Mantra Mantra Inc.
Mantra HPより
企業について
Mantraは、「世界の言葉で、マンガを届ける。」というミッションのもと、マンガに特化したAI技術の開発・提供を行うスタートアップ。「テクノロジーで言葉の壁をなくし、マンガに関わる世界中の人を幸せにする」という目標を掲げている。
2020年1月に石渡 祥之氏により設立。石渡は東大博士課程修了後すぐに同社を起業しているが、法人設立前から、起業家や開発者向けのさまざまなコンテストやアクセラレーションプログラムにて高い評価を得てきた。会社設立後も「マンガ業界が抱える問題や課題を解決するAIソリューション」として注目を集め、相次ぐ提案事業の採択や受賞などの実績を持つ。
法人設立後、半年足らずで8,000万円規模の資金調達を達成し、2024年には集英社・小学館・KADOKAWA・スクウェア・エニックス等から約7.8億円の資金調達を実施。
現在は独自の開発技術を活用したプロダクトやサービスの社会実装のフェーズに入っている。
Mantra社開発のマンガ翻訳に特化した法人向けクラウドサービス「Mantra Engine」は、マンガに特化した画像解析技術とLLMを組み合わせ、文脈理解に基づく高精度な翻訳を実現している。販路拡大、および海外向け海賊版制作の抑制、海賊版サイトの更新停止など漫画業界が抱える問題の解決にも貢献している。
また、マンガと英語学習を組み合わせ、多読学習による学習効果の向上をサポートする「Langaku」を開発。集英社とともに精度の向上に努めている。
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代表者石渡 祥之佑
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設立2020年1月28日
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所在地東京都文京区後楽2-3-21
住友不動産飯田橋ビル 2F
News & Topics
Mantraの理念
「世界の言葉で、マンガを届ける。」
Mantraの沿革
設立前
- 2018年 6月
- 「UTokyo 1000kーテクノロジ部門ー」で優勝
▶「画像認識・機械翻訳に基づく多言語漫画配信プラットフォーム」 - 2018年 7月
- 東京大学Summer Founders Programに採択
- 2018年 8月
- Innovative Technologies 2018に採択
- 2018年 9月
- Todai To TexasでDemo-day Awardを受賞
- 2019年 3月
- SXSWに「Manga Translation Machine」を出展
- 2019年 4月
- 東京大学FoundX Founders Programに採択
- 2019年 8月
- PA未踏アドバンスト事業に採択
▶漫画の高精度な機械翻訳技術および多言語漫画配信サービスの実現
起業支援プログラム「東大IPC 1st Round」に採択 - 2019年 9月
- Hongo AI Awardを受賞
- 2019年 10月
- HONGO AI 2019で3賞を受賞
▶NSGグループ賞、ソフトバンク賞、博報堂賞 - 2020年 1月
- Mantra株式会社設立
設立後
- 2020年 3月
- 多言語マンガ販売サービス『Mantra Limited Test Ver.』を期間限定公開
- 2020年 7月
- マンガ専用の多言語翻訳システム『Mantra Engine』をリリース
- 2020年 10月
- アジア・アントレプレナーシップ・アワードで日本企業で唯一ファイナルへ
▶「日本ベンチャー学会賞」「IP Bridge賞」を受賞 - 2020年 11月
- 「小学館アクセラレーター」に採択
Gaudiy社と「ブロックチェーン×マンガAI翻訳」の共同開発をスタート - 2020年 12月
- Mantraのマンガ翻訳技術に関する論文が国際会議AAAI 2021に採択・公開
▶論文:Towards Fully Automated Manga Translation - 2021年 3月
- Mantra Engineがクールジャパン・マッチングアワード2021特別賞を受賞
集英社主催アクセラレータープログラム『マンガテック2020』に採択 - 2021年 6月
- アジア太平洋機械翻訳協会よりAAMT長尾賞を受賞
代表石渡氏の論文(2018年度東京大学の博士論文)がAAMT長尾賞学生奨励賞を受賞 - 2021年 9月
- 大日本印刷株式会社との共同で独自のAI翻訳エンジンを開発
▶マンガを多言語で制作するDNP独自のシステムに搭載 - 2021年 11月
- Mantra Engineを小学館マンガワン作品の英語版制作に活用する取り組み開始
Mantraのサービス
Mantraはマンガに特化した画像認識・自然言語処理のAI技術を開発。
これらの技術を活用し、以下の2つのサービスを展開している。
MANTRA ENGINE
マンガ翻訳に特化した法人向けクラウドサービス。2023年に大規模言語モデル(LLM)を統合した高精度な機械翻訳エンジンのベータ版提供を開始した。ブラウザ上でマンガ翻訳の全プロセスを完結させ、AI技術を駆使して翻訳作業を効率化し、従来の翻訳ワークフローを大幅に短縮する。海外向け海賊版制作の抑制、海賊版サイトの更新停止など漫画業界が抱える問題の解決にも貢献している。
現在、このツールは国内外の出版社、翻訳会社、配信事業者に利用されており、月間約5万ページ(単行本換算で毎月250~300冊分)のマンガやコミックが翻訳されている。今後は、インタラクティブな翻訳インタフェースや柔軟な訳し分けコントロール機能を導入し、ゲームや映像翻訳など他のエンターテインメント領域にも展開する予定である。
LANGAKU
集英社と共同で、マンガを英文多読の教材として活用する「マンガ×英語学習」サービス。
集英社のマンガテックの事業アイデア選考会で「優秀賞」を獲得、アクセラレータープログラムに採択されたアイデアである。
Mantraが持つ先端技術を駆使し、レベルに合わせた難易度調整や音声再生、特定のコマを抜粋した復習機能などを搭載。英語学習者のインプット量、学習効果の向上をサポートする。