AR(Augmented Reality)

AR(エーアール)とは、Augmented Reality(オーグメンテッドリアリティ)の略で、日本語では「拡張現実」と訳される。
現実世界を位置情報によって使って映し出し、それに情報の付加、削除、強調などを行って現実世界の拡張を実現する技術のこと。

ゲームなどのエンターテインメント関連での活用(ポケモンGOやリトルプラネットなど)も多いが、実験、テスト、シミュレーション、デモンストレーションが可能なことで医療やビジネスでも活用されている。
空港、工事現場、交通、工場、倉庫など大規模なビジネス産業にも浸透しており、自動車、建設・建築などの分野で広がっている。
また、顧客に購入後のイメージを持たせたり、シミュレーションをさせるという方法で、インテリアやファッションなどの小売り業界の営業での注目度も高まっている。
小売業界での実際の活用例では、イケアの「IKEA Place」というアプリが有名。

GoogleはARCoreというARプラットフォームを提供している。
ARCoreに対応したAndroidスマートフォン(Android 7 以降)では、Google検索エンジンを利用した際、例えば「ライオン」と検索すると、検索結果に「3D表示」と表示され、そこから周囲の映像にライオンを付加するAR技術が搭載されるなど、身近なところにも浸透してきている。

Androidスマートフォンで「ライオン」と検索すると、周囲の映像にライオンを出現させることきでる。

類似する技術にVRがあるが、ARとVRの違いは、VRが現実には囚われない、まったくの仮想世界であるのに対し、ARは、あくまで今ある現実映像に情報を付加し、それを拡張する点にある。

VR・AR・MRなどの最新テクノロジーは、コンサルファームにおけるケース面接でのトピックとなることも多い。
特に、既存のビジネスにVR・MR・AR等を活用して新しい収益源を得ることはできるか?という観点で議論が進められることが多い。
それぞれのテクノロジーについての理解はもちろんのこと、それらを活用したビジネスチャンスがどんなところにあるのか、といった点についても事前に考えておきたい。
尚、VR、AR、MRなど、すべての空間拡張技術を総称して「XR」とも呼ぶ。
それぞれの違いもあわせて押さえておきたい。

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