Splink Splink, Inc.
Splink HPより
企業について
脳科学×AIで「脳から新しいライフスタイルをデザインする」ーーブレインヘルスケア(脳健康)領域という新しい産業を創造する企業。
現代表の青山裕紀氏が「脳の病気の見落とし」という課題をテクノロジーで解決することを志し、2017年に創業。青山氏はキーエンス出身であり、米国でのMBA留学中にSplinkを立ち上げた。
Splinkは脳健康に特化した新しいヘルスケア産業が今後の人々の健康にとって非常に重要になるとの考えの下、この新たな産業を「ブレインヘルスケア」と呼び、特に脳科学とAIを組み合わせることによる問題解決を標榜している。
人の目でとらえることが難しかった情報をAIによって客観定量化する技術は、今後様々な用途に応用できる可能性があるとし、診断支援を通じた認知症の早期発見、早期介入により「健康維持」「予防」「治療」を実現することで、100歳でも自分らしく、つながりの中で生きられる社会の実現を目指している。
具体的な取り組みとして、長寿高齢化社会における大きな社会課題である「認知症」の課題解決を目指し、AIを用いて脳情報を解析し、医師による診断を支援している。
診断支援の他には、脳科学×AIのアプローチで認知症の早期発見にも注力。脳画像を中心とした生体データからAIによる疾患リスクを定量化し、予防につなげるサービスを提供している。
2021年6月には、Splinkが提供する「脳画像解析プログラムBraineer(ブレイニア)」が、認知症診断を支援するソフトウェアとして薬事認可を取得。この領域のテクノロジーにおいては国内でトップクラスを誇る。
また、新型コロナウイルスに伴う新たな課題の解決を目指してスタートアップを支援する、神戸市の”STOP COVID-19 × #Technology”に採択。
新型コロナウイルス蔓延に伴う環境変化が慢性疲労・メンタルヘルス・認知機能に与えている影響を見える化する実証実験を神戸市とともに行っている。
メディカル領域のビジネスにおいて「死の谷」と言われる研究開発フェーズを越え、ビジネスフェーズに入っており、今後の成長が注目・期待されている。
Splinkの特徴
■研究開発型ベンチャー
課題を解決する研究成果を出しながら、社会に提供できる製品までを一貫して提供する研究開発型のベンチャー。外部機関とともに課題を解決する技術開発を行い、それを顧客が使える形にサービス化。社内で一貫工程を持っているからこそ、スピードと独自性を持って価値を提供できる。
■社内R&D体制
約半数が博士号を取得しているメンバーで構成され、コンピューターサイエンスや物理など各々の専門性を組み合わせながら研究を推進している。研究成果として論文投稿も積極的に行っているとともに、技術を守るために重要な知財化にも力を入れて取り組んでいる。
■共同研究体制
臨床課題に真摯に向き合うアカデミアや医療機関の研究者とともに研究開発に取り組んでいる。非常に優秀な外部の研究者の方々と、技術のスペシャリストである社内R&Dチームとのやりとりを通じ、新たな研究の提案や既存研究のアップデートを行っている。
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代表者代表取締役 青山裕紀
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設立2017年1月
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所在地東京都千代田区霞が関3丁目3−2
新霞が関ビル18階
Splinkの理念
すべての人につながりを、その日まで
Core Values
コア・バリューGo Deep
・現地現物を視て自らが仕上げる
・地に足を、本質的な問いに答えるCommit to Growth
・仲間と自分の圧倒的な成長にコミットする
・組織の触媒として事業の成長にコミットするMake It Happen
・混沌を楽しみ乗りこなす
・スピードで質・量を凌駕する
・情熱と素直さで開拓し、そして引き起こす
Splinkの沿革
- 2017年
- 青山裕紀氏がSplinkを設立
- 2020年
- 神戸市のスタートアップ補助制度に認定
- 2021年
- 「脳画像解析プログラムBraineer(ブレイニア)」が認知症診断を支援するソフトウェアとして薬事認可を取得
- 2021年
- 認知症の早期発見に向けた脳ドック用プログラム「Brain Life Imaging R」が大手町 東京クリニックにて導入・運用開始
- 2021年
- 認知症領域の先進研究機関3施設(近畿大学、名古屋市立大学、東大病院)との共同研究開始
Splinkのサービス
認知症の予防や診断の領域において、生活者から医師までが使えるプロダクトを自社で開発、提供している。
脳科学関連事業
全脳解析技術基盤の開発
臨床学会トップの医師の知見とディープラーニングをハイブリッドにした脳データ解析基盤の開発を進めている。データベースが深層化し、アプリケーションが無限に拡大していく可能性を秘めた、新規企画及び開発中のプロジェクト。
Brain Life Imaging(脳ドック用プログラム)
記憶や学習を司る海馬を脳MRI画像からAIで測定する脳ドック用プログラム。加齢とともに変化する脳の状態を可視化し、受信者目線のレポートを提供。
脳画像解析プログラム Braineer(医療機器プログラム)
頭部MRIデータより脳の萎縮を定量化し、工学技術を活用して専門医の暗黙知を形式知化することをコンセプトとした解析プログラム。
CQ testR(認知機能測定ツール)
健常時から脳の状態を早期に把握し、気づきを促す認知機能測定ツール。CQスコア(認知機能の指標スコア)で、簡単かつ短時間に複数認知ドメインを定量化。
Clinical SaaS事業
認知症一次予防のための検査サービスを提供。AIによる早期発見・早期予防行動を促し、発症を未然に防ぐことを目的としたもの。医療機関や大手企業を中心とする顧客に対し、サービス拡大中。
健康事業開発支援
データ解析業務
検査業務及び同受託業務
Splinkの求める人物像
同社のメンバーは、約半数が博士号取得者という専門家集団であり、AIやエンジニアリング、コンピューターサイエンスなどの高い専門性が求められている。
AI×脳科学で「ブレインヘルスケア」という新しい産業をつくることにやりがいや醍醐味を感じる人物、Splinkのビジョンに共感する人物であることを前提とし、脳画像関連の知見/経験、計算機科学、情報工学、神経科学等での修士/博士号、プログラミングスキル、倫理的思考能力、英語力コミュニケーションスキルなどが必要とされる。
人物面としては、好奇心・向上心・向学心や素直さを持ち、多様な価値観を受け入れることのできる人物、社会課題解決に情熱も持って取り組める人物、「医療AIベンチャーで腕試しをしたい」という気概の持ち主が歓迎される。
Splinkのトレーニング
デザイナーや学会トップの医学者、弁理士、外国人エンジニアなど多様なバックグラウンドと高い専門性を持ったメンバーで構成されるダイバーシティの高いチームで、切磋琢磨できる環境にある。
メンバーの約半数は博士号を取得しており、コンピューターサイエンスや物理など各々の専門性を組み合わせながら研究を推進。一人ひとりの責任や裁量がとても大きい組織であり、年齢問わず大きな成長の機会がある。
互いの専門性を尊重し合うメンバーが多いため、社内コミュニケーションはストレスなく、オープンに生産的な議論や提案ができる環境である。ベンチャーとして立ち上げフェーズでもあるため状況や環境の変化は激しく、柔軟性が求められることもあるが、チームファーストで利他的なメンバーが揃っており、協力しながら業務を遂行するカルチャーがある。
理数系博士号保持者が多数在籍していることもあり、新規技術の研究開発への理解度が高く、業務として学会や勉強会への参加が可能など、自己の研鑽も積極的に推奨されている。
また、フレックスタイム制や在宅勤務制度を活用した、生産的な働き方ができる環境も整っている。