システムインテグレーション
システムインテグレーションとは、顧客企業の情報システム構築全般を請け負うITサービスを意味する。システムインテグレーションの英語表記system integrationを略してSIとも。
インテグレーションとは統合、融合などを意味し、IT分野においては複数のソフトウェア、コンピューターなどを組み合わせ、一つのシステムを構築する意味で用いられる。
適用範囲は広く、企画・立案、設計・開発、構築、運用・保守など包括的に行うことが一般的だが、一部を請け負うこともある。
ほとんどの場合は、完成したシステムの導入後も半永久的なサポートを行う。
システムインテグレーション業務を主とする企業を、システムインテグレーター(system Integrator:Sler・エスアイヤー)と呼ぶが、中には受注した業務の一部、ないし全てを外注する企業も存在する。
かつては経済産業省の審査に合格した企業のみが業務を行える登録制だったが、2011年に制度が廃止されて以降、参入障壁が低くなったことから競争激化、業者が乱立している。
システムインテグレーションをアウトソーシングする流れが普及したのは、日々高度化するシステムが要因として挙げられる。
従来、システム構築業務は企業内で行っていたが、急速に進歩し複雑化するシステムに内部では対応できなくなり、外部へ依頼する事例が増加した。
システムインテグレーションの流れは、要件定義→設計→開発→運用(保守)と続く。
【要件定義】
顧客の抱える問題点、要望の明確資料化、資料に文字ベースで落とし込む。
【設計】
顧客の望む機能を叶えるためハード、ソフト面での選定・設計を行う。
【開発】
前ステージで作成した設計書を基に、システムを構築。
パッケージソフト(市販されているソフトウェア製品)では対応できない事案を解決する機能やシステムを独自に開発。
【運用・保守】
導入済みシステムの変更、改修、メンテナンスを行う。
ITコンサルファームとSIerはよく混同される業種だが、実際のところは業務領域の融合や拡大も進んできており、明確な境界がなくなりつつある。
そのため、ITコンサルファームを受ける場合であっても、システムインテグレーションに関する基本的な知識は押さえておくほうが良い。
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