マーケティング・ブランド系コンサルへの転職[徹底解説]
マーケティング・ブランド系コンサルティングファームとは?
マーケティング・ブランド系コンサルティングファームは、クライアント企業のブランド価値向上を支援するプロフェッショナルファームです。
企業理念やブランドの策定や社内外へのブランド浸透などを支援します。
社内外へのブランド浸透策は、企業とステークホルダーの関係全般にわたるため、プロジェクトのタイプは多岐に渡ります。
具体的には、社内ではチェンジマネジメント施策(社員の意識変革施策)や研修に落とし込まれたり、社外ではマーケティング施策、ロゴやネーミング、パッケージデザイン、ビジョンムービーなどの映像などクリエイティブコンテンツの制作に落とし込まれたりすることもあります。
さらに、Webやリアルイベントの企画・実施、またはディレクション等を行うこともあります。
マーケティング・ブランドコンサルティングのプロジェクトは、戦略コンサルティングファーム、シンクタンクの戦略コンサルティング部門などでも行っています。
しかし、ブランド系コンサルティングファームは、自社内やグループ内にデザイナーやクリエーターを抱えており、ブランドや商品コンセプトに基づいたクリエイティブ制作まで一貫して行える点に大きな強みがあります。
また昨今は日本企業の海外進出に伴って、グローバルや進出した地域へのブランド浸透を支援する案件も増えてきています。
ブランド系コンサルに求められる人材要件
事業会社や広告代理店におけるマーケティング、リサーチ、経営企画業務の経験者や戦略コンサルにおけるマーケティングプロジェクト経験者を中心に採用する傾向があります。
コンサル未経験者の場合は、20~30代前半の人材が好まれます
ブランド系コンサルティングファームの選考プロセス
選考プロセス1:書類選考
履歴書および職務経歴書によって選考が行われています。
外資系のファームでは、英文レジュメが必要になることもあります。
戦略系ファームと同様、全体構成やクローズアップさせるべき経歴などを踏まえて、選考を通過させる書類の作成が必要です。
選考プロセス2:筆記試験
定量的な分析を重視するマーケティング系のコンサルティングファームでは、論理的思考能力・分析能力を測る試験を課すことがあります。難易度も高く、事前に傾向と対策を十分に抑えた対策が必要となります。
選考プロセス3:面接
通常、3名程度の面接官と1対1の面接が行われます。
ケースインタビューを課すファームが多く、ブランド系のコンサルティングファームではブランド価値に関するやや特殊なケースインタビューが行われることもあります。
戦略系コンサルティングファームと同様、対策なしに面接を乗り越えるのは極めて難しく、事前の対策が重要となります。
なお、外資系のファームでは英語面接を行うこともあります。
マーケティング・ブランド系コンサル出身者のネクストキャリア
ブランド系コンサルティングファーム出身者のネクストキャリアでは、他のコンサルティングファームへの転職、事業会社への転職などが見られます。
他のコンサルティングファームへの転職では、年齢が若ければ、戦略系、業務・IT系、シンクタンク系など、幅広いオプションがあります。
実際には、マーケティング系やブランド系のプロジェクトへの関心が高い方が多いため、同様のプロジェクトを行うファームへの移籍が多いといえるでしょう。
なお、ファーム内で昇格を重ねてパートナーとなる人や、コンサルタントとして起業する人も見られます。
事業会社への転職では、外資系事業会社、ベンチャー企業が主な転職先となり、経営企画部門、マーケティング部門の中核メンバーとして活躍するケースが目立ちます。
代表的なマーケティング・ブランド系コンサルティングファーム
- インターブランド
- 博報堂コンサルティング
- ZS
- ブライアリー・アンド・パートナーズ