながった製品とサービスが特徴。
紙おむつ「パンパース」は育児事情を大きく変え、「ウィスパー」は女性の生理用ナプキンに革命を起こしたと言われる。「ファブリーズ」など、新しい生活習慣を生む製品も次々に開発している。
マーケティングにも「革新」を起こしたP&G
1837年、ローソク職人ウィリアム・プロクターと石鹸職人ジェームス・ギャンブルがビジネスパートナーとして手を組み、米国オハイオ州シンシナティにてプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)を設立。
P&G製品への需要が増した1890年代、シンシナティ外へも工場設備を設ける。
「革新」を礎にした企業風土からフレーク状洗濯・食器用石けん「アイボリー フレークス」、初の家庭用合成洗剤「ドレフト」などが誕生。ラジオドラマの提供、製品サンプリングなど、マーケティング手法においても革新を生んだ。
グローバルな研究開発ネットワークで世界中へ製品を届ける
1946年に発売の洗濯用洗剤「タイド」のヒットから、新製品や新たな市場への投資を実現。メキシコ、ヨーロッパなど海外進出への道を踏み出すこととなった。
1973年には日本へ進出し、現在もプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社として販売戦略の重要な役割りを果たしている。
ビジネス拠点が世界23か国に達した1980年、売上高は110億ドル近く、利益は1945年当時の35倍となり、米国で有数のグローバル企業へと成長。現在のビジネスの柱であるヘルスケア事業と化粧品事業に参入した。
米国・ヨーロッパ・日本・ラテンアメリカにハブ機能をおいたグローバルな研究開発ネットワークも構築し、後に「パンテーン」、「ウィスパー」、「アリエール」などの主力グローバルブランドを開発する基盤が整った。
2000年代以降も「消費者がボス」という考えを貫き、世界180か国46億人の消費者へ製品やサービスを提供するメーカーへと成長。
現在の事業拠点は約70か国に及び、ビューティー、グルーミング、ヘルスケア、ファブリック&ホームケア、ベビーケア&ファミリーケアと、幅広く事業展開している。
P&Gは、社員一人ひとりが消費者の暮らしをよりよいものにするために、日々努力することを誓っており、革新的な製品を世に送り出し続けている企業である。
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代表者Jon R. Moeller
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設立2006年
(1973年にプロクター・アンド・ギャンブル・サンホーム株式会社として、日本で営業開始) -
所在地【本社】
〒651-0088
神戸市中央区小野柄通7-1-18
【東京オフィス】
〒104-0031
東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン
News & Topics
P&Gジャパンの理念
以下にP&Gの理念を引く。
ポリシー&活動
企業目的、共有する価値観、行動原則
企業目的、共有する価値観、行動原則を共有することは、P&Gのユニークな文化の基礎となっています。
当社は181年以上にわたる歴史の中で、ビジネスを拡大し変化してきましたが、これらの価値観は変わっておらず、今後も次世代のP&Gの社員に受け継がれ続けるでしょう。
企業目的(Our Purpose)は、より多くの消費者の生活を少しずつ意味ある方法で日々向上させるという、共通の目的と成長戦略をもとに社員を結束させます。積極的に貢献しようと、全員の士気を高めることができます。
共有する価値観(Our Values)は、他の社員やビジネスパートナーと共に働くときの行動の元となるものです。
行動原則(Our Principles)は、日々仕事する際の当社特有のアプローチを示しています。企業目的
当社は現在、そして次世代の世界の消費者の生活を向上させる、優れた品質と価値を備えた製品とサービスを提供します。その結果、消費者は世界をリードする売上高、収益、価値創造を当社にもたらしてくれ、当社の社員、株主、そして私たちが住み業務を行う地域社会が繁栄します。
共有する価値観
誠実さ
私たちは常に正しいことを行おうとします。
お互いに正直であり率直です。
法律の文面および精神に従って業務を行います。
すべての行為と判断のすべてにおいてP&Gの価値観と行動原則を守ります。
リスクの理解を含め、データに基づき客観的に見て誠実な提唱を行います。リーダーシップ
私たちは自分が責任を負う分野において全員がリーダーであり、リーダーシップを活かした結果を出すことに深く関与します。
当社がどこに向かっているかについて明確な展望をもちます。
リーダーシップの目的を達成し戦略に従うためのリソースを重視します。
戦略を立て組織の障壁を突破するための能力を高めます。当事者意識
ビジネスニーズを満たし、制度を改善し、他の人がより効果的に働けるようにすることに対し、自分が個人的に責任を負うことを受け入れます。
全員が当事者として行動し、当社資産を自分自身の資産に対するように取り扱い、当社の長期的成功を考えて行動します。勝利への情熱
最も重要なことを最も得意とすると心に決めています。
現状に対し健全な不満を抱いています。
成長したい、市場で勝利したいという抑えきれない熱意があります。信頼
P&Gの同僚、顧客、消費者を尊重し、自分がされたいと思うような対応を彼らにします。
お互いの能力と目的を信頼します。
根底に信頼があるとき人々は最もよく働くと信じます。行動原則
誠実さ
私たちは、すべての個人を尊重します
すべての個人は潜在能力を最大限に活かすことが可能であり、また活かすことを望んでいると信じています。
差異を価値であると考えます。
人々を刺激し、人々が高い期待に答え、基準を満たし、困難な目標を達成できるようにします。
人々に彼らの業績を正直に伝えます。P&Gの利益と個人の利益は不可分です
事業のために誠実に正しいことをすれば、会社と個人の双方を成功に導けると信じます。双方の成功を目指すことが私たちを一つにします。
持ち株制度と株主としての行動を奨励します。自分の仕事に戦略的に取り組みます
私たちは明確に定められた目的と戦略に従い業務を行います。
事業に価値を付加する仕事のみを行い、求めます。
現在の作業を可能な限り単純化、標準化、合理化します。革新は、私たちの成功の礎です
大きく新しい消費者のイノベーションに大きな価値を置きます。
市場でより大きな勝利をおさめるため、型にはまった考え方を変えようと努力し、新しいビジネスのやり方を考案します。個人の専門能力に価値を置きます
自分自身および他の人々の能力開発を続けることは、すべての個人の責任であると考えます。
卓越した技術的専門性と優れた業務遂行手法を奨励し期待します。私たちは最善を求め続けます
会社にとって戦略的に重要なあらゆる分野において最善であろうと努力します。
ベンチマークテストにおいて社内外の最高の業績に対して当社の業績を厳正に評価します。
成功と失敗の両方から学びます。社外の状況を重視します
消費者とそのニーズに関する最高の理解を育みます。
勝利に向かってブランド資産価値を築くことができる製品、パッケージング、コンセプトを創出し、実現します。
顧客および仕入先と緊密かつ相互に生産的な関係を築きます。
良い企業市民となります。
製品、パッケージング、業務に持続性を組み入れます。相互に支えあうことは生活の一部です
すべての事業、職務、カテゴリ、場所で、自信と信頼をもってともに働きます。
他の人のアイデアを採用した結果を誇りに思います。http://www.pg.com/en_US/company/purpose_people/pvp.shtmlより引用
P&Gジャパンの沿革
1837年に米国オハイオ州シンシナティにて、小さな石鹸・ろうそくメーカーとして誕生。
経済恐慌や南北戦争の混乱の中においても「誠実なものづくり」の精神を保ち、消費者の信頼を勝ち取ったことから、大きく事業を展開することとなる。
- 1837年
- ローソク職人ウィリアム・プロクターと石鹸職人ジェームス・ギャンブルの共同出資により米国オハイオ州シンシナティにて創設
- 1890年〜
- シンシナティの外へも工場設備を設置
フレーク状洗濯・食器用石けん「アイボリー フレークス」、初の家庭用合成洗剤「ドレフト」などが誕生 - 1945年〜
- 洗濯用洗剤「タイド」が爆発的にヒット
歯磨き剤「クレスト」や「パンパース」など紙製品ビジネスを拡大
メキシコ、ヨーロッパ、日本など海外市場へ進出 - 1980年代
- ビジネス拠点が世界23か国に到達
売上高は約110億ドル、1945年当時の35倍の利益に成長
ヘルスケアや化粧品事業へ参入
米国・ヨーロッパ・日本・ラテンアメリカに研究開発ネットワークを構築 - 1985年
- リチャードソン・ヴィックス社を買収
- 1991年
- マックスファクター社を買収
- 1999年
- クレイロール、アイムスカンパニーを買収
- 2000年代
- 世界180か国・46億人の消費者へ製品とサービスを提供
- 2003年
- ウエラを買収
- 2005年
- ジレット社を買収
- 2008年
- アイムスジャパンを吸収合併
- 2021年
- 社名及び組織をP&Gジャパン合同会社に変更
P&Gジャパンのサービス
- ビューティー
- グルーミング
- ヘルスケア
- ファブリック&ホームケア
- ベビーケア&ファミリーケア
P&Gジャパンの求める人物像
P&Gでは、自分の能力を常に最大限に発揮し、ビジネスや組織を構築できる人材が求められる。
前提として、P&Gの企業方針・価値観・理念に共感し、実践できる事も重要。
具体的には、以下3つの「力」を持ち合わせていることと、それらを意欲的に高めるために考え行動することのできる人がP&Gで活躍できるとされている。
- つねに革新や改善を目指してアンテナを張りながら、さらに大きな目標に向かって進んでいく、さらに自分の成し遂げたいことやしなければならないことを、周囲の人々を巻き込んで実現に導く力
- 国内・国外また社内外問わず、すべてのネットワークを資源として活用し、同時に自分の思いや考え、方法などを論理的に発信していく力
- ビジネスを成功へとつなげていくための情熱と不屈の精神を持ち、何があっても断念せず、新たな大きな課題に向かい、解決していく力
P&Gジャパンでのキャリアパス
P&Gでは、“Build From Within(内部昇進制)”という「将来会社を担う人材は、社内部で育成する」という考えを取り入れている。
グローバルかつ個人を尊重しながら、チャレンジングな仕事によって、一人ひとりが飛躍的なスピードで成長できる環境を作っている。
入社1年目より、難易度が高く、ビジネスへ大きな影響を及ぼす仕事を任され、大きな裁量権が与えられるなど、活躍の場が設けられている。
また、立場を超えて様々な人へとコーチングやフィードバックを求めることができる。求められた人も丁寧で率直なフィードバックをするという慣習があり、社員間で互いの成長が促進されている。
自分のなりたい人物像や将来の目標について上司と相談する機会が設けられ、それを踏まえて配置が考慮されるシステムとなっている。
マーケティング職種のキャリアパス
アシスタントブランドマネージャー(ABM)
市場分析や消費者分析、広告開発(TV・雑誌・店頭など)やプロモーションプランに携わる。また、英語研修やCM開発研修などが設けられている。(入社〜3年目を目安としている)
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ブランドマネージャー(BM)
担当ブランドの経営・マーケティングはもちろん、人材育成や組織強化も担う。人材育成研修などが設けられている。(勤続4年目〜を目安としている)
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アソシエートマーケティングディレクター(AMD)
担当カテゴリーの経営・マーケティングに加え、マーケティング本部の組織強化や地域・世界戦略立案に携わる。(勤続8年目〜を目安としている)
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マーケティングディレクター(MD)
アソシエートマーケティングディレクターと同様の業務に加え、責任領域が広がる。(勤続12年目〜を目安としている)
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ジェネラルマネージャー(GM)
担当カテゴリーのビジネス経営、複数部門の組織強化、世界戦略立案を担う。(勤続15年目〜を目安としている)
HR職種(事業部・各部署・工場人事、コーポレート業務)のキャリアパス
アソシエイトマネージャー
組織にまたがるHRシステム(採用・教育・報酬、福利厚生・労務等)の開発や導入などを担う。
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マネージャー
小~中規模なHRシステムのオーナーとしてその分野のエキスパート。人材育成にも携わる。
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シニア マネージャー
グループリーダー、もしくは工場などの事業部担当。人材育成にも携わる。
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アソシエイト ディレクター
事業所・事業部・国のHRのトップ。2つ以上の事業部や海外での業務も担う。
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ディレクター
大きな事業所や地域を統括。世界的なエキスパート。
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ヴァイス プレジデント
地域または世界の事業部全体を統括する。 HRのシニアマネージャーの管理や育成も担う。
P&Gジャパンのトレーニング
人材育成への投資を惜しまぬ「トレーニングカンパニー」
世界に通用するプロフェッショナル育成のため、成長よって様々なトレーニングが用意されている。社員一人ひとりの飛躍的な成長を促す。
P&Gのトレーニングは質・量ともに非常に充実しているとし、世界的な定評を獲得している。
【コーポレートトレーニング】
P&Gの全社員に必要とされる能力を育成する。講義形式ではなく、実技やディスカッション、ケーススタディを通してのトレーニングが主流である。自身の得手不得手を知り、そのうえで何を学ぶべきかを上司と相談し、必要なトレーニングに参加する。
例として「Global Communication Skill Training」があげられる。
これは単に英語を学ぶだけではなく、様々な文化の人々の中で、ビジネスをより効果的に進めるために必要なコミュニケーションスキルを学ぶトレーニング。各人のレベルにあったプログラムを実施し、特に新入社員研修時には集中トレーニングを行う。
その他新入社員研修、階層別に必要なマネージメント・スキルを習得するトレーニング、効果的なミーティングを行う際に必要なビジネス・スキル・トレーニングなどが数多くある。
【ファンクショナルトレーニング】
各職種独自の専門能力を身に付けるトレーニングを行う。
【OJT(ON-THE-JOB-TRAINING)】
日々現場で行われるトレーニングであり、最も大きな効果が発揮される。仕事を通して仕事の全てを学んでいく。
P&Gジャパンの社会貢献・ESG
P&Gだからこそできるグローバルな社会貢献
P&Gは、「世界の人々によりよい暮らしを」という企業目的を持ち、自社の強みを活かした“P&Gだからこそできる社会貢献”を推進。
「安らげる暮らしの場」「健康と衛生」を2つの柱とし、グローバルな活動を展開している。
国内の活動事例
【女性支援】
“仕事と子育ての両立”をサポートするNPO法人【仕事と子育て】カウンセリングセンターを、2006年の設立当初から支援。
また、ヘアケアブランドのパンテーンでは、NPOキャンサーリボンズと協働し、がん治療中の女性へウィッグを提供。
【子ども支援】
日本初の小児がん専門治療施設「チャイルド・ケモ・ハウス」への乳幼児診察室の開設を支援。
また、国際的に活躍する理系の人材を育てる、文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業」を応援し、社員ボランティアが高校生に向けて、P&G製品の科学的側面を英語で授業。
【防災、災害、復興支援】
東日本大震災の復興支援や、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)と連携。
【地域支援】
積水ハウス株式会社と共同で「公益信託神戸まちづくり六甲アイランド基金」を設立。
国際的なまちづくりや子どもたちの文化交流など多彩な活動が進められている。
グローバルでの活動事例
- 経済的援助を必要とする家族が人間らしく暮らせるための支援
- ハリケーン被災地巡回支援
- 子どもたちのための安全な飲み水プログラム支援