監査法人トーマツ Deloitte Touche Tohmatsu LLC
監査法人トーマツ HPより
企業について
有限責任監査法人トーマツは、日本の大手監査法人であり、4大監査法人の1つ。1968年創業。約3200人の公認会計士を含む約7990人のメンバーを擁する。(2024年6月現在)
海外の大手監査法人を指すBIG4の1つ、デロイト トウシュ トーマツのメンバーファームである。
監査、マネジメントコンサルティング、株式公開支援、ファイナンシャルアドバイザリーサービス等を提供する日本最大級の会計事務所。
日本で初めて全国規模に展開した監査法人である。5都市(東京・名古屋・大阪・京都・福岡)から始まった国内ネットワークは、2024年現在では全国32都市に広がっている。
事業範囲は会計監査・証明業務(会計監査、株式公開等)、エンタープライズリスクサービス、ファイナンシャルアドバイザリーサービス(M&Aトランザクションサービス、M&Aアドバイザリー、企業再生・再編、企業価値評価、不正調査・係争サポート等)、コンサルティングサービス(年金コンサルティング、国際投資コンサルティング、CSR)等、非常に幅広いサービスを展開している。
監査・保証業務とリスクアドバイザリーを強みとし、企業価値向上と資本市場の発展に寄与している。
「経済社会の公正を守り、率先してその発展に貢献する」ことを経営理念に掲げ、プロフェッショナルファームとしてさまざまなサービスを提供している。
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代表者大久保 孝一
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設立1968年5月
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所在地東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング
監査法人トーマツの理念
Deloitte network Purpose
Deloitte makes an impact that matters.
私たちは、クライアントにとって、メンバー一人ひとりにとって、社会にとって、最も価値あることをもたらすために日々挑戦を続ける。
私たちは、創造性に溢れた洞察によって複雑な課題を解決し、クライアントの持続的な成長を支える比類なきサービスを提供する。
私たちは、クライアントに卓越した価値を提供するために、素晴らしいキャリア体験とオープンで協調的な文化を通じて、才能あるプロフェッショナルたちを輝かせる。
私たちは、誠実な組織でありつづけるとともに、私たちのコミュニティをサポートし、マーケットにおける信頼と信用を築くことで社会に貢献する。
共通の価値観が、発展的で揺るぎないインパクトの創造へと私たちの行動を導く。https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/about-deloitte-japan/mgmtpolicy.htmlより引用
デロイトトーマツグループの社員・職員が心がける理念として次の3つを掲げている。
Fairness to society
経済社会の公正を守り率先してその発展に貢献する
プロフェッショナル ファームとして独立性を保持し、グローバルな視野に立って与えられた責任と役割を誠実に果たす。
私たちは常に社会的に存在意義のあるファームでありたいと思い、社会的使命を果たす決意を表す。公認会計士ないし監査法人は社会的使命が法律によって明らかであるため、改めて述べる必要がないという考え方もあるが、私たちは法律に保護された職業に安住することなく常に職業のあるべき姿を追い求めることを再確認するためにも改めてこの決意を示す。Innovation for clients
クライアントの期待を超える知的専門サービスを総合的に提供する。
多様化するニーズにこたえるため、総合力を発揮できる組織を構築し、創造的で先見性に富んだサービスを提供する。
クライアント サービスの決意を表している。
私たちは、法律の要求するものを単に守れば良いのではなく、職業的専門家としての良心に従って最善のサービスを提供することが私たちの責務であり、社会的使命でもある。したがって、クライアント サービスの原点は常に創造的サービスの提供にあることから”Innovation”をキーワードにした。Talent of people
各人の個性を尊重し能力を発揮できる生きがいのある場を創りだす
プロフェッショナルとして自らを鍛え、磨き、チームワークを守る一人ひとりが、生きがいを手にし、豊かな生活を実現する。
組織を生かすのも、その成員を生かすのも一人ひとりのメンバーの在り方に帰結する。ここでは組織とその成員との関係を表した。
前の2つがそれぞれ「社会観」「使命観」を表すのに対し、ここでは「人間観」としてとらえ、トーマツの成員の幸せを求めることを表した。https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/about-deloitte-japan/mgmtpolicy.htmlより引用
監査法人トーマツの沿革
- 1968年5月
- 等松・青木監査法人設立
- 1975年5月
- トウシュ ロス インターナショナル(TRI)へ加盟
- 1986年10月
- 監査法人サンワ事務所(1973年6月設立)と合併し、法人名称を「サンワ・等松青木監査法人」に変更
- 1988年4月
- 監査法人丸の内会計事務所(1968年12月設立)と合併
- 1988年10月
- 監査法人西方会計士事務所(1969年8月設立)及び監査法人札幌第一会計(1976年4月設立)と合併
- 1990年2月
- TRIがデロイト ハスキンズ アンド セルズ インターナショナルと合併(1月)し「デロイト ロス トーマツ インターナショナル(現 デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(DTTL))」となったことに伴い、監査法人三田会計社(1985年6月設立)と合併し、名称を「監査法人トーマツ」に変更
- 2001年4月
- サンアイ監査法人(1983年5月設立)と合併
- 2002年7月
- 監査法人誠和会計事務所(1974年12月設立)と合併
- 2009年7月
- 有限責任監査法人へ移行し、法人名称を「有限責任監査法人トーマツ(英文名称:Deloitte Touche Tohmatsu LLC)」に変更
監査法人トーマツのサービス
提供するサービスは監査・保証業務とリスクアドバイザリーの2つに分かれている。
監査・保証業務では財務数値だけでなく、業務を証明したうえで課題共有をし、今後の経営に資する率直な提言を行う。
リスクアドバイザリーでは最先端を走るために大切なリスクを効果的に管理し、すべてのステークホルダーに対して、価値を創造・保護・発揮をする。
監査・保証業務
- 会計監査
- IPO(株式上場)
- Audit Innovation
- IFRS(国際会計基準)
- 監査アドバイザリー
リスクアドバイザリー
- アカウンティング&インターナルコントロール
- ストラテジックリスク
- サイバー
- レギュラトリ―
監査法人トーマツの求める人物像
人材育成の基本理念に、
「経済社会からの要請に真摯な姿勢で誠実に対応し、高品質な業務を提供する、信頼性の高いプロフェッショナルを育成・輩出する」
ことを掲げている。
この理念を実現するために、個々人の経験やスキル、求められる専門性などに応じた多種多様なカリキュラムが充実した環境が用意されている。
同社の育成カリキュラムは、単なる知識やスキルの習得に留まらず、高い志を持ち、健全な経済社会の発展に貢献できるプロフェッショナルとなることを目指している。
監査法人トーマツでのキャリアパス
トーマツでは、監査・保証業務に限らず、リスクアドバイザリーやコンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー、税務、法務といったサービスの枠を超えた協働を実践できる人材を育成しているため、多様な経験と知見を得るチャンスと、理想のキャリアを創出できる環境が整っている。
Staff
上位者の指導、監督のもと実務に従事する。OJTを受けながら、会計・監査に関連する法令の基礎知識を習得する。
Senior Staff
中規模程度の顧客に対応し、主査を担う。
スタッフの指導、監督を行いながら業務を計画的に進め、進捗を管理する。
Manager
監査計画を立案、実施させる責任者。複数の監査業務を管理できる実務能力と、関係諸法令に関する幅広い知識を有している。
Senior Manager
難易度の高いプロジェクトにも対応する責任者。困難な状況においても適切にプロジェクトをリードすることが求められる。
実務・管理能力に加え、高度な専門知識と業務全般に対する運営力が必要とされる。
Partner
Partnerとして業務に関する最終的な責任を負うポジション。
また、トーマツへの出資者、法人の経営者として、組織運営について様々な役割を担う。
監査法人トーマツのトレーニング
「シニアスタッフまでは育てきる」「マネジャー以上は強み(得意分野)を伸ばす」という育成方針のもと、習得したナレッジを業務に即座に生かすことのできる実践的な研修に注力している。
新人研修では、ビジネスマナーなどの一般的な内容から、監査の具体的な局面を想定した手続き等の現場で役立つ内容までを学ぶ。
またこの時には、同期とのネットワークも構築できるようになっている。
監査法人トーマツの社会貢献・ESG
有限責任監査法人トーマツでは、中高生のキャリア教育に寄与することを目的とした職場体験プログラムを行っている。
この職場体験は、会計監査の実務を体験できるオリジナルプログラムを用いて、公認会計士という仕事に対する理解を深めることができるプログラムとなっており、公認会計士の仕事のみならず、経済活動を中心とした「世の中の仕組み」までをも知ることのできる機会を提供する場となっている。
監査法人トーマツの関連書籍
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最新版 M&A実務のすべて
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SDGsが問いかける経営の未来
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役員1年目の教科書
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M&A財務デューディリジェンス