ピラミッド構造
ピラミッド構造とは、主張や考え方を分かりやすく整理、説明するためのフレームワークである。
矛盾のない、説得力のある論理展開が可能となり、ビジネス上の問題解決やコミュニケーションの円滑化のために用いられる。
ピラミッド構造では、上層に来る主張やメッセージに対し、その下層に根拠や理由を複数展開する。
この時点で三角形を形作るが、その下層の各項目の下にも、裏付けとなる要素を複数展開して最上層の仮説、もしくは説明を支え、精度を高める。
図式化するとピラミッドの形をとり、考えや主張、問題を可視化することによって論理の精度を上げる。
どの階層においても、すぐ上の層とすぐ下の層との相関性は一律である。
上の層に「なぜ(WHY?)」を投げかけたときの答えが、下層に展開される。
つまり、上層のメッセージは、下層全体を要約したものともいえる。
逆に、下層のグループのすべてを統合するとき「~だから(SoWhat?)」の答えが上層に来る。下層は、上層のメッセージを根拠で支える。
同じ層に存在するものは、同じ種類・カテゴリにすることで、展開や相手の理解が容易になる。
同じ種類とは、たとえば、上層を構成している要素、上層の原因となっているものなどである。これらが抜け漏れのない状態(MECE)であることが望ましい。
このWHY?とSo What?の法則に沿っていることを確認することで、説明がきちんと論理展開できているか、説明の中に矛盾な点がないかが確かめることができる。
コンサルティングファームでも、クライアントに対する提案を考える際にピラミッド構造が用いられることが多い。
企業の会議、営業におけるプレゼンテーションでの有効性も高い。
また、これらのビジネス上のコミュニケーションで活かせるだけでなく、個人の思考整理や、ケース面接における問題解決策を考える際にも有効なフレームワークである。
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