ナレッジマネジメント
ナレッジマネジメント(Knowledge management)とは、企業内にある暗黙知を含めたあらゆる情報を集積し、企業資産として有効活用していくマネジメント手法のひとつである。
従業員間で企業内の貴重な知識や技術を継承、活用できることにより、組織能力の平準化・維持・向上させることが目的である。
それにより、新たな技術開発、従業員の知識の深化、斬新な発想やイノベーションにつながる可能性も高まる。
社内の人材が訓練と経験を積み重ねる中で培われる「暗黙知」は、企業の知的資産の一つである。
しかし、言語化しにくいものも多く、手取り足取りで引き継がれる機会がなければ、その知識を持つ人材がいなくなるのと同時に、企業からも消滅することになる。
現在は、人の流動がより短期化していることもあり、この懸念が大きくなってきている。
事業が大きくなれば、同じ仕事に携わる従業員の数は増える。
見えない知識や技術は、大勢に伝えるのは時間的にも物理的にも困難を極める。
しかし、そのままでは、従業員間で知識がばらつき、仕事の成果に大きな差が生まれる。
そこで「暗黙知」を放置せず、知識として起こし、ときには体系化して、見える形で共有していくのがナレッジマネジメントにおける取組みの根幹である。
ナレッジを可視化し、社内の誰もがそのナレッジに触れられるようにするのであることで、よりスピーディーな知識習得が可能になる。
ナレッジマネジメントを行う企業は、企業規模や業務特質に応じて、自社の専用ポータルやシステムなどを活用して、従業員間で「暗黙知」を共有できる仕組みを構築している。
定期的な研修などもナレッジマネジメントの一環となる。
ナレッジマネジメントは、すでにある知識や情報だけではない。
蓄積された知識を、個々の従業員が集約的に把握できることは、新しい発想が生まれる可能性も高める。社内の知識や経験だけでなく、外部から得た新しい情報のシェアも含まれる。
ナレッジマネジメントは代表的なコンサルティングメニューの一つである。コンサルファームを受ける際には、その意味や重要性をしっかりと理解したうえで臨むことが必要である。
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