SaaS(サース)
SaaS(サース)とは、Software as a Serviceの略で、クラウド上でソフトウェアを利用できるサービスである。
従来のように、該当パッケージ製品を購入し、ユーザーのサーバーや端末にダウンロードする必要がない。ユーザーはアプリケーションを、すべてインターネット経由で利用する。
運用上で蓄積されるデータもサーバー上やクラウド上に保存されるため、データをパソコン内に同期させない限り、容量を使うこともない。
サブスクリプション形式での課金、もしくは使った分だけ料金が課金される従量課金形式が取られることが多い。
代表的なものとしては、Gmail、Outlookメール、Yahooなど、オンライン上のメールサービスがある。こ
れらは、オンライン上で操作でき、メールデータもすべてサービス提供者のサーバー(オンライン上)に置いておくことができる。
Saasは、大きく分類すると「Horizontal SaaS」と「Vertical SaaS」の2種類が存在する。
「Horizontal SaaS」は、業界を問わず、企業にある部門ごとの機能を備えたソフトウェア。たとえば、営業の顧客管理なら「Salesforce」、会計管理であれば「freee」、人事関連は、「ジョブカン」などがある。データ管理や共有も可能な「Dropbox」「G Suite」などもSaaSに該当する。
「Vertical SaaS」は、業界特化型で提供されるタイプのソフトウェアを指す。
たとえば、「Flexport」は物流業界、製薬業界用に「Veeva Systems」、ホテル業界であれば「GLOVIA smart」などがあり、それぞれの業界の独特な課題に対応できるようになっている。
SaaSのメリットは、以下のような点が挙げられる。
- 自社のハードやソフトのスペックが低くても最先端のシステムが使える
- 必要なものだけを導入できる
- 初期費用が抑えられる
- 簡単に導入できる
- メンテナンスの必要がない
- モバイルデバイスでどこからでもアクセスが可能
近年のソフトウェアは「いかに買ってもらうか」よりも「いかに使ってもらうか」が重要になってきている。
コンサルファームがSaasサービスの導入をサポートするケースもあれば、Saasベンダーがコンサルティングという形で企業のSaas活用をサポートするケースもあるなど、導入企業側から見れば従来あったコンサルファームとベンダーの境目は曖昧になってきている。
コンサルファームの面接を受ける際は、こうしたSaas普及のトレンドの大まかな流れをつかんでおくと役に立つだろう。
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