ライブコマース
ライブコマースとは、インターネットのライブ動画配信により、販売する商品を紹介し、そのまま購買に誘導できる販売形態のこと。
テレビショッピングのインターネット版のようなものである。
中国で始まり、世界的に市場が急速に拡大しているEコマースビジネスである。
ライブコマースの特徴として、販売者と消費者がインタラクティブな点が挙げられる。
販売者はインターネット上のライブ配信で商品を紹介する。視聴者は、そのライブ配信中に販売者に対して、コメントや質問をすることができる。視聴者はそのやり取りを通じて、商品理解を深めた上で、購入できる点がメリット。
販売者は、実際の店頭で消費者に接する場合と同じように、細かな疑問や質問に対応することができる。
テレビショッピングや広告媒体だけの場合では伝え切れない隠れたニーズや疑問に対応することができる。
リアルタイム配信と、配信中に行われるやり取りが視聴者に親近感を抱かせ、視聴から、購買意欲につながりやすい即効性のある販売手法となっている。
ファッション業界においてはアパレル商品のライブコマース導入が進んでおり、他にも、アクセサリー、時計、家電製品などが活況となっている。
ライブコマースをうまく活かすためには、誰が紹介しているかの影響力が大きい。
SNS上で多くのフォロワーの支持を得ている販売者は、そもそもの集客と販売母体を形成できているため売上獲得の期待度が高い。
フォロワーからの拡散によりさらに販売規模を広げることも可能である。また、人気のタレントを起用して商品の紹介をしてもらうことでも、購買意欲が引き出されている。
ライブコマース利用者は10代から20代の層が圧倒的に多く、特定の出品者から買いたいという購入理由が多くなっている。
日本国内でも徐々にライブコマースを始める企業が増えており、BASEライブ、Live Shop!、メルカリチャンネルなどがある。
対個人消費者のECサービスとは比較的相性が良い。
一方で、参入後に1年足らずでサービスを終了している企業もある。高度な知識や知見を持つマーケッターの存在が欠かせない。
ライブコマースのようなビジネスにおける新しい潮流を追えているかどうかは、テクノロジーやビジネスに対する感度が高いかどうかという指標にもなる。
新しいビジネスモデルやテクノロジーはコンサルファームのケース面接でもよく出てくるテーマであるため、現在どのようなビジネスが流行しているのか、そして今後どのようなビジネスが成功するのか、という観点で情報収集をしておくことが必要不可欠である。
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