SWOT分析
SWOT分析とは、事業や製品・サービスの方向性や施策を検討するときに使われるフレームワーク。
ブレインストーミングを行う際や、大まかな方向性の仮説出しに使われることが多い。
外部要因(Opportunity:機会、Threat:脅威)と内部要因(Strength:強み、Weakness:弱み)の掛け算から、事業機会やリスクを明らかにし、方向性や施策を打ち出す。
例①:強みである販売網と、機会としてのメンテナンス委託ニーズの掛け算から、24時間対応のメンテナンスサービスを展開する。
例②:弱みである価格の高さと、脅威としての価格比較サービスの台頭を掛け合わせると、当該事業は収益性低下のリスクにさらされる可能性が高い。
SWOTはそれぞれ下記のような形で評価を行ったうえで分析をする。下記で導かれた方向性をベースに、ブレインストーミングなどを行い、施策に落とす。
Strength(強み)
当該事業、製品・サービスにおいて、自社が競合に対して強い要素。
事業の性質により異なるが、製品・サービス技術、製造技術、販路など多岐にわたる。
Weakness(弱み)
強みの逆で、当該事業、製品・サービスにおいて、自社が競合に対して弱い要素。
Opportunity(機会)
環境分析(マクロ環境変化、ミクロ環境変化)の結果導き出されたトレンドを自社の文脈に再解釈したうえで、既存の事業、製品・サービスの拡大につながる要素や、競合の強固なポジションを崩すような要素など、自社にとって追い風となるもの。そのため、同じ要素でも文脈によって機会にも脅威にもなる。例えば『少子高齢化』は脅威ととられがちだが、高齢者向けサービス等にとっては機会となる。
Thread(脅威)
機会の逆。環境分析の結果を自社の文脈に再解釈したときに、既存事業の縮小や収益悪化につながる要素。
このように外部環境と内部環境を網羅的に分析することが出来るSWOT分析は、経営戦略や事業戦略を考える際に多くの企業で使われる。また、これはコンサルティングファームのケース面接を受ける上でも押さえておくべきフレームワークの一つである。3Cや4P、STP分析などのベーシックなフレームワークとともに、コンサルティングファーム入社後も使用頻度が高いため、併せてマスターしておきたい。
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