カーライル・ジャパン Carlyle Japan LLC
カーライル・グループ HPより
企業について
圧倒的な専門知識の深さを誇る、世界最大級の投資会社
カーライル・グループ(以下、カーライル)は、世界最大級のプライベート・エクイティ投資会社。ウィリアム・E・コンウェイ ジュニア、ダニエル・A・ダニエロ、デイビッド・M・ルーベンシュタインにより1987年に設立された。
社名の由来はニューヨーク市セントラルパーク付近の高級ホテルThe Carlyle Hotelである。
本拠はアメリカ合衆国 ワシントンD.C.。
2014年現在、北米、南米、欧州、中東、北アフリカ、サブサハラ(サハラ以南)アフリカ、日本、アジア、オーストラリアなど21か国に34の拠点と、1400名以上の投資プロフェッショナルを擁し、世界74カ国、1550名以上の投資家(富裕層個人投資家、企業、公的・民間年金基金から、政府系ファンド、組合にまで及ぶ)のために資産価値の最大化を目指している。
事業区分はコーポレート・プライベート・エクイティ、リアルアセット 、グローバル・マーケット・ストラテジー、グローバルソリューションの4つ。
2014年現在、118のファンドと81のファンド・オブ・ファンズにより1800億ドル以上を運用しており、全世界で200以上の企業に投資、700件近くの実績を持つ。
カーライルの特徴のひとつに各業界への専門知識に基づく投資がある。
浅く広い知見よりも深い専門性を重視し、深い知見を有するセクターに投資を行うことが同社の強みであるが、その専門セクターは広範で、航空宇宙、防衛・行政サービス、消費財・小売、エネルギー・電力、金融サービス、ヘルスケア、製造業、インフラ、不動産、テクノロジー・ビジネスサービス、通信・メディア、運輸と多岐に渡る。
日本でのカーライル
2000年に日本オフィスを開設。外資系プライベート・エクイティであるにもかかわらず、社員はすべて日本人という珍しい構成で、日本流スタイルで投資を行うのが日本拠点の特徴である。バイアウトと不動産投資をメイン事業としており、同社が運営する対日投資ファンドの機関投資家は、日本の銀行、保険会社、年金基金、政府系機関などで構成されている。
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代表者山田 和広
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設立2000年(日本法人設立)
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所在地東京都千代田区丸の内1-5-1
新丸の内ビルディング35階
カーライル・ジャパンの理念
カーライルのインパクト
カーライルでは、インパクトを生み出すための投資を行っています。デューディリジェンスからエグジットまで、投資先の経営陣の皆様と手を組み、ビジネスのあらゆる面を改善させていきます。より良いビジネスを築き上げることは、カーライルが創設以来注力している「永続的な価値創造」につながるのです。
より良いビジネスがもたらすインパクト
より良いビジネスを築き上げています
投資先企業と緊密な連携をとり、サステイナブルな事業を築き上げています:
- 多様性に富み、インクルーシブなチームを作ることで意志決定を改善
- 従業員の健康、モチベーション、生産性およびその職に合ったスキルを確保
- リスクを軽減し価値を生み出すための、その企業に合ったESGプランニング
- 気候変動およびエネルギー問題に伴う課題を解決し、機会を活かす
- 地域コミュニティーで重要な役割を果たす
カーライル・ジャパンの沿革
- 1987年
- 創立
- 2012年
- 国際的なビジネスコンサルティングパートナーシップ「Cordence Worldwide」と提携
日本におけるバイアウトの実績
- 2003年
- 産業機械大手のキトーを株式公開買い付け(TOB)によりMBO(マネジメント・バイアウト)
→非上場化による海外展開の推進など戦略転換を行い、2007年東京証券取引所第1部へ再上場へと導く。2011年には全保有株を売却し、資本関係を解消。 - 2004年
- 大手通信事業者ウィルコムを2200億円で買収。
→会社更生法を適用、ソフトバンク傘下で2013年7月に経営再建。ソフトバンク連結子会社となった後に、イー・アクセスと合併。ワイモバイル株式会社となる。 - 2005年
- 医療用カプセルメーカー シオノギクオリカプス(現:クオリカプス)を買収。親会社の塩野義製薬から切り離し。
→2013年 三菱ケミカルホールディングスが558億円でクオリカプスの全株式を取得、子会社化。 - 2006年
- 東芝セラミックス(現:コバレントマテリアル(株))を MBOにより株式非公開化、親会社の東芝から切り離し独立。
- 2008年
- チムニー (居酒屋チェーン)のMBOによる親会社米久より独立を支援。
→2012年東証2部再上場、2013年にイオン(旧ジャスコ)の関連会社である酒類専門店チェーンやまやがチムニーに対するTOB(株式公開買い付け)実施を発表。
カーライルがこれに応じ、やまやの子会社となる。
カーライル・ジャパンのサービス
以下の4つの事業区分への投資
コーポレート・プライベート・エクイティ
バイアウト、グロース・キャピタル
リアルアセット
不動産、インフラ、エネルギー・再生可能資源
グローバル・マーケット・ストラテジー
再生案件、コーポレートメザニン、エネルギーメザニン、ヘッジファンド、ストラクチャード・クレジット
グローバルソリューション
プライベート・エクイティ・ファンド・オブ・ファンズプログラムおよび関連する共同投資、セカンダリー市場への投資活動
カーライル・ジャパンの求める人物像
カーライルでは、毎年グローバルニーズを先読みし、市場が必要とするであろう人数のアソシエイトやシニア・アソシエイトを採用している。
アソシエイトとしては、GPA(Grade Point Average)で好成績を残して学士号を取得した人、または少なくとも2年の投資コンサルタントとしての経歴を持つような人が求められている。
シニア・アソシエイトとしては、MBAを持ち、少なくとも3~4年のプライベートエクイティや投資銀行での実務経験を持つ人が求められている。
また、人物面では、経営陣、弁護士や会計士などの専門家、投資先と信頼関係を築ける人間性が必要とされるため、相応のコミュニケーション能力も求められる。
ビジネスの本質を見る目を重要視している点では、投資銀行やコンサルティングファームでの経験を持つ人がが有利であるともされる。
さらに、投資期間が数年単位となる場合が多く、相手企業と付き合う時間が長いことから、体力も重視されている。
カーライル・ジャパンのトレーニング
カーライルでは、2年間のアソシエイトプログラムを用意している。
カーライル・ジャパンの社会貢献・ESG
カーライルでは、優良な企業市民であることが、よいビジネスを実践することとつながっており、それによって投資家への長期的な価値創出が可能になると考えている。そのためグローバルにおけるさまざまな企業市民活動を行っている。
One Community
カーライルの従業員が1年に2日、各自の居住地、勤務地、投資地域にてボランティア活動を行うプログラムを実施
Wealth Sharing Program
カーライルの従業員が教育機関や社会貢献活動を行う組織へ寄付した際、同社が毎年最高2000米ドルまでを同額拠出し、サポートするプログラムを準備している。
Global Volunteer Month
2012年9月には、ワシントンD.C.、ニューヨーク、ロンドン、北京、香港にて街のクリーンアップやホームレスへの食糧支援、恵まれない子どもたちへの資金支援などを行った。
その他、
中国への食糧支援
韓国やシドニーでのエネルギー消費量の削減
なども行っている。