EY、B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWAの経済的・社会的価値を算出
EY Japan株式会社(以下、EY Japan)は、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(以下、B.LEAGUE)とともに、沖縄市で2024年1月12日(金)~14日(日)に開催された「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」(以下 オールスターゲーム)の経済波及効果および社会的価値を算出。非財務的価値の合計が約36.6億円となることを発表した。
EY Japanは2022年10月よりB.LEAGUEのサポーティングカンパニーを務め、B.LEAGUEおよび参画クラブの基盤である地域コミュニティの活性化や地域社会の経済循環促進を進め、社会課題解決に向けた取り組みを行っている。本調査は、オールスターゲームが地域やステークホルダーにもたらす経済的・社会的価値の測定・分析により、成長のための計画立案やスポーツファインナンスの活性化につなげることを目的とする。
経済波及効果は当日の来場者による消費やイベント運営費等を通じて域内(沖縄県)に発生する直接効果と、直接効果に誘発される関節波及効果の合計で算出。また、アンケート調査による観戦者の宿泊割合は約33%で、一定程度の宿泊需要発生が確認された。
社会的価値の算出指標となる「アウトカム」には、①ウェルビーイング(幸福感、楽しさ)、⓶ヘルスリテラシー(健康意識)、③ヒューマンキャピタル(自己成長)、④ソーシャルキャピタル(コミュニティでのつながり)、⑤集団的アイデンティティ(シビックプライド)の5項目を選定し、参加者を対象にアンケート調査を実施。消費者の支払い意思額を調査し貨幣換算する手法(WTP:Willingness to pay)によって社会的価値を金銭換算した。さらに、メディアへの広告掲載状況から金銭換算した⑥沖縄のブランドバリュー向上の金額を加えた。
本調査結果の集団的アイデンティティやウェルビーイングの高い数値は、43%もの沖縄県民がオールスターゲームの開催を認知しており、バスケ熱が高く最先端のアリーナを保持する沖縄らしい開催効果を反映している。一方、ヘルスリテラシーを感じた人の割合が低いことから、健康サービスを提供するパートナー企業とのアクティベーションや体験型イベント等により社会的価値のさらなる向上が期待できることが示唆されたとまとめている。