サードパーティー

サードパーティーとは、当事者ではない第三者のこと。
IT分野では、オリジナル製品ではない、非純正品(「社外品」とも)の製品を製造・販売している企業のことを指す。

ハードウェアを生産しているサードパーティーは、IHV(アイエイチブイIndependent Hardware Vendor)、ソフトウェアであれば、ISV(アイエスブイIndependent Software Vendor)と呼ばれる。
これらの会社が出している製品や商品のことをサードパーティー製品という。

たとえば、エプソンのプリンターを使っていれば、印刷には純正のエプソンのインクを使う。
しかし、純メーカーであるエプソンが製造でない企業が、互換性のある非純正品を販売しているとする。このインクを製造しているメーカーがIHVであり、このインクがサードパーティー製品ということになる。

iPhoneには、純正のイヤホンが付属されているが、Apple以外のメーカーのイヤホンでも使うことができる。この場合もサードパーティー製のイヤホン(サードパーティー製品)といえる。

純正品とサードパーティー製品は、機能面では大差なく使えるものが多く、サードパーティー製品のほうが純正製品より安価に設定されている場合が多い。
この点は、ユーザーにとって大きなメリットである。しかし、保障などの範囲が曖昧であったり狭域であったりといったデメリットもある。

サードパーティーの存在は、正規メーカーの市場シェアの独占を防いだり、価格競争を生み出したりといった効果がある。

このほか、ゲーム業界では、ゲーム機器メーカーとユーザーから見たソフトウェア開発販売企業をサードパーティーと呼ぶ。
インターネット上においては、サイト提供者(サイト側サーバー)とユーザーに対して、サイト上にある広告の配信者のサーバーが別途に存在するため、これをサードパーティーと呼ぶ。

コンサルティングファームにおいては、サードパーティーという単語は契約書やNDA(秘密保持契約)などの中で出てくる「第三者に機密情報を開示してはならない」という文脈で目にする機会の方が多いと言える。
一般にはITで使われることの多い用語だが、ビジネスにおいては契約書上などでも使われる用語ということは頭の片隅に入れておきたい。

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