プリファードネットワークス Preferred Networks, Inc.
プリファードネットワークス HPより
企業について
株式会社Preferred Networksは、「現実世界を計算可能にする」をミッションとして、深層学習、ロボティクスなどの最先端技術を最短路で実用化することで、これまで解決が困難であった現実世界の課題を解決することを目指すAIスタートアップ。
最先端の研究/革新的な技術を世の中に提供する企業である。
2014年、同社の代表取締役である西川徹氏、岡野原大輔氏らが設立した株式会社Preferred Infrastructureからスピンアウトして設立された。
Preferred Infrastructureは、2006年に東京大学大学院在学中であった西川氏、岡野原氏ら6名の学生たちが自然言語処理と検索エンジンの開発を目的として設立した会社。立ち上げの中心となったのは、プログラミングコンテストの世界大会に出場したメンバーで、現在も世界トップクラスの優秀なエンジニアが集う。
Preferred Networksは、オープンソースの深層学習フレームワークChainer(チェイナー)の開発・提供をはじめ、トヨタ自動車、ファナック、国立がん研究センター、博報堂など多様な分野のトップ組織との共同研究開発を行い、産業IoT分野におけるリアルタイム機械学習技術のビジネス活用を推進している。
日本最大のユニコーン企業
Preferred Networksは、「未来のGoogle」「未来のソニー」と期待を寄せられる、日本最大のユニコーン企業。
※ユニコーン企業とは、想定時価総額が10億ドル以上、つまり日本円で約1,000億円以上で創業10年以内の非上場のスタートアップ企業を指す。
「国内スタートアップ想定時価総額ランキング最新版(2021年4月)によれば、Preferred Networksの想定時価総額は3,564億円。2021年4月時点で日本のユニコーン企業は8社存在するが、その中でも同社の想定時価総額は、2位のTRIPLE-1社の1,641億円を大きく引き離してダントツの1位。
日本最大のユニコーン企業として注目を集める同社は、トヨタ自動車、NTT、ファナック、日立製作所といった名だたる国内大企業と次々に提携。2017年、トヨタ自動車から105億円の出資を受けた。
さらに、国内大手のみならず、米半導体エヌビディア、米マイクロソフト、米インテルといったITの巨人たちからも提携を求められるなど、世界で注目を集めており、ベンチャー企業ながらもグローバル企業と協働することが可能な稀有な存在である。
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代表者最高経営責任者 西川 徹
最高執行責任者 岡野原 大輔 -
設立2014年3月26日
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所在地東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル
プリファードネットワークスの理念
Vision 目指す世界
現実世界を計算可能にする。
自分たちの手で革新的かつ本質的な技術を開発し、
未知なる領域にチャレンジしていく。私たちはソフトウェアとハードウェアを高度に融合し、自動車やロボットなどのデバイスをより賢く進化させます。
常に変化する環境や状況に柔軟に対処できる賢いデバイスができれば、
物理世界をリアルタイムにセンシングし、現実世界そのものが計算可能になります。技術を使って、自分たちが見たことが無い、まだ知らない世界を知りたい。
すでにわかっている領域で勝負するのではなく、技術の力で想像を超えた世界に挑戦していきます。PFN Values
- Motivation-Driven(熱意を元に)
- Learn or Die(死ぬ気で学べ)
- Proud, but Humble(誇りを持って、しかし謙虚に)
- Boldly do what no one has done before(誰もしたことがないことを大胆に為せ)
プリファードネットワークスの沿革
- 2006年3月
- 東京大学大学院在学中であった西川氏、岡野原氏ら6名の学生たちが自然言語処理と検索エンジンの開発を目的として株式会社Preferred Infrastructure社を設立
- 2014年3月
- 株式会社Preferred Networksを文京区本郷に設立
- 2014年10月
- トヨタ自動車と共同研究開始
NTT と資本・業務提携(出資額約 2 億円) - 2015年6月
- オープンソースの深層学習フレームワーク Chainer(チェイナー)リリース
- 2015年12月
- トヨタ自動車と資本提携(出資額 10 億円)
- 2016年4月
- 本社を大手町に移転
- 2016年7月
- DeNA と合弁会社PFDeNAを設立
- 2017年8月
- トヨタ自動車から追加出資(出資額約 105 億円)
- 2018年11月
- 三井物産と米国で合弁会社Preferred Medicine, Incを設立
- 2019年12月
- 深層学習の研究開発基盤をChainerからPyTorchに移行
- 2021年5月
- 物流ソリューション事業を開始
- 2021年6月
- ENEOSとの合弁会社Preferred Computational Chemistry (PFCC)を設立
- 2021年9月
- AI創薬技術を開発、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬のリード化合物を発見
プリファードネットワークスのサービス
深層学習のオープンソースライブラリの開発や自動運転技術、パーソナルロボットの研究開発から、エンターテイメントや教育、スポーツ分野への深層学習適用まで、AI関連の多くの事業を手掛けている。
Manufacturing
工作機械・産業用ロボットの高度化、工場やプラントなどの自動化に関する技術開発
Transportation
自動運転やコネクテッドカーに関する技術開発
Bio & Healthcare
深層学習を用いたオミックス解析・医用画像解析・化合物解析
Materials Informatics
新材料や触媒などの開発を効率化・高速化する技術
Personal Robot
人間の生活空間で仕事をするロボット
Visual Inspection
高い精度と柔軟性を低コストで実現する外観検査ソフトウェア
Education
あらゆる世代に質の高いコンピュータサイエンスの学習機会を提供
Entertainment
イラスト、マンガ、アニメーションへの深層学習応用
Logistics
ロボット制御やデータ分析技術による物流向けプロダクト
Sports Analytics
プロスポーツのデータ解析
Deep Learning Frameworks
深層学習の研究開発を支えるソフトウェアライブラリ
CuPy
GPU向け汎用配列計算ライブラリ
Optuna
ハイパーパラメータ自動最適化フレームワーク
MN-Core
ディープラーニング専用プロセッサー
Supercomputers
深層学習による問題解決能力を支える計算基盤
プリファードネットワークスの求める人物像
Preferred Networksは、チームとして最高の成果を出すべく、専門領域における高度な知識や経験に加えて、「PFN Values」に共感し、それを体現できるメンバーを求めている。
テクノロジーをコアとする企業であることから、主な募集職種はエンジニアとリサーチャーとなる。
【エンジニア】
Pythonのプログラミング能力や機械学習に関する研究または実務経験が必要条件となるほか、数理最適化、高次元データ・ビッグデータ処理、物理数値シミュレーション等の各種データ・数値計算および分析手法に関する専門知識や経験が歓迎要件とされる。
【リサーチャー】
コンピュータサイエンスや、物理、化学、材料科学など学問領域における専門知識に加え、機械学習・統計ツールを用いたデータ解析技術が求められる。加えて、最新の論文動向を把握したり、常に新しい知識を学ぶ意欲、向学心/向上心のある人物が歓迎される。
また、応募には論文リストの提出が必要とされる。
プリファードネットワークスでのキャリアパス
募集時の職種はエンジニアとリサーチャーに分かれているが、入社後の両者の仕事に明確な垣根が設けられているわけではない。
リサーチャーもエンジニアリングスキルを習得し、実用的に優れたソフトウェアを生み出している。その一方で、エンジニアが研究プロジェクトに参加することも自由。それにより、研究成果をすぐにソフトウェアとして実現できる。
異なる専門性を持つメンバーとのコラボレーションを通して、新しい知識や技術を習得することが奨励されている。
また、技術職以外では、管理部門の他、マーケティングや新規事業開発等の職種がある。
プリファードネットワークスのトレーニング
社内での情報共有会・勉強会・テックトーク・各種クラブ活動・ソーシャルイベントなどの自己研鑽・課外活動の機会を提供を行っている。
また、「20%ルール」という精度があり、業務時間の20%までは、通常業務ではない開発や研究に使うことができる。