[KPMG]DX推進における経営者・社員の行動変容を促進する支援サービスの提供開始
KPMGコンサルティング株式会社(以下、KPMGコンサルティング)は、DX推進の成否を分ける経営者・従業員の行動変容に焦点を当て、DXの安定的な立ち上げ、停滞からの脱却及び推進の再加速を支援する「DX-Behavioral Change Management(以下、DX-BCM)推進支援サービス」の提供を開始したことを発表した。
世界中の企業がDXに取り組み、「デジタル・ディスラプション(デジタルによる既存産業の破壊)」が起こる中、日本企業においても抜本的なデジタル改革の遂行を戦略上の最重要項目として掲げている。しかし、自社特有の文化や慣習・風土・不文律等により当初掲げた変革のためのビジョン浸透や計画完遂が行えず、DXに取り組むこと自体が目的化している企業が少なくない。このような状況を受け、DXの安定的な立ち上げ、停滞からの脱却及び推進の再加速においてヒトのチェンジマネジメントの遅れを最重要経営課題と捉え、経営者や従業員の意識、行動の変容を促すためのアプローチとしてDX-BCM支援サービスの提供を開始した。
DX-BCMの実行に向けたステップ別の支援は以下の通りだ。
ステップ1:DXのビジョン策定とDX推進方針の定義・選定
企業のミッション・ビジョン、中期経営計画、事業計画をもとにDXの戦略テーマを定義・選定し、当該テーマに対する変革メッセージを策定する。ここで策定したメッセージをリーダー層と共有し、承認を得る。
ステップ2:ステークホルダーの特定と影響度・リスク評価・分析
DX推進に対するステークホルダーは各企業の業態や文化、組織ごとのデジタル成熟度により異なる。これを漏らさず広く可視化・分類し、変革による影響・リスクを特定・評価する。
ステップ3:DX-BCMアプローチの設計
DX施策方針の実行主体となる社内のキーパーソンに対してDX推進体制への巻き込みを図り、啓発を行う。また、ステークホルダーに対してはDX-BCMを主導するDX Behavioral Change Management Office(DX-BCMO)がコミュニケーションを継続的に実行するための役割、手段及びアプローチを設計する。
ステップ4:チェンジマネジメントオフィス設置と活動推進
DX-BCMOはDX推進部門を設置の上、その中の1つの役割として配置する。企業におけるDX推進部門は一般的に「独立事業部型」「企業部門推進型」「IT部門推進型」の3パターンで配置され、各配置型によって影響度や権限およびそれに伴うメリット・デメリットがある。
KPMGコンサルティングは各企業の特性に応じたDX-BCM推進の実行手法を見極め、伴走型で支援する。