PwCコンサルティングとパーソルプロセス&テクノロジーが「MaaSキャリアマップ」公開
PwCコンサルティング合同会社(以下、「PwCコンサルティング」)と総合人材サービス・パーソルグループのパーソル&テクノロジー株式会社(以下、「パーソルP&T」)は共同で、業界発展に向けて人材要件を整理した「MaaSキャリアマップ」および「職種要件定義」、「未来職種一覧」を作成し、公開したことを発表した。これはMaaSサービスを提供する企業を対象に、「必要な人材要件」および「はたらく人のキャリアパス」を明確にすることで知識やスキルの習得を促す。さらに、これを活用した人材育成や研修サービスを提供していくことで、MaaS業界の人材不足と業界の発展に寄与する。
2022年2月に株式会社イードが発表した「国内MaaSプレーヤー調査:企業編」では、今後国内のMaaS市場は急速に拡大し、2030年の市場規模は2022年度の約12倍にあたる約6兆4000億円に上ると予想されている。また、国土交通省は地域が抱える交通サービスの課題解決を目指し「日本版MaaS推進・支援事業」に取り組むなど、国を挙げてMaaSを推進しており、MaaS事業に参入する企業や自治体が増加している。このような状況の中、企業や自治体はMaaSに関する新たなサービスを創出するなど、様々な取り組みを開始している。しかし、MaaSサービスの創造や発展に必要な人材の要件が不明確なため、採用や育成の方向性が不明確であることが課題となっている。このような課題に対し、MaaSを含む先端技術領域の市場分析や将来動向の予測に強みを有するPwCコンサルティングとMaaS領域において多くのクライアントの運営支援やサービス化、サービス拡大に向けた支援を行うパーソルP&Tが共同で「MaaSキャリアマップ」を作成し、公開した。
この中で、MaaSに関する職種及び今後想定される新たな職種「未来職種」をマッピングし、職種の分類を整理している。現行の既存職種からどのようなキャリアステップが想定されるか、キャリア形成に必要なスキル要件等を体系的に示している。活用方法として、以下の3つが示されている。
1:現状の人材要件を整理し、学習機会や不足している職種、スキルを把握する
2:事業成長をさせていくための人材スキルを把握する
3:自身のキャリアステップを確認する
PwCコンサルティングはMaaSをふくむEmerging Mobilityの領域に注力している。Emerging Mobilityの本格運用に向けて必要となる採算性の確保、関連法規制への対応、運用態勢構築、適切な機器選定・アーキテクチャ設計の取組をワンストップで推進し活用事業者をサポートする今回の仕組みを利用し、今後もPwCコンサルティングは努力していくとしている。