M&A
M&Aは、Merger & Acquisitionの略で、企業買収+合併を意味する。
成長戦略は大きくオーガニック成長(現状の延長線上での成長)とインオーガニック成長(非連続的な成長)の2つに分けて議論されるが、後者の主要な打ち手の一つ。
M&Aプロセス及びコンサルティング会社による支援は多岐にわたり、全社・事業部の方針を踏まえたM&Aの方向性の策定に始まり、買収先候補のスクリーニング、対象会社の評価
(デューデリジェンス:ビジネスのほかに財務、法務、環境なども存在)、PMI(Post Merger Integration、買収後の統合)支援などが存在する。
■スクリーニング
買収先候補のロングリスト(粗いリスト)作成、各社の魅力度と買収可能性(ファンド保有や上場している場合は買収できるが高値になりやすい、オーナーだとそもそも買収できない可能性がある等)を踏まえたショートリスト化。
■デューデリジェンス
対象会社の内部情報を使わずに行う事前評価(プレDDともいう)、対象会社とNDAを結んだうえで内部情報を開示してもらって評価を行う本事業評価(DDともいう)等。
コンサルティング会社は対象会社が将来にわたってどの程度のキャッシュフローを生むか、また買収を通じて買収元と買収先が一体化することでどの程度新たなキャッシュフローが生まれるかを評価するビジネスDDで起用されることが多く、全体管理を行うFAS(Financial Advisory Service)、財務を扱う会計事務所、法務を扱う弁護士事務所などと共同で評価にあたる。
■PMI
買収後の経営統合のプランである100日プランの策定及び実行、またその後の統合プロセスの支援。いずれも買収元と買収先がワークショップ等を通じ、相互理解の上で統合の方針を定める。
プラン策定までは両社のキーマンを中心とする主要メンバーの下で行われ、実行に当たっては実行のキーマンも交えてワークショップが進められる。統合にシナジーを見込む場合、まずは統合後半年でも成果の出せるコストシナジーを中心とした成果出しを進めて両社の士気を高め、その後トップライン関連の施策を進めていくことが多い。
M&Aは、戦略系ファームや財務系ファーム(FAS)などで広く扱われるテーマである。当該ファームを受検する際は、M&Aの流れを把握しておくことはもちろん、デューデリジェンスやPMIと言った、M&Aに付随する関連用語についても必ず押さえておきたい。
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