ウィプロ・ジャパン Wipro Japan K.K.
ウィプロ・ジャパン HPより
企業について
ウィプロは1945年、インドのカルナータカ州バンガロールにて設立された。
今でこそSWITCHと呼ばれるインドの6大IT企業(サティヤム・コンピュータ・サービス、ウィプロ、インフォシス・テクノロジーズ、タタ・コンサルタンシー・サービシズ、コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ、HCLテクノロジーズの6社。)の一角を占めるワールドワイドなグローバル企業であるが、設立当初は主に食用油などの生産を行う会社だった。
倒産寸前だった会社を父親から引き継いだ現会長のアジム・プレムジ(Azim Premji)が、経営学を学んで会社を立て直し、1981年よりIT業界に参入。 オフショア開発を柱に事業を拡大し、いまの巨大企業の礎を築いた。ウィプロは顧客企業への「Do Business Better」を掲げ、ITサービス、コンサルティング、アウトソーシングなどを統合したグローバルなデリバリー・システムによって、あらゆるIT分野をカバーし、ビジネスソリューションを提供するプロバイダである。現在は世界66カ国に開発やサービスの拠点を設け、16万以上の従業員が事業に従事している。
ウィプロ・ジャパンは、ITコンサルティング、システム・インテグレーション、アウトソーシング・ソリューションなどを提供する、グローバル展開を活かした大手プロバイダーとして1998年に設立された。
日本国内においては、ハイテク産業や製造業、運輸、金融など、幅広い業種に向けてサービスを展開。コンサルティング、BPO、アプリケーションの開発・保守、R&D、インフラ整備などを手がけ、特に日本企業への提案としては、顧客企業のグローバル化支援、収益性向上、ソーシャルメディア、モビリティ、アナリティクス、クラウド等の最新技術活用による業界別ソリューションの提供を打ち出している。日本企業のインド市場への進出支援、コンサルティング・サービスも、同社の得意分野である。
同社は、日本市場を企業全体の成長ポートフォリオの一部と認識し、重要視している。日本法人向けに「信頼(SHINRAI)」と呼ばれるデリバリーフレームワークを確立しており、日本顧客向けサービスに特化したセンターがインド本社にある。さらに、顧客先への常駐、プロジェクトに応じてオフショア人材を派遣し、インドから直接サービスを提供することもある。
また国内には横浜、東京にオフショアセンターを設置し、20か国以上の国籍の職員を擁する。国内でのITコンサルタント採用も積極的に推し進めており、日本市場への参入と、日本顧客への取り組み強化を鮮明にしている。
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代表者
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設立1998年(日本法人)
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所在地神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1-1
横浜ランドマークタワー26F
ウィプロ・ジャパンの理念
ウィプロを形作るのは、当社の発言ではなく、行動です。
カルチャーとは、共有された信念、価値観、実践のことです。ウィプロのカルチャーは、当社の成功の基盤です。人を重視し、従業員、ステークホルダー、お客様、パートナーにわたってその生活に影響を与え、変化をもたらす原動力となっています。卓越性の追求に終わりはなく、継続的な改善の道のりであると信じており、オープンなカルチャーを積極的に推進し、フィードバックを奨励し、積極的に行動に移しています。
SPIRIT OF WIPRO
私たちが行うすべてのことの核心には、Spirit of Wiproがあります。
Spirit of Wipro(ウィプロの精神)は、ウィプロの核となる企業哲学です。当社の価値観、伝統、個性であり、当社のすべての行動に一貫して反映されています。その精神は、ウィプロの不変の本質に深く根ざしています。しかし、それはまた同時に、当社が目指す目標にもなっています。目指すのは、この4つの価値観が不可分に統合された企業の姿です。当社の指針であり、当社に方向性と明確な目的意識を与えるとともに、当社の活力の源であり、当社が行うすべての活動の試金石となっています。お客様の成功に情熱を注ぐこと
お客様を成功に導くことこそが、私たちにとっての成功です。私たちは洞察力を高め、この成功を増幅させるために協力しています。常に卓越した実行力を示すことが当社のモットーです。
グローバルに目を向け、責任を果たすこと
当社は、思考と行動においてグローバルであることを目指します。私たちは、世界における責任ある市民です。人、アイデア、コミュニティ、環境の間にある深いつながりから、私たちは活力を得ています。
お互いに敬意をもって接すること
当社は、すべての人を尊重して接します。私たちは、人々が学び、共有し、成長することを奨励するオープンな環境を育みます。当社は、思想、文化、人の多様性を受け入れます。
何事にも常に誠実であること
誠実さは私たちのコアであり、すべての基盤です。法律に従うことはもちろんですが、それだけではありません。それは、約束を果たすということです。誠実さとは、正直に、そして公正に行動することであり、どんなに困難な状況でも、疑いの余地なく倫理的であることです。
ウィプロ・ジャパンの沿革
以下に同社の主な沿革を記載する。
- 1945年
- 西インドにインド本社を創設。当初は食用油の生産会社としてスタート
- 1981年
- 未経験だったIT産業に参入
- 1983年
- 子会社としてソフトウェア開発と輸出を行うWipro Systemsを創設
- 1990年代
- ITサービスに参入
- 1998年
- 横浜に日本法人を創設、オペレーション開始
- 2010年
- ビジネスプロセスアウトソーシング部門の戦略拠点として沖縄BPOセンターを開設
- 2015年
- 「Wipro Digital」、「Wipro Ventures」の設立
ウィプロ・ジャパンのサービス
サービス
- 製品エンジニアリングサービス
- アプリケーション
- クラウドサービス&インフラストラクチャーサービス
- デジタルオペレーションとデジタルプラットフォーム
- データアナリティクスとAI
- コンサルティング
ファンクション
- ヘルスケア
- 消費財
- 旅行・運輸
- プロセス製造・ディスクリート製造
- 自動車
- 通信
- 製薬&ライフサイエンス
- 医療機器
ウィプロ・ジャパンの社会貢献・ESG
ウィプロは企業自体、企業が活動する社会、そしてそれらを取り巻く環境の3つのベクトルを基盤として従業員が取り組む全サステナビリティイニチアチブやコーポレートシチズンシップ(企業市民活動)を構成する。
以下に主な3つの活動を紹介する。
サステナブルコミュニティ
非営利信託Wipro Caresが教育、コミュニティサービスプロジェクト、社会開発の分野でチャネル形成や基金提供を行っている。2022年現在、インド全土で16のプロジェクトに取り組み、医療分野においては53の村で75000名以上にプライマリー・ヘルスを提供している。
サステナブルエコロジー
事業活動に伴うエコロジカル・フットプリント削減を支援するエコ・アイ(Eco-eye)という取り組みを通じ、持続可能な社会の実現へ向け従業員、ベンダー、パートナー、クライアントとのエンゲージメントと透明性の高い報告・開示を行っている。また、グローバル教育機関向けプログラムであるEarthianは持続可能な社会の実現に向けた課題解決策を策定する。
サステナブルな教育
約15年前からインドにおいて長期的視点で教育活動を行っている。複数の利害関係者を巻き込みながら大学にとどまらず、社会全体を対象にプログラムを実施している。
以上のような活動から20200年にはecobadiasのサステナビリティ調査で金賞を受賞したり、FTSE4Good Indexに選出されたりと、数多くの賞を受賞している。