GAFA(ガファ・ガーファ)
GAFA(ガーファ)とは、世界の経済やビジネス、人々の生活にも大きな影響を与えている世界的大企業の4社の頭文字を合わせた呼び名である。いずれもアメリカ発の企業であるが、この4社の大躍進は世界レベルで経済に影響を与えている。
G:Google …検索エンジン
A:Apple …スマートフォン
F:Facebook …ソーシャルネットワークサービス
A:Amazon …インターネット通販
いずれもIT関連の企業ではあるが、強みとなるメイン事業は、それぞれ異なっている。この4社の企業の急速な拡大は著しく、これらが注目される理由は、提供するサービスの普及力や範囲の規模だけではなくなっている。
まず、企業としての在り方がいずれの企業も先進性を持っており、世界中の企業が見本とする要素を存分に備えている。国や法律など外部の環境に左右されない企業自律力を確立しているともいえる。
経営の要となる「人材」への配慮も大変充実しており、コーポレートキャンパスを有するなど労働環境の整備は物理、心理、制度など様々な側面から従業員満足を得ている。この社内環境と提供されるサービスの斬新さや普及規模も相まって、世界中の労働者が注目し、働く場所として評価が高く、米国を中心とする多くのエリート人材がGAFAへの就職や転職を希望しているという。この状況が、各社が優秀な人材を確保し、自社独自の技術やサービスを次々に生み出すというサイクルを確立・拡大している。
見本となる先進企業と認識される一方で、懸念する見解も上がっている。市場の独占が生じてしまうことで世界的にビジネス競争力を鈍化させるのではというものである。また、GAFAが優秀な人材を抱え込んでしまうことで、他企業の雇用状況を難しくする懸念も広がり始めている。
そのような中、日本は2016年に「官民データ活用推進基本法」を制定した。ビックデータ活用に関する法律であるが、GAFAの存在に対する危機感が制定の背景にあるともいわれている。
GAFAが現代ビジネスに与える影響については、たびたびコンサルティングファームのケース面接のテーマとなる。新聞などでもいずれかの企業を毎日のように目にする状況でもあり、業界が異なるとはいえ、コンサルティングファームを受ける場合でもGAFAについての基礎的な知識は押さえておきたいところである。
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