コンフィギュレーション学派
コンフィギュレーション学派とは、戦略論の分類のひとつ。
組織とは特徴や行動が首尾一貫した集団(コンフィギュレーション)であり、組織の置かれた状況に応じて戦略スタイルを使い分けるべきだと提唱したものである。
経営学者のヘンリー・ミンツバーグが「戦略サファリ」という著書の中で、世の中にひしめくさまざまな戦略論を形成プロセスごとに10個の学派にまとめたうちの一つである。
この10のタイプの学派は、それぞれの特徴により動物にもたとえられており、コンフィギュレーション学派はカメレオンである。
戦略のコンセプトとして、状況に合わせて戦略を使い分けていくという特徴を持つ。
他の9つの学派を包括しているという見方もでき、置かれた状況に応じて、他の学派の戦略スタイルを使い分けるべきという考え方を用いていく戦略学派である。
【10学派】
1.デザイン学派
SWOT分析などを用いて経営者が戦略を策定、トップダウンで実行
代表格:ケネアスアンドルーズ
2.プランニング学派
安定した状況にある製造業などの組織に有効な戦略
代表格:イゴール・アンゾフ/ピエール・ワックなど
3.ポジショニング学派
強みを特出させ自社を競争優位ポジションに置く戦略
代表格:マイケルポーター
4.アントレプレナー学派
圧倒的な力を持つ者、リーダーの経験や直観に基づく戦略
代表格:ヨーゼフ・シュンペーター
5.コグニティブ学派
組織の戦略は、個人のマインドと心理によって形作られる
代表格:ハーバード・サイモン
6.ラーニング学派
組織内で発掘される行動やアイデアを定着させる戦略
代表格:ピーターセンゲ・ハメル・ゲイリーなど
7.パワー学派
個人や組織の影響力を利用して自社戦略に周りを巻き込んでいく
代表格:グレアム・アリソン
8.カルチャー学派
良い企業文化を創り出し、それ自体を企業戦略とする
代表格:エリック・レンマン/リチャード・ノーマン
9.エンバイロメント学派
変わりゆく環境に適応していく組織が生き残るという考え方
代表格:ハナン&フリーマン
10.コンフィギュレーション学派
代表格:ヘンリー・ミンツバーグ
コンサルファームの面接では「知識」そのものを問われることは少ないため、「コンフィギュレーション学派とは何か?」といった類の質問がされることはほとんどない。
とはいえ、戦略コンサルファームにおいて経営戦略のプロフェッショナルとして生きていきたいのであれば、いずれかのタイミングで必ず耳にはする単語であると言える。
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