ケース面接
ケース面接とは、面接官がクライアントの立場として課題を提示し、その解決策を求めるシミュレーション型の面接方法のことを指す。コンサルティングファームの採用面接時に行われることで知られる。
ケース面接を実施する目的は、候補者が入社後にディスカッションパートナーとして機能する人物か否かが確認することにある。そのため、ケース面接では、論理的思考力やコミュニケーション力、ストレス耐性が求められる。短時間でクライアントの課題を論理的に解決する力が問われるケース面接は、コンサルティング業務の縮小版と捉えることもできるだろう。
ケース面接の出来が採用可否やオファー内容に大きく影響する場合も多く、対策や事前準備が非常に重要である。ケース面接の対策本や問題集を用いて練習を行うことで、面接前に多くの経験を積むことが必要である。
【よくあるケース面接の流れ】
課題設定 → 回答作成 → 面接官(クライアント役)とのディスカッション
【課題設定】
ケース面接が出題されるタイミングは、主に以下の2つである。
- 通常の面接(アイスブレイク)後、面接官から課題が提示される
- 「趣味はなんですか?」といった何気ない話題から、その場で課題が設定される
【高頻出ケース面接例題】
- ビジネスと間接的に関係するフェルミ推定に関するケース
- 例題:東京都に携帯電話の基地局はいくつあるか
- 企業や組織の「売上・利益」を推計もしくは、増加方法を求めるケース
- 例題:東京都内にあるタクシー業界の市場規模はどの程度か。また、業界3位のA社が売り上げを2倍にする為の施策を提言せよ
- 賛成反対や二者択一を求めるケース
- 例題:企業での年功序列制を撤廃するか否か
- 社会問題の現状と課題を解決させるケース
- 例題:日本の人口減少を防ぐためにはどうするべきか
提示された課題をその場で論理的に解決する力が求められるケース面接は、多くのコンサルティングファームの選考で用いられているため、コンサル業界への転職を目指す場合はケース面接の模擬面接などを実施するなど、入念な準備が必要である。
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