ソーシャルグッド
ソーシャルグッド(Social Good)とは、「社会に対して良いインパクトを与える」という意味である。地球環境や地域コミュニティなどの課題に対して、良い影響を与える活動や製品、社会貢献度の高いサービスなどを総称した言葉となっている。
ソーシャルグッドが注目を集めた背景として、2015年9月に開催された国連サミットにて「SDGs(持続可能な開発目標)」が採択。サステナビリティを追求する取り組みが世界で広まったことがあげられる。
ソーシャルグッドの取り組みとして有名なケースがある。
例えばアイス・バケツ・チャレンジは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病の認知度を世界的に上げ、特効薬の開発を目指す社会的なキャンペーンだった。Facebookを通してALSに対する認識を広め、寄付を募ることを目的として、著名人などがバケツに入れた氷水を頭からかぶる行為として拡散された。日本でも、当時のサッカー日本代表の香川真司氏をはじめとする多くの著名人が参加したことでも話題になった。
ソーシャルグッドに取り組む企業も多い。パタゴニアは、「新品よりもずっといい」をテーマに、商品を修繕して長く使うことを促す「Worn Wear」というサービスを提供している。衣類の寿命が9か月伸びるだけで、炭素排出量と水の使用、廃棄物を20%〜30%も削減でき、環境保護に繋がる。
無印良品では「ソーシャルグッド事業部」が、同社が掲げている「感じ良い暮らしと社会の実現」に中心となって取り組んでいる。例えば、過疎地域に対して店舗が起点となり、地域全体を元気にするための取り組みを展開している。
このように、ビジネスを社会課題の改善につなげる企業が増えてきている。社会に良いインパクトを与えるだけでなく、企業の認知向上にもつながる。さらに、従業員の帰属意識やモチベーションを高める点でも有効とされており、ビジネスの観点からもソーシャルグッドに取り組む企業が増えることが予想される。
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